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2018年12月11日(Tue)
異才発掘プロジェクト5期生に32人
新たにジュニアコースも設置
養老孟司名誉教授がトップランナー講義


日本財団、東京大学先端科学技術研究センターが共同で進める「異才発掘プロジェクト ROCKET」の5期生32人が決まり、12月6日、オープニングセレモニーが開催された。32人は5期生として選抜されたスカラー18人と、新たに設置された「ジュニア」コースの小学生14人。セレモニーの後、「バカの壁」などの著書で知られる養老孟司・東大名誉教授がトップランナー講義に立ち、子どもたちから活発な質問を受けた。

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「異才発掘プロジェクト ROCKET」5期生の集合写真


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日本財団の尾形武寿理事

セレモニーは東京・駒場の東京大学先端科学技術研究センターENEOSホールで開かれ、子どもや父兄約百人が出席。冒頭、挨拶に立った日本財団の尾形武寿理事長は、社会に馴染めないが素晴らしい才能を持った子供たちを伸ばしたいという思いから本プロジェクトを始めた、と説明。その上で「社会に収まり切れない子どもたちに、このプロジェクトで才能を伸ばしていってほしいと思います。成長を楽しみにしていてください」と詰め掛けた父兄にお祝いの言葉を贈った。

プロジェクトのディレクターである中邑賢龍教授は2018年度の活動として、子どもたちに行き先を告げずにマレーシア、ドイツ、エストニア、アメリカを訪問させた海外実習「世界の中心を探せ!」を報告。予習なしで先入観を持たずに、その国の「中心」を探すのが狙いで、「このように子どもたちと深く考えることができるのは不登校の特権。このような学びの場をすべての子どもたちが享受できるようにするには、どうしたらいいか考えていきたい」と述べた。

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プロジェクトの報告をする東京大学の中邑賢龍教授



養老名誉教授の講義のテーマは「バカの壁を崩せ」。「人の死」から、「子ども」の定義まで多岐にわたり、日本ではサリドマイド児の死亡率が欧米に比べ50%も高かった事実を引き合いに、「医者もあえて積極的に助けることはしなかった。五体満足というのが日本の文化」と指摘。子どもから「治療をするのが面倒だったから?」と質問が出ると、「そんな単純な問題ではない」、「そこから先は簡単に言いません」と子どもが自ら考えるように話を運ぶなど、やり取りが続いた。

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子どもたちに講義する養老孟司名誉教授



カテゴリ:こども・教育







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