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サンマの不足が感覚統合に及ぼす影響!? [2020年02月12日(Wed)]

 このところ遊びをテーマに活動を続けているエヌポケットですが、この記事のタイトルは、サンマの不足が感覚統合に及ぼす影響!?としてみました。
秋の味覚サンマの水揚げ量は、日本近海の海水温の上昇などが原因で、昨年の1/8に激減だそうです、というサンマの話ではなくて、時間・空間・仲間というこどものサンマ(三間)です。

時間と仲間
今のこどもはどんな環境にあるのでしょう。ある調査によると小学生のほぼ5人に4人が何らかの習い事をしているそうです。ということは、誰かと遊びたいと思っても誰も遊び相手がいなくて、自由な時間がたっぷりある子どもでも、仲間と豊かな遊びの時間を楽しめるわけではないのです。
こどもは様々な力をもっているのですが、「親の学力に対する意識の変化」について、こんなデータもありました。
図表4-1 スポーツ活動芸術活動について.png
このグラフは、スポーツ活動・芸術活動についての保護者の考え(ベネッセ教育総合研究所「学校外教育活動に関する調査2017」)を表したものです。2009年、2013年、2017年の経年変化を表してますが、「運動やスポーツをするよりも、音楽や芸術の活動をするよりも、もっと勉強をしてほしい」と回答した保護者は、幼児から高校生の子を持つ保護者全てで増加しています。
当事者である子どもに尋ねた別の調査では、「遊びが大事」と答えたこどもは1997年に62.7%だったものが2017年には41.9%に減り、「勉強が大事」と答えたこどもは36.5%から58.1%に増えました。子ども自身も「遊びより勉強が大事」に逆転してしまったのです。

■ 空間の問題
あそび場の一つ、今の公園はどうなっているでしょう。けがをするかもしれないと、遊具は次々と撤去。修繕や再設置にお金がかかるとして公園の遊具は使用禁止のテープでぐるぐる巻きにされたまま、というものも見かけます。「ここで野球やサッカー、キャッチボールなどのボール遊びをしてはいけない」などの禁止の看板も目立ちます。公園隣接住民からのクレーム増加が禁止事項をますます増やしますが、興味深いことに、自治体と自治会共同で出しているような看板は、例えば「南北方向のボール投げはやめよう」などと検討・配慮の跡がみえます。ところが、首都圏にある公園では、「ボール投げ禁止」と全面禁止の看板ばかりだそうです。
つながりの希薄さが自分たちの地域や未来をどうしたいのかという自治力の欠如を生み、こうしたこどもの空間問題に大人は想像力を失っています。いくら遊びたいと思っても、こどもの遊び場・路地はとうの昔に車にとられ、空き地はもうみんなのものではありません。子どもの居場所はどこに見つけられるのでしょうか。
こうして三間を失った遊べない子どもたちに何が起こるのでしょうか。

発達の基盤「感覚統合」
感覚というと視覚、聴覚、味覚などの五感がすぐ浮かびますが、その他に「固有覚」、「前庭覚」、「触覚」の三つの感覚があり、それらに及ぶ情報を整理(統合)して適切な行動をとる「発達途上」にあるのが子どもです。
固有覚は、自分の体がどこからどこまでなのかを自覚し、力の入れ具合など思い通りに動かすために必要な感覚です。蟻をそっと捕まえられずにつぶしてしまう子がいますが、固有覚の発達がまだ「途上」なのです。足や手の位置を見ないで登るジャングルジムは固有覚を育てます。
じっと座っていられないのは前庭覚の問題。「ちゃんと静かに座っていなさい」って叱られてばかりいる子どもは「前庭覚が未発達かも」って思ってもらえれば何かと傷つかずにすむかも。公園の遊具でいえば、揺れるブランコはバランス感覚を養うので前庭覚を育てます。
 子どもは、いろいろな遊びの中で感覚統合を繰り返して発達していくのですが、今、気になる子どもたちが増えている背景の一つがこの発達途上=「未発達」という問題にあるのではと考えられます。感覚統合に不具合があると、行動、学習、コミュニケーションなど様々な生活上の問題につながってしまうからです。
感覚統合ピラミッド.jpg
その関係は上の図「感覚統合ピラミッド」をみるとよくわかります。感覚統合をよりよく進めるのが「遊び」であるのに、遊びより勉強が大事と考えてしまった場合、このピラミッドが崩れることは容易に理解できるでしょう。
 大人の遊びは「癒し・リフレッシュ」ですが、子どもの遊びは「主食」なのです。
浜松市委託事業「こどもと遊び実践塾2019」初日の講座「遊び×感覚統合」の講師KIDS SENCEの茂木厚子さんは、跳ねたり跳んだり、ぺろぺろ舐めたり、ぐるぐる回ったりと、子どものすることには全部理由があると言います。さらに遊びという「快」の中で子どもが発達する事実を理解しないで、ピラミッドの頂点にある学習を強いることは底に穴の開いたバケツに水を灌ぐようなものだと話してくださいました。
あたりまえにあったあそびや遊び場は想像以上に失われています。未来をつくる子どもの育ちに必要な「遊びの環境」を考えるのは社会にとって喫緊の課題です。              
(代表 井ノ上美津恵)
【延期】ほっとけない子どもの貧困2020 シンポジウム [2020年01月23日(Thu)]

子ども事業担当の小林です。
昨年に引き続き、今年もほっとけない子どもの貧困2020 シンポジウムを開催します。
→ 諸般の事情につき、延期します。(2月27日11:30AM)

「子どもの貧困」にひとり親家庭が多いのはなぜ?親はどうしているの?シングルマザーが抱える困難を知り、子どもも親も、地域で支えるにはどうしたらいいかにフォーカスします。

日時:2020年2月29日(土)13:00〜17:00
場所:浜松学院大学(浜松市中区布橋3-2-3)

<第一部> 13:00〜15:00
基調講演「シングルマザーの今 〜先進国最悪のひとり親の貧困を解決するために〜」
講師:赤石 千衣子さん(認定NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ 理事長)

実践報告「子どもの貧困、4年間で見えてきたこと」
 浜松市の取り組み(浜松市子育て支援課)
 N-Pocketの取り組み(浜松NPOネットワークセンター代表 井ノ上 美津恵)

<第二部> 15:15〜17:00
分科会A「母子家庭の相談、女性相談から学ぶこと」
  赤石 千衣子さん(しんぐるまざあず・ふぉーらむ 理事長)
  杉山 映子さん(浜松市男女共同参画・文化芸術活動推進センター あいホール相談室 室長)

日本の母子家庭の貧困率は断トツに高い。その困難や悩みの背景を知り、どのようなサポートや施策が必要か、現場のお話からみんなで考えます。

分科会B「生きづらい子ども・若者を支える理解と配慮」
  鈴木 大介さん(一般社団法人ダイジョブ・プロジェクト 代表理事)

様々な困難を抱えた子どもや若者の心に寄り添い、対話し、ソーシャルスキルトレーニング(SST)を活用した支援事例を紹介、体験します。

定員:100名(定員に達し次第〆切ります)   参加費:無料
申込:TEL・FAX 053-445-3717 または info@n-pocket.jp  要申込(2/27木まで)
   こちらのフォームから申込できます。@お名前 A所属 B一部/二部 C希望の分科会 D連絡先(メールか電話)をお知らせください。
20200229.png

主催:認定NPO法人 浜松NPOネットワークセンター(N-Pocket)
共催:社会福祉法人 浜松市社会福祉協議会
後援:浜松市、浜松市教育委員会
助成:ベネッセこども基金
アナログゲーム×療育 [2020年01月10日(Fri)]

代表の井ノ上です。

注目のアナログゲーム。居場所づくりのためにボードゲームをツールにしませんか、と呼びかけているN-Pocketですが、ゲームの活用法は多様。
浜松でも困難な環境にいる子どもたちの学習支援を行っている方々がいらっしゃいますが、そうした子どもたちとよりよいコミュニケーションぴかぴか(新しい)を進めるために、学習支援法の一つとして学ぶ機会になります。

講師の松本太一さんは、カードゲームクラブやボードゲームダイヤを用いて発達障害のある人のコミュニケーション能力を伸ばす「アナログゲーム療育」を開発。療育機関や就労支援機関などで引っ張りだこハートたち(複数ハート) その松本さんを浜松にお呼びしました。

学習支援のための「アナログゲーム×療育」研修会

日時:2020年2月2日(日) 13時半〜16時半
会場:浜松市あいホール 203(浜松市中区幸3-3-1)
参加費:無料

<お申し込み>
「アナログゲーム×療育」と明記して、お名前、所属、連絡先(TEL・E-mail)お知らせください。
1)ウェブサイトから https://forms.gle/tpa7hjnHfcs8XJCw9
2)メール info@n-pocket.jp
3)チラシの裏面(申込書)をFAX 053-445-3717
4)電話 053-445-3717
    
主催:認定NPO法人浜松NPOネットワークセンター
助成:公益財団法人ベネッセこども基金


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小さなつまづきが多い子どものための学習支援法 [2019年11月22日(Fri)]

子ども支援事業担当の小林です。

N-Pocketでは2016年から子どもの貧困にかかわる学習支援事業を行っていますが、学習の遅れや習得の難しさをどう支援したらよいか?と考えて、研修の機会をつくりました。

「小さなつまづきが多い子どものための学習支援法 MIM勉強会」
日時:2019年12月10日(火)9:30〜12:00
   2019年12月17日(火)9:30〜12:00
場所:浜松市入野協働センター 201研修室
講師:前堀告予さん(臨床発達心理士)
参加費:無料
定員:20名 → 〆切りました

MIMとは、Multilayer Instruction Modelの略で,子どもが学習につまずく前に、また、つまずきが重篤化する前に支援を行う、アセスメント+指導法ひらめきです。
http://forum.nise.go.jp/mim/

講師は浜松市で長年、特別支援学級の教員をされていた前堀先生。
研修を受けた人いわく「理詰めでは学習の習得が難しい子ふらふらにも、合理的に教えることができペン、自尊感情を傷つけずに到達感わーい(嬉しい顔)を得ることができることに、なるほど!と思った」とのこと。

そこで、2回シリーズで、MIMの指導法を学ぶ機会をつくりました。
学習支援に関わる方、関心のある方の、ご参加をお待ちしています。


主催:認定NPO法人浜松NPOネットワークセンター
助成:公益財団法人ベネッセこども基金
【子どもの居場所づくり人財養成】「居場所×ボードゲーム」 [2019年10月16日(Wed)]


「こどもと遊び実践塾」に続いて、南区で子どもの居場所に関わる連続講座を開きます。
食をテーマに居場所作りも盛んにおこなわれていますが、実は人と人をつなぐツールとして「ボードゲーム」がなかなかの力をもつよ、とわかり取り上げました。
今、密かに?流行しているアナログなゲームダイヤ、小さな子どもから大人まで楽しめる様々な面白いゲームがいっぱい開発されています。
ボドゲチラシ表サムネイル2.jpg
地域のつながり力回復のために使える、賢いツールです。楽しい交流るんるんをすすめるゲームを通して、子どもの居場所づくりを考えます。

場所:浜松市南区役所(浜松市南区江之島町)
対象:高校生以上
定員:25名
※託児はありません

第1弾 2019年12月15日(日)13:30〜16:30
「ボードゲームって楽しいよ〜!ハート

内容:1)ボードゲーム体験会 2)効用発見ワークショップ
コーディネーター:大隅和子さん(教育カウンセラー・おもちゃコーディネーター)

第2弾 2020年1月12日(日)13:30〜16:30
「こどもの居場所×ボードゲームクラブ

内容:講演とワークショップ「こどもの居場所づくりで大切なもの」
講師:畑直樹さん(元保育士、Kleeblatt代表取締役、NPO法人豊中ESDネットワーク代表)

第3弾 2020年2月11日(火祝)13:30〜16:30
「実践交流会・ボードゲームでつながろうダイヤ
ボドゲチラシ裏サムネイル.jpg
内容:ゲームマスターになって、実際にこどもの居場所づくりをしてみます。
ゲームマスター:受講者自身
参加者:地域の人々やこどもたち

申込:申込みフォームはこちら
http://forms.gle/5WKUQXeafBLGhsxe7

または、希望講座、氏名、住所、連絡先(TEL・E-mail)浜松NPOネットワークセンターまでお知らせください。 053-445-3717 info@n-pocket.jp

主催:浜松市南区・区振興課
企画運営:(認特)浜松NPOネットワークセンター

ボードゲーム.jpg

【こどもと遊び実践塾2019 公開講座】「遊び場のリスクとハザードを知る」 [2019年10月01日(Tue)]

子どもの遊びを主体的に!創造的に!って考えると、親たちのハラハラドキドキー(長音記号1)、キリがありません。
絶対避けたい危険爆弾と、避けなくてもいい(むしろ残しておく)危険位置情報って何?
どこで危険を察知して、どう安全を確保したらいい??
3回目で実践者のお話を聞いて考えます。

講師は昨年の講座でも大人気だったガクちゃんこと塚本岳さん「アホみたいに遊べexclamation×2というパワフルなお話で、元気が出ました。楽しくて面白くてためになるお話、今年も聞けますよグッド(上向き矢印)

そして、講座4日目(10月27日)の南区役所ジャックの実践に向けて、みんなで場づくりを考えるワークショップを午後に開きます。
※10月27日は、10月14日を受講した方、その周辺の方々・子どもたちの参加が可能になります。2017年度、2018年度の受講生で、27日参加ご希望の方、ご相談ください。

★第3回 10/14(祝・月)浜松市南区役所3F
1)10:00〜12:00【公開講座】「遊び場のリスクとハザードを知る」
 塚本 岳さん(あいち森のようちえんネットワーク代表)

2)13:00〜15:00 ワークショップ「遊び場をイメージしよう」
 塚本 岳さん

★第4回 10/27 (日) 浜松市南区役所1Fホール、駐輪場ほか
1)10:00〜14:30「南区役所をジャックして遊ぼう!」
 プレーリーダー:兼子孝宏さん、木俣雅代さん、鈴木恒仁さん、 ほか
※第3回受講者とその関係者・子どもたちに参加者を限定します。

参加申し込みは、WEB上の申込フォーム か 浜松NPOネットワークセンターまで、
お名前、連絡先(電話1(プッシュホン)メールする)、託児のご希望などお知らせください。

浜松NPOネットワークセンター
電話&FAX: 053-445-3717 E-Mail:info@n-pocket.jp
【こどもと遊び実践塾 公開講座】「あそび × まちづくり」 [2019年09月18日(Wed)]

孤立化が進むばかりの社会で、温かい大人のまなざしの中で安心して子どもが育つ居場所がなくなってきています。
そんな中、子どもの遊び場をまちづくりの視点にいれた注目の活動を続ける、焼津生まれの24歳の青年、土肥潤也さんにお話を伺います。

日時:2019年9月29日(日)10:00〜12:00
場所:浜松市南区役所 3F

みんなで遊び場をつくった焼津の様子
子どもたちが主人公できっと目がキラッキラ目ぴかぴか(新しい)になったでしょうねえ。浜松でもぜひこんな子どもたちの居場所があったらいいなぁ!

土肥潤也さんプロフィール
大学時代から若者の社会・政治参加に関する活動に参加。子ども・若者が主体的に参画するワークショップやまちづくり活動の経験を経て、2019年からコミュニティラボCoー°C(コード)を立ち上げ、まちづくり領域を中心に、すべての人が主人公になれるコミュニティづくりに取り組む。

※本講座は5回にわたる連続講座の一部になりますが公開講座として開かれます。

参加申し込みは、WEB上の申込フォーム か 浜松NPOネットワークセンターまで、
お名前、連絡先(電話1(プッシュホン)メールする)、託児のご希望などお知らせください。 

浜松NPOネットワークセンター
電話1(プッシュホン)&FAX: 053-445-3717 E-Mail:info@n-pocket.jp 
こどもと遊び実践塾 2019 [2019年08月13日(Tue)]

代表の井ノ上です。

今年で3回目。毎回大好評の「南区役所をジャックして遊ぼう」を組み込んだ連続講座が始まります。
キーワードは「感覚統合」「リスクとハザード」

様々な感覚を整理したり、まとめたりする脳の働き(感覚統合)が繰り返し行われることで、子どもは生きるチカラを身に着けていきます。もし、これが不足してしまったら…、逆に、十分!行われたら…。
こんな「感覚統合」のお話から始めてみたいと思います。

お忙しい方は、各回前半に設けた「公開講座」をご利用ください。
いろいろ学んでみたい方は、ぜひ連続受講に挑戦してみてください。お仲間が増えること、確実です!
託児も可能で、定員は10名。連続受講で希望される方を優先します。

日程:9/15(日)、9/29(日)、10/14(祝・月)、10/27(日)、11/16(土) 

場所:浜松市南区役所(浜松市南区江之島町600-1)

★第1回 9/15(日)  

@ 13:00〜14:50
 【公開講座】「あそび × 感覚統合」
 茂木 厚子さん(発達支援 「Kids Sense」主宰)

A 15:00〜17:00
 「そうだったのか!こどもの行動」
 茂木 厚子さん(石神井・冒険遊びの会 相談役)

★第2回 9/29(日)

@ 10:00〜12:00
 【公開講座】「あそび × まちづくり」
 土肥 潤也さん(NPO法人わかもののまち 代表理事)

A 受講生ランチ交流会
 ※交流会は申込受付終了しました。

B 13:30〜15:00
 座談会「浜松でやってみた『こどもの遊び場』
 地域活動実践者(鈴木恒仁さん、大杉有紀さん、松井玲子さん)

★第3回 10/14(祝・月)

@ 10:00〜12:00
 【公開講座】「遊び場のリスクとハザードを知る」
 塚本 岳さん(あいち森のようちえんネットワーク 代表)

A 13:00〜15:00
 ワークショップ「遊び場をイメージしよう」
 塚本 岳さん

★第4回 10/27 (日)

@ 10:00〜14:30
 「南区役所をジャックして遊ぼう!」
 プレーリーダー:兼子孝宏さん、木俣雅代さん、鈴木恒仁さん、 ほか)
※参加者は、第3回受講者とその関係者・子どもたちに限ります。

★第5回 11/16 (土) 

@ 13:00〜15:00
 【公開講座】「脱デジタルの子育て」
 磯村 毅さん(予防医療研究所 代表)

A 15:15〜17:00
 講座&WS「安心遊び場づくり『こどもがみえていた?』」
 兼子 孝宏さん(みんなでうさぎ山を楽しむ会

<お申し込み方法>
 以下のいずれかでどうぞ
1)ウェブサイトのフォームから
2)チラシの裏面(申込書)をFAX 053-445-3717
3)メールする info@n-pocket.jp
希望講座、氏名、住所、連絡先(TEL・E-mail)、託児希望の有無をお知らせください。
4)電話する  053-445-3717

<ボランティア希望の方へ>
・各回の受付
・第4回実践の場での見守り(見守り活動経験者に限ります)

主催:浜松市南区役所区振興課
企画運営:認定NPO法人 浜松NPOネットワークセンター

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3/3シンポジウム 分科会「高校のキャリア支援と校内カフェ」 [2019年03月15日(Fri)]

事務局長の小林です。
ほっとけない貧困の子ども2019シンポジウム、分科会Cは高校生の支援をテーマに、神奈川の校内居場所カフェの先駆者、NPOパノラマの石井正宏さん、地域若者サポートステーションかけがわで若者の就労支援に取り組む池田佳寿子さん、定時制高校でキャリア支援と校内カフェを実施している静岡県立新居高校の中村守孝先生が登壇しました。

石井さん:
ひきこもりの若者支援から、ひきこもる前の早期発見・予防支援として、県立高校でカフェを始めて8年。そこでは家庭環境に課題を抱える生徒が多く、中退や進路未決定になって格差の渦や貧困の連鎖に巻き込まれやすい。
週1回、図書室でひらくカフェには、生徒たちがお昼には胃袋を、放課後は心を満たしに来る。そこで多様な大人と出会うことで生きる価値観が広がる。サードプレイスで「役割のシャッフル」が起きることも大事。

人間の持つ資本は、文化資本、経済的資本、社会関係資本(人脈)と言われるが、お金がないと文化資本にアクセスできない。この高校では修学旅行に行けない子が3割もいて、飛行機やディズニーランドを知らないと、「あれ知ってる?」という文化資本がないことで社会関係資本が築けない。
家でDVを受けている子たちもいるので安心と安全の場を提供し、七夕には浴衣パーティーを企画するなど文化資本のシェアをして、ソーシャルワークにつなげていくのがカフェの役割。

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スタッフ人件費や食品などの経費は、いろんな助成金に申請してやりくりしている。本来教育行政が出すべきものと思うが、少ない予算で「成果」を求められたり、お金が出るとマインド抜きに群がる事業者という問題も起こる。また、人の入れ替わりが激しい学校現場で、教員や管理職の理解を得ることも大事。

ボランティアは、基本面識のある人を入れているが、地域の人を呼び込むためにボランティア養成講座を開いている。教えたがり屋、知りたがり屋、関わりたがり屋の「さんがり屋は場所を滅ぼす」のでNG。
高級住宅街にある課題集中校で地域の偏見や差別もあるが、地域のボランティアが生徒と出会うとほだされて高校を見る目が変わり、「高校もがんばっている」と学校のブランディングにもつながる。ボランティアにとっては学校がサードプレイスとなって社会関係資本が広がり、高校を使うことでコミュニティの再生も起きている。

池田さん:
今の若者たちが生きているのは、非正規が38%、年収200万円以下が30%、ハローワークで紹介状を切っても、就職できるのは全求職者の6%にすぎない厳しい社会。
高校を中退すると、情報の獲得の仕方がわからなくて情報の貧困に陥る。校内カフェで在学中に家族や教員以外の大人を知ってもらい、中退・卒業してからの人生に関われるように。困りごとを真ん中に置いたつながり、困ったと言える、みんなで応援できるしくみをつくりたい。

中村先生:
定時制高校の生徒の約半数は、進路未決定で卒業か中退してしまう。卒業すること、正社員になることを目標に、アルバイトを奨励して就職につなげるようにしている。他にも色々困難を抱えているので、外部の人たちに助けてほしいと思って、校内カフェを始めた。カフェには卒業生も来るし、学年が違う子の接点にもなる。また、先生と「出会い直し」で距離が近くなる。外の人たちとつながって、外のネットワークも使って生徒を支援していきたい。

新居高校ボランティアの方々の感想は、ジェネレーションギャップやカルチャーショックを感じつつも、普段出会わない高校生に教えてもらうこともあって楽しんでいるという話も。生徒の表情が変わった、意思表示ができるようになったという変化も感じていました。

参加者は学校や支援関係の方が多かったので、校内カフェのような取り組みがあちこちに広がることを願っています。

NPO法人パノラマ「校内居場所カフェ」
https://npo-panorama.com/cafe/

参考記事:田奈高校「ぴっかりカフェ」
https://soar-world.com/2017/12/21/panorama/

3/3シンポジウム 分科会「子ども食堂」 [2019年03月13日(Wed)]

副代表の大野木です。
ほっとけない貧困の子ども2019シンポジウム、分科会Bのテーマは「子ども食堂」。すでに子ども食堂を実施している人、やりたい人、手伝いたい人、興味がある人など、それぞれバランスのよい割合で16名の参加がありました。

前半は、子どもの未来サポートオフィスの米田佐知子さんの「子ども食堂の果たす役割と今後」と題した講話と、浜松で先進的に活動しているNPO法人サステナブルネットの渡邊修一さんのお話。

米田さんからは、全国的な流れから具体的事例や統計、行政の情報も盛り込みながら子ども食堂の役割や今後の取り組みについて分かりやすい解説や情報を提供いただきました。
子ども食堂は出来始めてからすでに6年が経過し、全国で3000カ所以上になるが、「自発性」と「多様性」が重要。健全育成から要保護までの幅広い子ども支援のうち、子ども食堂は経済的貧困(措置型)、関係性の貧困(居場所型)、経験の貧困(食育型)の相当広い部分を担う事になる。子どもも大人も共に生きていく場であり、互いに弱さを持ちこめる関係が必要で、つなげたりつなげられたりの循環が強い連携となるとのこと。

また、月1回の開催で子どもの参加者が多くなくても、場が続いて関係を結ぶ機会があることが大事というお話には、大きくうなずく実践者が少なからずいました。子どもに関わる人が顔を合わせ、子どもを気にかける大人のネットワークづくりが重要であり、子どもの必要に合わせて居場所をじっくり育て、子どもが地域で愛着を持って育っていけば町が育つという広がりのある話になりました。

渡邊さんは、「やらまいか子ども食堂」を毎週開催する実践者で、すでに120回以上のべ4500人の利用の実績があり、「静岡西部子ども食堂ネットワーク」事業や静岡県社協からコーディネーター役も担っています。
ひとり親の家庭が8割を占める現場。食料配布会、相談会、学習支援、子ども食堂というそれぞれの活動の横の繋がりで支援の重層性があり、それは支援機関との連携があってこそで、一人では支援はできないことを強調しました。子ども食堂を広げる活動の次には、当事者が社会とつながって信頼関係を作っていくようなケアをゆっくりやりたいという計画も披露されました。

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後半は、5人の実践者の自己紹介も交えて、参加者から付箋で出された聞きたい事や困っていることを中心に全体で話し合いました。
活動のきっかけは、先に助成金が取れた、場所の提供があった、勧められたなどさまざまですが、いずれもやりたい!という強い思いが先行していたことは共通していました。
保健所への子ども食堂としての登録(浜松市の場合)、保険の掛け方など設置のノウハウから広報の仕方、献立作り、材料の調達、残り物の対応、資金のやりくり、ボランティアや見学者の受け入れなど質疑は多岐にわたりましたが、立地や会場の条件などで様々だが方針を持ってやってみるとなんとかなるものだといいます。

自分はどこの部分を担っているのか、足元でやれることをやって、制度改革などは力を合わせて声を出していくなどバランス感覚が必要、と米田さんのアドバイスもありました。自分ひとりでは何も変わらないかもしれないが、他人の関わりによって子どもが変わってほしいし、皆で連携してやっていくことで変革を期待したいという意見もでました。
子ども食堂に対する立ち位置が様々な参加者でしたが、それぞれに参考になる情報や意見が得られ、次へのチャンレンジや思考の助けになったのではないでしょうか。
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