• もっと見る

前の記事 «  トップページ  » 次の記事
2017年12月07日(Thu)
【学生が見た日本財団】全てのものはシェアできる!
学生が見た日本財団
アイデア次第でみんなが満足


11月17日〜19日にかけて東京国際フォーラムで「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2017」が開催されました。今回は18日に行われた「“シェア”による持続可能な街づくり 渋谷区の長期基本計画への取り組み」という分科会の中で私が興味をもったお話をいくつか紹介します!

パネラーの方々が一人ずつ丁寧に説明

パネラーの方々が一人ずつ丁寧に説明


まずは、一般社団法人シェアリングエコノミ―協会事務局長・佐別当隆志氏のお話です。私たちが持っているもの、空間、技能などは全てシェアが可能であり、有効活用することによって一定の収入を得られるそうです。例えば、手の空いた時間に家事を代行することで月10万円の利益を得る、ドライブで車を使う土日に空いた駐車場を貸し出して月5万円の利益を得る、など生活を大きく変えることのない具体的な方法は衝撃でした。私もあまり乗らない自転車など、自分がもっているものを有効活用できることに気づきました。

具体例を話す佐別当氏

具体例を話す佐別当氏


続いて渋谷区の澤田伸副区長がお話しされたのは、新しい情報のシェアの方法でした。渋谷区ではLINEの公式アカウントで呟かれた情報をAIが体系化し、政策にできるだけ反映するという仕組みを導入。さらに区内の学校にタブレットを配布し授業を行うことで先生方が生徒一人一人の回答を確認し、苦手の発見に繋げているそうです。面と向かってわからないと言えないシャイな子どもや、わからない場所がわからないときに有効なアプローチで、今までできなかった個別指導も取り入れられる方法によって生徒の学力も伸びると思います。

気さくに質問に答える澤田副区長

気さくに質問に答える澤田副区長


最後に一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス理事の村瀬正尊氏は、「まちの『金食い虫』を『稼ぎ柱』へ」をモットーにした公的不動産活用による経済開発についてお話しされました。例えば札幌の創成川公園ではビアガーデンを開催し赤字経営を脱出。青島ではビーチパークを作ったことで観光客が10万人から23万に増加。活用法次第で赤字経営になりがちな公営施設から利益を生み出せることを学びました。村瀬氏は公民連携プロフェッショナルスクールも開催していて、50時間以上のeラーニングと30冊以上の課題図書を課す、というハードな内容にもかかわらず多くの参加者に支持されているそうです。

私たちが普段お菓子などで何気なくしている「シェア」ですが、アイデアをもとに大きなビジネスとして動かすと、利用する人もされる人も大きな満足を得られるものに変わることがわかりました。このシェアエコノミーが広がることによって限られた資源を上手に使っていければ、よりたくさんの人が満足できる持続可能な社会になると思います!

(上智大学/岩ア 結衣)



● 日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2017 ウェブサイト






 【学生が見た日本財団】人生100年、どう生きる?  « トップページ  »  『GO Journal』がパラスポーツと未来を突き動かす