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2017年10月19日(Thu)
【学生が見た日本財団】にっぽん文楽を観てきました!
学生が見た日本財団
文楽初心者でも楽しめる日本芸能の姿とは......!?


去る10月14日。上野恩賜公園で「にっぽん文楽in上野の杜」(以下「にっぽん文楽」)を鑑賞しました(10月14〜17日開催)。

私は文楽に関しては「日本人形を使ってなんかお芝居をするんでしょ?」くらいの知識しかありませんでした。伝統芸能って堅苦しくて楽しくなさそう、なんてイメージも持っていました。でも、「にっぽん文楽」は一味違います。文楽のいろはも分からない私でも気軽に観られて、文楽って案外楽しいじゃん、なんて思えるギミックがたくさん施されていたんです! 本記事はそんな私の「にっぽん文楽」に参加してみたレポです。

「にっぽん文楽 in上野の杜」初日の様子

「にっぽん文楽 in上野の杜」初日の様子


会場に着きました。

開幕前の会場

開幕前の会場


意外にも舞台は野外に設置されています。かしこまって座るのかなあ、なんて思っていた客席も和気あいあいとしていて飲食も禁止されていないとのこと。かつては文楽というものは庶民の娯楽で、野外で飲みながら・食べながら観劇するものでした。「にっぽん文楽」では当時の雰囲気の再現をコンセプトとして開かれたため気軽に文楽を体験できるのです。

「にっぽん文楽」の趣旨を解説する前田晃氏(日本財団専務理事)

「にっぽん文楽」の趣旨を解説する前田晃氏(日本財団専務理事)


会場内では日本酒も販売されていました。

イベントのために限定醸造されたお酒「にっぽん文楽」

イベントのために限定醸造されたお酒「にっぽん文楽」


飲食物の持ち込みも可能

飲食物の持ち込みも可能

このお酒はイベントのために限定醸造されたものだそうです。ラベルもビンもとっても素敵だったのですが、悲しいかな私は未成年・・・・・・。泣く泣く近くのカフェでコーヒーをテイクアウトしたのでした。

この日は雨で、しかも昼でも14度までしか上がらない、この時期には珍しい極寒の日でしたから野外の客席は冷えます。そんな中で温かいコーヒーを飲みながらぬくぬくと文楽を観るのはなかなか乙ですね。自由に飲食ができるからこそできる体験です。お酒を飲んでいるお客さんの中にはオツマミを用意している方もいらっしゃいました。

さて、いよいよ文楽が始まります。演目は「万才・関寺小町」と「増補大江山 戻り橋の段」です。

「万才・関寺小町」

「万才・関寺小町」


驚いたのは、人形がまるで人間のように生き生きと動くことです。頭の振り方、腰、脚の些細な動作まで本当にリアルで息遣いを感じます。特に源頼光の家臣の一人、渡辺綱が鬼女を倒す「増補大江山 戻り橋の段」はとっても面白かったです! はじめに、楚々とした可愛らしい娘が登場するのですが、彼女の舞は人形であることを忘れてしまうくらい美しいんです。心なしか渡辺綱もうっとりとしているように見えます。

渡辺綱もうっとり

渡辺綱もうっとり


しかし、途中で話は一変。この娘が実は恐ろしい鬼女であることに渡辺綱は気がつきます。そこからの乱闘はぜひ目にしていただきたいです。本当にど迫力。髪を振り乱して戦う鬼女の姿は圧巻の一言です。

大学で履修している演劇について学ぶ授業で、「人の度肝を抜ける芝居が最高なんだ」と言われたことを思い出しました。この演目はまさしくそうです。一瞬で娘の顔が鬼の顔にすげ変わるシーンには本当にびっくりしました(このような特殊な首を「ガブ」と呼ぶそうです)。文楽というものは現代にも通じる芸能だなあと実感します。

鬼女は髪を振り乱して渡辺綱と戦います。

鬼女は髪を振り乱して渡辺綱と戦います。


幕間には三味線や太夫についての説明もあり、文楽初心者も楽しめる構成です。さっきまで朗々と歌っていた太夫の方が普通に喋られるのでちょっぴり面白かったです。

解説をする豊竹陸睦太夫(左)と三味線の野澤錦吾氏(右)

解説をする豊竹陸睦太夫(左)と三味線の野澤錦吾氏(右)


初心者でも楽しめる「にっぽん文楽」。皆さんも次回、ぜひ鑑賞してみてはいかがでしょうか。
(上智大学/岩崎 瑠美)



● にっぽん文楽 〜飲みながら、食べながら文楽〜(日本財団公式ウェブサイト)
● にっぽん文楽








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