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南国の陽気な風:地域活動支援センターかふぇらて

南国宮崎から精神障がい当事者が地域で自分の持っている特性を活かすことを、お互いサポートしたり、支え合うことを、日々実践する居場所としての地域活動支援センター「かふぇらて」から発信するブログ


【4月20日】メンタルヘルスマネジメント講座(心の健康を管理する!) [2025年04月20日(Sun)]
今日のプログラムは、メンタルヘルスマネジメント講座(心の健康を管理する!)でした。
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県立看護大の川村教授に「メンタルヘルスマネジメント講座」を実施して頂いています。
メンタルヘルスは、日常生活や仕事するうえで心の健康を安定した状態で維持するには、如何にストレスや悩みといったメンタルをマネージメントできるか、講座として実施して頂くことになりました。

今日は、「童話から学ぶ、ものの見方考え方」というテーマで「一寸法師」を実施して頂きました。

子どもに恵まれなかった老夫婦のもとに、願いが叶って一寸(約3cm)ほどの小さな男の子が生まれました。彼は「一寸法師」と名付けられ、成長して都へ旅立ちます。針を刀に、椀を船にして旅をし、都でお姫様に仕えることになります。ある日、鬼が姫をさらおうとした際、一寸法師は小さな体を活かして見事に鬼を退治し、打ち出の小槌を手に入れます。その小槌の力で体も大きくなり、お姫様と結ばれて幸せに暮らしました。
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小さくても努力と勇気があれば、大きな成果を得られるということ。見た目ではなく中身が大切、というメッセージと、一寸法師は、自分の「小ささ」という弱点を受け入れ、それを逆に強みに変えて活躍します。小さな体だからこそ、お椀の船や針の刀など工夫を凝らして挑む姿が印象的です。
「不利に見えることも、見方を変えれば武器になる」
そんな逆転の発想と、自ら行動を起こす勇気が物語の大きな魅力です。

現代は「多様性(ダイバーシティ)」が重視される社会です。一寸法師は「小さい=劣っている」という偏見に抗い、自分らしさを活かして生き抜いた存在。これは、外見や性別、国籍、障がいなど、さまざまな違いを持つ人々が、自分のままで社会に関わっていく勇気を与えます。
針を刀に見立てるような発想や、椀を船にする工夫は、まさに“リソースが限られた中で生きる力”、物理的な力や資金だけでなく、「発想力」や「信念」が社会を動かす時代に合っています。
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