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南国の陽気な風:地域活動支援センターかふぇらて

南国宮崎から精神障がい当事者が地域で自分の持っている特性を活かすことを、お互いサポートしたり、支え合うことを、日々実践する居場所としての地域活動支援センター「かふぇらて」から発信するブログ


【3月14日】ピアサポートガイド(お互いが支えるスキル!) [2025年03月14日(Fri)]
今日のプログラムは、ピアサポートガイド(お互いが支えるスキル)でした。
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かふぇらてのコンセプトである、ピア(仲間)としてお互いに支え合うことができる関係を築いてもらうことが地域生活するうえで重要な課題だと考えています。

参加者にガイドブックの目次を見て、どの項目がよいか選んでもらって読みながら体験を踏まえて話し合いながら進めています。

今日は、曇り空で寒かったですが利用者の来所があったのでピアサポートガイドを実施しました。

今日は「自分自身を大切にすることと他者を大切にすることの葛藤(バウンダリー)」
を選びました。

■バウンダリーとは、『私』と『他者(「私」でない人)』の境界のことで、お互いの境界を尊重し、守るものでもあります。
しかし、その境界はとても曖昧で、人とともに生きていく上では、「相手を大切にすること」と「私を大切にすること」の両方を尊重したいけれども、その間には葛藤が生じるものです。
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■バウンダリーが形成されていないと、@依頼されたり、期待されたら、断ると悪いと思ってしまう。A相手の考えに合わせて、自分の考えを変えてしまう。B自分の意見を相手が受け入れるか不安で素直に言いにくい。C相手が怖くて自分の思いを言葉にできない。D自分で決断できない。E相手の気持ち全てを自分のものにしたい。F相手を自分に合わせさせようとする。G批判されると、落ち込む、カッとする。H相手が悲しんでいると自分が後ろめたくなる。I他者の責任を押し付けられる。他者の責任を自分の責任と感じてしまう。J 自分よりも他人の世話をする。K相手が楽しそうでないと自分が責任を感じる。L相手の問題解決のために躍起になる。M不機嫌な態度で相手を変えようと試みる。
■安心して「わかりあう」ために、自分の体調、自分のできる限界、仕事としての範囲、これらの境界線(バウンダリー)をしっかり形成し、守ることが、継続してよいかかわりをもち、よい支援を続けるコツになります。
■ よい関係を継続するための「上手な断り方」、人とかかわっていくときには常につきまとう課題です。断りたいと思うときにきちんと断ることができることは、自分の バウンダリー(自分の境界や限界)を守り、自分を大切にすることにつながります。
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利用者の方が、飲み物とお菓子を提供してくれました。
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