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2010年02月15日

バレンタイン・デイ

我が家の娘が通う高校は面白い。

日曜日だったバレンタイン・デイ翌日の今日、チョコレートを持った女子生徒の一番人気は校長先生だったそうだ。
娘とその仲間たちは、校長室前の長〜い列を見て今日のところはあきらめ、明日、再訪問することにしたのだとか。

校長は、全校750名以上いる生徒の顔と名前を全部知っている。
(と、ある教師が自慢していた。なんと事実である!)

校長は、全校生徒に年賀状をくれた。
3年生から書き始めて、1年生に届いたのは2月に入ってからだった。
手書きの宛名と、一人一人にメッセージも添えられている。すごいっびっくり

PTA向けに企画された校長の講演会には、平日の昼間だったのにも関わらず300名近い保護者が集まった。父親の姿も多数。


子どもたちは、親だけでなく多様な人に見守られ大切にされていることを感じる経験の中で、社会や未来を肯定的に受け止めることができるようになるのだと思う。


昨年の春、義父が交通事故にあった。
孫娘の高校入試と中学卒業式の間の、ある晩だった。
一週間がんばった義父は、高校の合格発表の翌日に力尽きた。

家族にとっては衝撃と悲しみの最中であっても、否応なしに入学手続きや物品購入、制服の採寸など、並行してこなさなくてはならないことも多かった。
娘は、中学のクラスや部活動の仲間とのお別れ会に参加しなかった。

団体の年度末の締めも重なり、何をどうして過ごしたか記憶もない。

4月。入学式。
前夜も「逮夜」だったため、ヘトヘトで学校へ向かう。
出掛けに私が不注意から失敗をして、家族は険悪ムード。
「つかれた…。入学式の最中に寝ちゃうかも…」と思いながら参列する。

ところが。
「君たちの夢の実現のために、我々教師は全力を尽くします!」と校長が宣言し、次々に前に立つ学年主任や教科主任が、校長への信頼と教員同士の率直でオープンな関係を言葉の端々から伝えてくれるうちに、涙がこぼれ目が覚めた。

それまでグレーだった視界に、みるみる色彩が蘇ってくるかのような不思議な感覚だった。
入学式からの帰り道、その春はじめて「桜」を認識し、子どもの成長を喜び感謝することの大切さ(たとえ悲しみの中であっても)を思い出した。


この名物校長の人となりを、
学校HPの校長室というページから垣間見ることができる。
ぜひご覧ください。
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