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2024年09月01日(Sun)
【View Finder】環境問題解決へ、スポーツの力で
(BOAT RACE Monthly Report 2024年9月号掲載)
日本財団会長 笹川 陽平

画像:View Finder ロゴ 100年ぶり開催のオリンピック、夏季では初めてのパラリンピック。今年の夏はパリから熱戦が届けられ、睡眠不足だった方も少なくないのではないだろうか。

2024年パリ大会は「広く開かれた大会」を標榜しスタジアムから街なかに飛び出して開会式、試合が実施されたことが話題を集めたが、サステナビリティ(持続可能性)を重視し環境への配慮を強く意識している。観客席へのペットボトルの持ち込みが禁止され、マラソンの給水は再生可能なカップが活用されるなど、使い捨てをやめてゴミを出さない試みが行われた。世界から注目を集めるオリンピック、パラリンピックで未来を見据えた取り組みがなされた意味は大きい。

日本財団はアスリートとともに社会課題解決の輪をひろげていく活動「HEROs ~ Sportsmanship for the future~」(HEROs)を2017年から開始、これまで389人のアスリートがさまざまな社会課題領域で活動を続けている。今年は使い捨てプラごみ削減プロジェクト「HEROs PLEDGE(宣言)」を掲げ、まずスポーツ界から使い捨てプラごみの輪を広げていく取り組みを始めている。

この夏、活動の一環として日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)とともに「サステナビリティカンファレンス」を開催した。Jリーグの野々村芳和チェアマンが「サッカーがあたりまえに行われている風景を守っていく」ためにも「気候変動に取り組む活動」が大事であると訴えた。カンファレンスには来日中の英国プレミアリーグ、トッテナムのレヴィ会長、ポステコグルー監督らも出席し、レヴィ会長は「最もクリーンを目指していくことで、よりグローバルな取り組みができる」と述べた。トッテナムはプレミアリーグの「サステナビリティ・リーダー」と呼ばれており、CO2抑制のためファンに公共交通機関の利用を勧め、ベジタリアンメニューを推奨・提供している。

日本をはじめ世界各国・地域で起きている異常気象は地球規模で広がる環境問題が要因とされる。とりわけ地球の表面積の約70%を占める海洋汚染の拡大は大きな影響を与える。このまま放置しておけばスポーツをするどころではなくなってしまう。

「HEROs PLEDGE」ではスポーツの周辺で発生するペットボトルやプラスチック容器などの使い捨てを削減し、理解と活動の輪をファンやスポンサーを通して広めて社会を変えるムーブメントを起こしたいという。9月には恒例の「秋の海ごみゼロウィーク」が実施される。理解の広がりへ、スポーツとアスリートの力に大いに期待している。

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HEROs PLEDGE参画アスリートと共にゴミ拾いを行う様子







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