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南国の陽気な風:地域活動支援センターかふぇらて

南国宮崎から精神障がい当事者が地域で自分の持っている特性を活かすことを、お互いサポートしたり、支え合うことを、日々実践する居場所としての地域活動支援センター「かふぇらて」から発信するブログ


【6月21日】メンタルヘルスマネジメント講座(心の健康を管理する!) [2025年06月21日(Sat)]
今日のプログラムは、メンタルヘルスマネジメント講座(心の健康を管理する!)でした。
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県立看護大の川村教授に「メンタルヘルスマネジメント講座」を実施して頂いています。
メンタルヘルスは、日常生活や仕事するうえで心の健康を安定した状態で維持するには、如何にストレスや悩みといったメンタルをマネージメントできるか、講座として実施して頂くことになりました。

今日は、「童話から学ぶ、ものの見方考え方」というテーマで宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」を実施して頂きました。

宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」は、質素で力強い言葉で人としての理想の生き方を綴った作品です。病床で綴られたこの詩は、原稿用紙に鉛筆で書かれた手帳に遺されており、賢治の晩年の思索がにじむ貴重な記録でもあります。
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冒頭の「雨ニモマケズ風ニモマケズ…」という有名な  一節からは、どんな困難にも動じず、静かに人々を支える存在になりたいという願いが読み取れます。貧しい人、病気の人、悲しんでいる人に寄り添い、黙って手を差し伸べる。自分のことは二の次にして、他者の幸せのために尽くす姿は、まさに“無私の愛”を体現しています。

宮沢賢治自身は病弱で、農民たちと共に働きながら教育や農業の指導を行っていました。自らも苦しみながら、自然と人との調和を願い、「ほんとうの幸いとは何か」を問い続けていたのです。この詩は、そんな賢治の生き方そのものを映し出した祈りのような言葉といえるでしょう。

「サウイフモノニワタシハナリタイ」と締めくくられる最後の一文は、自分自身がまだその理想には至っていないことを静かに認めつつ、そこを目指して歩もうとする謙虚な決意です。完璧ではない人間だからこそ、心から響く言葉がそこにあります。
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