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2017年08月07日(Mon)
「どすこいビーチクリーン」今夏もスタート
相撲5部屋が参加、子どもたちと楽しく砂浜清掃
日本財団「海と日本PROJECT」


大相撲の親方と現役力士が地元の親子連れと一緒になって砂浜を清掃する「どすこいビーチクリーン」が今年も始まった。次世代に大切な海を引き継ぐことを目指した日本財団「海と日本PROJECT」の一環で、海洋環境への意識の啓蒙を図るのが狙い。この夏には5つの相撲部屋が参加し、8月5日(土)には一番手の武蔵川部屋が神奈川県藤沢市の片瀬海岸に登場した。みんなでビーチのごみを拾い、砂浜に安全な「土俵」をつくった後、相撲健康体操や体験相撲などを通じ、とりわけ子どもたちは思う存分「お相撲さん」との海のイベントを楽しんだ。

参加者全員で記念撮影

参加者全員で記念撮影


このプロジェクトは、湘南の海岸で2005年から12年間ビーチクリーンを続けているNPO法人「海さくら」(古澤純一郎理事長、東京都目黒区柿の木坂)と日本財団「海と日本PROJECT」が主催。当日の催しには武蔵川親方(元横綱・武蔵丸)と部屋所属の現役力士15人をはじめ、近隣の親子連れを中心に計約150人が参加した。

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集合場所に駆け付けた武蔵川親方と部屋所属の各力士


最高気温が 30℃以上の真夏日となったこの日、午前9時ごろには早くも強い日差しに襲われ、参加者は汗をかきながら、江の島に渡る橋の付け根に集まった。武蔵川親方はキャップをかぶり、力士たちはそろいのTシャツ姿。スタッフの説明後、親方の力強い掛け声の下、橋周辺の海岸一角でめいめいトングを使ったごみ拾いを開始。30分もたつと、燃えるごみ、燃えないごみの袋が数多く集まった。

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体験相撲でけがをしないよう、ざるで徹底的に砂浜のごみを取り除く様子


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お相撲さんの柔軟さにびっくり。相撲健康体操では股割りに挑戦


相撲体験場の予定地とその周りでは、小さな子どもたちも暑さに負けずに積極的に加わり、小さなごみも見落とさないよう、ざるで徹底的に取り除いた。続く相撲健康体操では四股や股割りなどが披露され、子どもたちもまねて挑戦。きれいになった砂浜には丸い「土俵」が2つ描かれ、男の子も女の子も実際に相撲をとり、とうとう力士を土俵の外に押し出し、周りから大きな拍手を受けた。最後に横浜市から来たチームの指導でフラダンスも体験、参加者全員で記念撮影をしてイベントを終えた。

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待ちに待った相撲体験。精いっぱい力士を押すちびっこ


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子どもたちと力士、並んでフラダンスも体験


どすこいビーチクリーンは、海と日本PROJECTが設定した5つのアクション「海を学ぼう」「海をキレイにしよう」「海を味わおう」「海を体験しよう」「海を表現しよう」のうち「海をきれいにしよう」の一環。ごみ、くぎ、ガラスなどが落ちていない安心できる砂浜で子どもたちに遊んでほしい、との思いから誕生、今年3年目を迎えた。

この後、8月12日(土)阿武松(おおのまつ)部屋を東京都江戸川区葛西海浜公園西なぎさに、8月19日(土)錣山(しころやま)部屋を神奈川県平塚市の湘南ベルマーレひらつかビーチパークに、8月20(日)大嶽部屋を福島県いわき市のアクアマリンふくしまに、8月26日(土)千賀ノ浦部屋を静岡県御前崎市のマリンパーク御前崎に、それぞれ招き、順次ビーチをきれいにしていく。

海と日本PROJECTは、環境の悪化など海の危機が叫ばれるなか、われわれを支えてくれる海の現状を国民に伝え、とりわけ次世代を担う青少年の理解と関心をいっそう深めていこうと、総合海洋政策本部、国土交通省、日本財団が先頭になり、オールジャパンの態勢で推進している。



● 海と日本PROJECT ウェブサイト







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