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練馬区社会福祉協議会 ボランティア・地域福祉推進センターは、ボランティア・市民活動情報誌「ぽけっと」を毎月発行しています。このブログではそこには書ききれない「ボラセン」の日常・裏側をお伝えします。
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物資を送ることで新たな“被災者”を生み出さないために[2011年03月17日(Thu)]
災害時は、本当に刻一刻と状況が変わっていきます。
3月14日、地震から3日目のブログで、私たちは2つのお願いをしました。

1 現地でのボランティアは3月14日現在、一切求められていません。
  現地に行かないでください。

2 個人での物資の送付は、現在も今後も一切求められていません。
  現地に物資を送らないでください。


6日目の今日、この2つのお願いも変わってきました。
被災地で少しずつ災害ボラセンが立ち上がり、その市内や県内からに限ってというところがほとんどですが、ボランティアの募集が始まりました。
そして、物資です。
今日は昨日よりもずっとたくさんの方から

「物資を送りたい。練馬区で取りまとめていないの?」

というお問い合わせをいただいています。
個人で送るのは現地に負担がかかるため、自治体で取りまとめを、というテレビなどの報道が影響しているようです。
また、「現地にはとにかく物がないんだから、お金を送るよりも物資を送る方がいい」という意見もあり、情報が錯綜しています。

今日は、この辺りを整理してみたいと思います。

【個人で送ってもいいのか?】
→ごめんなさい。やはりこれは現在も求められていません。理由は前回のブログに書いた通りです。お気持ちをぐっとこらえていただけると本当に助かります。

【自治体やNPOなど、団体で集めているのはいいのか?】
→確認してほしいポイントがあります。その物資を、広い被災地の“どこ”に持っていくかがあらかじめ決まっているでしょうか?同じ市内にもたくさんの避難所があります。自治体からの支援物資はたいてい1か所に集められ、それをまた仕分けして各避難所に届けられています。これが決まらないままに出発すると、現地でこんな混乱が予測できます。

* 各々が物資を運び始めることで、道路が渋滞。緊急車両が動けない。
* 災害ボラセンに「毛布を3000枚持ってきました!どこに配ったらいいですか?」
 と物資とともに突然の訪問。保管場所もなく、災害ボラセンも混乱。
* 一部の避難所に大量に物資が届き、一部には届かない。
* 物資が足りない避難所を探しているうちに、ガソリン不足になって動けない。
* 今、避難所で何を必要としているのかというニーズと合わない可能性。


…じゃぁどうするか?現地の災害ボラセンが立ち上がり、連絡を取ってから動けることが一番理想的です。ただ、現在でも多くのお問い合わせがあり、その対応のために災害ボラセンの準備がさらに進まないというちょっとした悪循環になってしまっています。

ただ、団体によってはこれまでのつながりなどで支援先を決めているところもあるでしょう。そうした場合は集められた物資がスムーズに必要とされる人に渡っていくと思います。すべてがダメなわけではないです

【自治体やNPOに寄付するとなったら、どんなことに気をつければいい?】
→物資を集めているところは、必ず条件を出していると思います。その条件を、ぜっっっっっったいに、守ってください。これが守られないと、今後、こうした住民からの物資寄付の受付が一切なくなってしまう可能性もあります。では、どんな条件があるでしょう?

* 受付期限
(大抵の場合、必着。運送事情も考慮して、締切を過ぎないように!)
* 持込方法
(郵送可の場合と、直接持参のみの場合あり)
* 物資の種類
(「集めている」と出ている品物以外は絶対に入れない。絶対に!)
* 物資の仕分
(同じものは一つのダンボールに。外側に大きく「カイロ」など記入)
* 受付対象
(特に自治体の場合、区内・県内のみ、という制限があることも)
* 事前連絡

(事前連絡がいるのか、いらないのか。電話なのか、メールなのか?)

送る側が条件をきちんと守れば、それだけ物資の仕分は早く進み、その分現地に早く届きます。送り方に気をつけるのも大切なボランティア。ぜひご協力ください。

【送る物資、どう確保する?】
→現在求められていることが多いのは、腐らない食料や生理用品など日常生活用品です。でも…今、スーパーやコンビニの棚ががらがらになっていませんか?その中で、被災地に送るためにさらに大量の物資を多くの人が買い始めたら…。

実は、先日あるボランティアグループの方からこんな話を聞きました。

「メンバーのお年寄りに活動中止の電話をするとね、みんな不安なのかなかなか電話が切れないの。余震が怖くて外に出られなかったり、たまに買い物で出ても物がなくて困っているんですって」

この東京で、物がなくなって生活に困っている人がいる。これは、もしかして新たな“被災者”が生まれてしまっているのかもしれない。そう感じました。被災者の人を励ましたい、暖かくしてほしい、そうたくさんの人が思っていると思います。お隣に住んでいる人を被災者にしないために、地域で温かい声かけが行われたらいいなぁと思っています。

【今、一番足りないもの】
→現地への道路はだいぶ復旧が進んできました。今、最大の懸念はガソリンです。
現地まで運んだ後に戻ってこられるだけのガソリンがないと、現地でも貴重なガソリンを消費してしまったり、戻ってこられずに食料を消費してしまうことが考えられます。
限られたガソリンを有効に使い、現地に確実に物資が届けられるように。現地の状況を常にホームページなどで確認しながら、いい方法を探してほしいと思います。

【練馬区ではどうなの?】
→今朝、練馬区の防災課に確認したところ、区が保管している物資を送る検討が進んでいるようです。しかし、練馬区としても計画停電への対応や、り災証明の発行、今後の余震への備えなどに職員が追われていて、区民の方から物資を募集し、分けて送るということができる状況にないとのことでした。


これからまた状況はどんどん変わります。今日書いたのはあくまで今日の状況です。ガソリンが届き始めれば、さらに物資の募集も多くなるでしょう。そのときまで待っているということもぜひ考えの一つに入れてもらえたらと思います。

今つらい思いをしている人に今何もできないというのは本当にくやしく、もどかしく、つらいですよね。
でも、待つことで新たな被災者を作らないかもしれないということを一緒に考えていただけたら嬉しいです。

練馬区社協としては、19日にある都内の支援団体が集まる会議に出席して、今後の関わり方などを検討することにしています。
今、何が必要で、私たちにできることは何で、みなさんに協力をお願いできるとしたらどんなことなのか。
それをきちんと見極めながら、でも充電している力を少しずつ使っていけたらと思っています。



(じ)


この記事のURL
https://blog.canpan.info/neriura/archive/381
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コメント
ぶんぶんさま

嬉しいコメントありがとうございます。
そうなんですよね。
送るには連絡した方がいいのか、でも混んでるかもしれないし、
でも連絡しないで送ったらダメそうだし…。
など、みなさんすごく考えてくださっていると思います。

そんなことにちょっとでもお答えできたら嬉しく思います。
またこれから募集も増えていくと思いますので、
そのときにはどうぞお力貸してください。
よろしくお願いします。

Posted by:練馬ボラセン じ  at 2011年03月18日(Fri) 19:15

わかりやすくありがとうございます。問い合わせの電話ひとつ、お手間を取らせるかもと迷っていたのですが、しなくてよかったです。わかりやすくありがとうございます。お手伝い出来ることがあるか態勢が整うまで待ちたいと思います。
Posted by:ぶんぶん  at 2011年03月18日(Fri) 15:40