大道芸「南京玉すだれ」って 元祖パフォーメンス![2012年10月10日(Wed)]
♪〜〜「アさて、アさて、さては南京王すだれ…」〜〜♪
といった独特なしゃべり方と軽快なりズムに乗って、
石神井公園の近くにあるデイサービスの広いホールに
粋ないでたちの4人が登場!
手に持っている小さいすだれをカシャカシャと打ち鳴らす姿は、
ちょっと時代劇の一場面を想像させる…。
そして、バックに流れるお囃子につられてか、
ホールに集まった利用者の方々からの拍手が鳴り響きました。
『南京玉すだれ」。
高齢者施設の「祝 敬老会」のイベントの一つとして、
ボランティア団体の方々が演じてくださいました。
「南京玉すだれ」って???
竹製の専用のすだれを釣竿や橋などの形に見立てて操る大道芸です。
大道芸の中では一般に広く知られている芸の一つ。
といっても、この頃はあまりテレビでも見かけない…。
でも、でも、高齢者の方々にとっては、
「昔、お祭りの時に見たよ」
「旅芸人さんがやってたんだよ」
と、リズムをとり、体を揺すらしながらの受け入れ態勢は抜群!
――「南京玉すだれ」の由来を少し…。
まず、「南京」。
本来は、「唐人阿蘭陀南京無双〔とうじんおらんだなんきんむそう〕玉すだれ」
と呼ばれていました。
が、いつしか「〜〜無双」がなくなり
「南京玉すだれ」と呼ばれるようになったとか。
また、当時“南京”は先進都市の代名詞で、大変モダンな風潮があったので
舶来品をイメージして「南京」の名前がついたとも。
そして、「玉」。
「玉すだれ」といっても、すだれに「玉」はナイ!
“小さくてかわいい”という意味の「玉」で、
一般のすだれより小さくてかわいいので、このような名称が付いたんだそうです。
当日は、デイサービスセンターの利用者の方と
この「玉すだれ」を仲介に、触れあう時間があり、
皆さん大喜び!
玉すだれのボランティアの方と一緒に、すだれを操り
ビヨ〜〜〜ンと伸ばしたり、丸〜〜くしたり…!
一緒に記念撮影をしたり、と楽しそう。
「見たことあったけど、触ったのは初めて!」
「ヘエ〜〜〜〜ッ!こんなに伸びるのね!」
「フゥ〜〜〜ン…」と、しみじみ玉すだれを触る方
本当の意味での、交流が広げられていました!
終わった時は、盛大な拍手!拍手!
双方の笑顔で「敬老会イベント」は終了しました。
そうそう、若いスタッフさんから一言。
「南京玉すだれって初めて見ました!」
「大道芸っていうより、パフォーマンス!」
そうか〜〜。
昔は「大道芸」!
今は、「路上パフォーマンス」!
なんですね!
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