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特定非営利活動法人しあわせなみだ 
代表 Happy Tear 中野宏美のブログです。 
しあわせなみだの活動から、女性や福祉に対する
想いまで、色々発信しています。

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男女差別の事実を認め、自分の問題であると自覚する[2010年02月09日(Tue)]
「ジェンダー主流化政策」に関するシンポジウムに参加してきました。
主催はお茶の水女子大学ジェンダー研究センター
http://www.igs.ocha.ac.jp
講師は以下の方々でした。

[基調講演]
福島みずほ氏(内閣府特命担当大臣(男女共同参画))
http://mizuhoto.org/
[パネルディスカッション]
大沢真理氏(東京大学教授)
http://jww.iss.u-tokyo.ac.jp/mystaff/osawa.html
村松安子氏(東京女子大学名誉教授)
http://www.twcu.ac.jp/
日下部京子氏(アジア工科大学院大学准教授)
http://www.envinfo.uee.kyoto-u.ac.jp/user/susaki/ait/comment_kusakabe.html

ジェンダーとは、「社会的・文化的に作られた性」で、「身体的・生物学的な性」と区別して使われています。
ジェンダー主流化とは、政策のあらゆる段階においてジェンダー平等の視点を組み込むことを意味しています。

性暴力被害ゼロネットワーク「しあわせなみだ」が取り組む性暴力被害の背景には、「男性は女性を支配すべきである(=だから性に暴力を振るうことで女性を従わせる)」という、ジェンダーに基づく考え方があります。
その上で、日本においてジェンダー主流化を推し進めることの意味や、具体的課題について、考えることができました。

1.日本に男女差別がある事実を認める
2.「自分の問題」と思う
3.ジェンダー平等はエンパワメントがあって初めて成立する

【日本に男女差別がある事実を認める】
日本には、「男女差別はない」と考える人が沢山います。しかし、国連開発計画(UNDP)が「男女の国会議員比率」「男女の専門職・技術職比率と管理職比率」「男女の推定勤労所得」の3つを用いて算出した「ジェンダー・エンパワーメント指数」(GEM)は世界54位と、大変低くなっています。例えば、男女の賃金格差は、2008年時点で、男性を100とした場合、女性は69です。(賃金格差の詳細は、ちょっと古いのですが、こちらに詳しく出ています→http://www.mhlw.go.jp/general/seido/koyou/chinginkakusa/index.html)
このように、まず、男女差別がある事実を認めることが、「なぜ日本は男女差別を解決できないのか」を考え、実効性のある政策を打ち出せる第一歩です。

【「自分の問題」と思う】
ジェンダーを「自分の問題」として自覚することが、差別をなくすきっかけです。ジェンダーは、女性に「優しさ・可愛らしさ」を求めると同時に、男性に「強さ・たくましさ」等を強要してきました。男性の長時間労働や、過度のプレッシャーから来るメンタルヘルス不全、過労死や自死等の背景にも、ジェンダーに基づく考えがあると考えられます。さらに本来グラデーションである性を、社会が「男(らしさ)」「女(らしさ)」と規定することは、セクシャルマイノリティの方の生きづらさにつながっています。つまりジェンダーは女性の問題ではなく、社会全体の問題、すべての人に関わる問題です。

【ジェンダー平等はエンパワメントがあって初めて成立する】
これだけ男女差別が進んでしまった社会で、ジェンダー平等を実現するためには、エンパワメント(力づけ)が不可欠です。例えば欧米では、企業の取締役に占める女性の割合を一定以上にするクオーター制度が定められる等、エンパワメントが施策として組み込まれています。日本では、例えば自治体の公共事業受注にあたり、ワークライフバランス(仕事と家庭の両立)の取り組みを進めている企業には加点をするなどが検討されています。

性暴力被害ゼロネットワーク「しあわせなみだ」が取り組む性暴力被害ゼロも、まさに同じことが当てはまります。

・日本に性暴力被害がある事実を認める
・性暴力を「自分の問題」と思う
・性暴力被害ゼロはエンパワメントがあって初めて成立する

「しあわせなみだ」がこれらの点を少しでも進められるよう、情報発信などできることから少しずつでも、取り組んでいこうと思います。

Posted by 中野宏美 at 08:15 | その他:セミナー | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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