外国人からみた日本語[2024年09月24日(Tue)]
練馬区ボランティア・市民活動情報誌『ぽけっと』11月号では、「やさしい日本語」を特集します。
日本に住む外国人の皆さんとのコミュニケーションのヒントを、コンパクトにまとめてお届けする予定です。
編集の過程で、実際に練馬に住む外国人の皆さんにも、「日本語で苦労したこと」「日本での生活で苦労したこと」を聞きました。
ここでは紙面には載せきれなかったご意見をご紹介します。
・中国と同じ漢字でも意味が違うので混乱した。漢字で意味が分かる時と分からない時がある。(例えば「電車」は中国にはない言葉だが意味は分かる。「切符」はなくて全く分からなかった)
・YESかNOかが、わからない言い回し。(例えば「いいです」「けっこうです」「だいじょうぶです」)
・カタカナ語の意味が分かりにくい。(例えば、ストーブとコンロの意味が国とは逆)
ゴミの分別が難しい。
ゴミの分別が難しい。
・病院で日本語でしか説明されず、分からない。病院で少し日本語が分かると日本語で全て説明されて、専門用語の難しいことばや大事なことばが、全く分からなかった。
・小中学校で保護者に配られるプリントが難しい。保護者会、三者面談での日本語が難しい。
・助詞が難しい。例えば「で」何で来た?は手段なのか、理由なのか。
・アルバイトをしていて「おしぼり」「お手ふき」が何か分からなかった。ずっとあとでウェットティッシュと知った。「現金で?クレジットで?」も分からなかった。「キャッシュ?カード?」なら分かったのに…。「店内でお召し上がりになりますか」と言うように言われて言っていたが、ずっと意味がわからないまま言っていた。
・コンサートやイベントで抽選に落ちて困った。「外国人は落とされる」という噂が広まっていて、名前を漢字にして書いて申し込んだ。
・「楽しい」と「面白い」の違い、「冷たい」と「寒い」の違いが分からなかった。
言語学習は母国語によっても困るポイントが違うのかもしれませんね。
中には日本人にも難しいな…と思う内容もありましたし、病院で言葉が通じないのは切実でしょうし、学校のお便りは周りが少し手助けできないかな…と思ってみたり、いろんなことを考えさせられるエピソードの数々でした。
それぞれのエピソードについては、ボランティアの皆さんによる日本語教室『みんなの日本語』の生徒さんにご協力いただきました。
生徒の皆さん、聞き取りにご協力くださった先生方、ありがとうございました。
ぽけっと11月号は10月29日(火)発行です。
お楽しみに!