「犯罪被害者支援 奈良県民のつどい」が開催されました[2010年12月07日(Tue)]
「県民のつどい」は11月26日午後1時半に県警音楽隊のブラスバンドによるウエルカムコンサートで始まりました。今年度テーマは「犯罪被害者への途切れない支援」です。
基調講演として、土師守(はせまもる)氏(全国犯罪被害者の会幹事・ひょうご被害者支援センター監事)が「途切れない支援の重要性」について講演されました。土師さんは1997年に神戸市で起きた「連続少年殺傷事件」の被害者遺族(お父さん)です。
まず述べられたのはメディアスクラム(報道機関による集団的過熱取材)の被害(二次被害)です。「次男の捜索が始まってから、私たち家族は精も根も尽き果てた状態だったのに、メディアの取材は容赦なかった。そのために次男(のご遺体)は一度も家に帰ることができなかった」とその弊害を話されました。
ご家族は自責の念にも苦しまれました。長男は「自分も弟と一緒に行けばよかった」、妻は「最後にもっとしっかり声をかけていれば・・・」、土師さんは「タンク山に探しに行った時、すぐ近くに次男がいたのに、そのとき見つけてあげたら、さらにひどい犯行は防げたのに・・・」とつらい気持ちが続きました。
そして「今思えば長男に対する配慮が足りなかったことを後悔しています。加害者は長男の先輩であったし、長男が通う中学校は第二の犯行現場ともなり、学校を巻き込んでの取材も殺到しました。休学せざるを得なくなり、特別な配慮を必要とすることになった」として「被害者が少年の場合はその兄弟も年少のことが多く、その人たちに対する配慮・援助もお願いしたい」と訴えられました。
土師さんは各方面からたくさんの支援を受けたことに感謝され、そのなかで最も心強かったのは「警察の逆探知グループ」だったと言われました。「現実には逆探知だけでなく、メディア対策や日常生活の支援をしていただき、任務終了後も継続をお願いして、結局1ヶ月半のあいだ支えてもらいました」。
最後に途切れない支援のために「被害後は時期により状況が変化し、必要な支援の形も変化していくので、常に被害者の視点からの支援を考えて欲しい。被害者・遺族はあらゆることに対して決定能力が落ちています。生活支援はすぐに必要だし、具体的で目に見える支援が重要です」と結ばれました。
「被害者支援フォーラム」では三木善彦氏(帝塚山大学心理福祉学部教授・なら犯罪被害者支援ネットワーク代表)をコーディネーターに、「犯罪被害者への途切れない支援」をテーマに5人のパネリストが報告・議論を行いました。
パネリストの北條正崇氏(奈良弁護士会被害者支援委員会委員)から来年度の施行に向けて改定準備が進んでいる「第二次犯罪被害者等基本計画」について説明があり、吉村豊氏(奈良県警察本部犯罪被害者支援室長)が「警察において被害者支援をどのようにすすめているか」を報告されました。
続いて当センターの宮代トシ子事務局長が「センターの経歴および活動状況として相談件数の概況や支援内容」を説明し、石原淑子相談支援員が、具体的で現実的な支援の一例として「昨年の性犯罪被害者に対する支援事例」を紹介しました。
最後に講師の土師守氏が「私たちのときより次第に支援のかたちが整ってきていることを感じました」と感想を述べられました。
基調講演として、土師守(はせまもる)氏(全国犯罪被害者の会幹事・ひょうご被害者支援センター監事)が「途切れない支援の重要性」について講演されました。土師さんは1997年に神戸市で起きた「連続少年殺傷事件」の被害者遺族(お父さん)です。
まず述べられたのはメディアスクラム(報道機関による集団的過熱取材)の被害(二次被害)です。「次男の捜索が始まってから、私たち家族は精も根も尽き果てた状態だったのに、メディアの取材は容赦なかった。そのために次男(のご遺体)は一度も家に帰ることができなかった」とその弊害を話されました。
ご家族は自責の念にも苦しまれました。長男は「自分も弟と一緒に行けばよかった」、妻は「最後にもっとしっかり声をかけていれば・・・」、土師さんは「タンク山に探しに行った時、すぐ近くに次男がいたのに、そのとき見つけてあげたら、さらにひどい犯行は防げたのに・・・」とつらい気持ちが続きました。
そして「今思えば長男に対する配慮が足りなかったことを後悔しています。加害者は長男の先輩であったし、長男が通う中学校は第二の犯行現場ともなり、学校を巻き込んでの取材も殺到しました。休学せざるを得なくなり、特別な配慮を必要とすることになった」として「被害者が少年の場合はその兄弟も年少のことが多く、その人たちに対する配慮・援助もお願いしたい」と訴えられました。
土師さんは各方面からたくさんの支援を受けたことに感謝され、そのなかで最も心強かったのは「警察の逆探知グループ」だったと言われました。「現実には逆探知だけでなく、メディア対策や日常生活の支援をしていただき、任務終了後も継続をお願いして、結局1ヶ月半のあいだ支えてもらいました」。
最後に途切れない支援のために「被害後は時期により状況が変化し、必要な支援の形も変化していくので、常に被害者の視点からの支援を考えて欲しい。被害者・遺族はあらゆることに対して決定能力が落ちています。生活支援はすぐに必要だし、具体的で目に見える支援が重要です」と結ばれました。
「被害者支援フォーラム」では三木善彦氏(帝塚山大学心理福祉学部教授・なら犯罪被害者支援ネットワーク代表)をコーディネーターに、「犯罪被害者への途切れない支援」をテーマに5人のパネリストが報告・議論を行いました。
パネリストの北條正崇氏(奈良弁護士会被害者支援委員会委員)から来年度の施行に向けて改定準備が進んでいる「第二次犯罪被害者等基本計画」について説明があり、吉村豊氏(奈良県警察本部犯罪被害者支援室長)が「警察において被害者支援をどのようにすすめているか」を報告されました。
続いて当センターの宮代トシ子事務局長が「センターの経歴および活動状況として相談件数の概況や支援内容」を説明し、石原淑子相談支援員が、具体的で現実的な支援の一例として「昨年の性犯罪被害者に対する支援事例」を紹介しました。
最後に講師の土師守氏が「私たちのときより次第に支援のかたちが整ってきていることを感じました」と感想を述べられました。




