5月26日(金)9:30下高井戸駅に13名が集合して、5月の薫風の下、中野富士見町駅までの4.5qを散策しました。写真の提供者は、長塚洋二幹事兼写真担当及び倉地京平副会長です。今回の散策コースでは、環七手前の神田川取水池の設備や善福寺川との合流などの変わった風景も見られました。それに加えて、初夏にふさわしい草木の花々や果実などを観察することができました。集合の様子から解散までを時系列にしたがって、報告します。
〇 下高井戸駅に集合して、スタート地点で準備体操後、今日のコースの概要を説明。
〇 ヒペリカム・ヒドコート(オトギリソウ科オトギリソウ属)及びビヨウヤナギ(美容柳・同科同属)並びにキンシバイ(金糸梅・同科同属)とが葉っぱの付き方や花の形が違うことについて説明。写真はヒペリカム・ヒドコート。
〇 ヒルガオ(昼顔・ヒルガオ科)よく似たコヒルガオとの比較では、本種は花が大きく、花柄の翼がないこと及び時期が少し遅いことなどコヒルガオとの違いを説明。
〇 スイカズラ(吸い葛・スイカズラ科)の花がまだ残っていました。本種は金銀花とも忍冬ともいわれます。白色から黄色に変化します。忍冬は冬場でも緑の葉っぱを残しているからの名といわれています。
〇 クリ(栗・ブナ科)の花が真っ盛りでした。ここではクヌギの葉っぱとの違いである、禾の部分にも葉緑素があることを説明。
〇 ユズ(柚・ミカン科)の果実が鈴なりでした。ミカン科の特徴である単身複葉を説明。
〇 キキョウソウ(桔梗草・キキョウ科)別名はダンダンキキョウというらしい。上に段々に咲いていくようです。本種の名前は今回初めて教えられたものです。
〇 カシワバアジサイ(柏葉紫陽花・アジサイ科)他にもちらほら各種のアジサイが咲き始めていました。本種は他のアジサイに比較して、開花が早いようです。
〇 ジューンベリー(バラ科ザイフリボク属)休憩場所で見つけた樹木で、何人かがその実を味わっていました。
本種はザイフリボク(采振木・同科同属)のアメリカ版です。ザイフリボクは冬芽が三大美芽の一つに数えられています。
〇 シモツケ(下野・バラ科)本種は木本類で、葉っぱの切れ込みがないことから、シモツケソウ(下野草・同科)草本類と区別しています。
〇 タブノキ(椨木・クスノキ科)の果実が観察できました。
〇 カルガモ(軽鴨・カモ科)の親子が神田川を泳いでおり、衆目を集めていました。遅れた子鴨一羽もやっと集団に追いついた。
〇 ハンカチノキ(ミズキ科)の果実が見えました。
果実は堅果で複合果でありとても硬くて、なかなか割れません。
〇 マテバシイ(馬刀葉椎・全手葉椎・ブナ科)の花と果実が同時に観察できました。
〇 神田川・環状七号線地下調節池の画像です。集中豪雨による洪水水害から東京都心部を守るために環七の地下に長大なトンネル状の地下調整池が造られています。
〇 ビヨウヤナギ(美容柳・オトギリソウ科)が観察できました。立派な雄しべと葉っぱの付き方が十字対生がその特徴です。
〇 ツタバウンラン(蔦葉海蘭・オオバコ科)地中海原産のつる性多年草。ムラサキサギゴケ(紫鷺苔・ハエドクソウ科)やトキワハゼ(常盤爆・同科)に花は似るが、葉っぱの形が円形、扁円形で掌状に5〜7浅裂することに特徴があります。
〇 善福寺川と合流 右手が神田川で左手が善福寺川です。
〇 ワルナスビ(悪茄子・ナス科)米国南東部原産。世界中に外来種として帰化しています。刺がその特徴です。
〇 コノテガシワ(児手柏・ヒノキ科)の若い果実、金平糖のようです。
〇 やっと、全員無事に中野富士見町駅に到着。11時45分でした。
以上 会長 山本憲人