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子どもの貧困 実態と課題 〜「貧」対策と「困」対策〜 [2019年03月08日(Fri)]

子ども事業担当の小林です。

3月3日は「ほっとけない!子どもの貧困2019シンポジウム」を開催しました。
基調講演は、公益財団法人あすのば 代表理事の小河光治さん。

自らもお父様の事故で「どん底」の生活を味わったという小河さん。あしなが育英会で当事者の若者たちと「子どもの貧困対策法」をつくる運動に関わり、できた法律に魂を込めたいという思いから、寄付を募って子どもの貧困対策センター「あすのば」を設立。「子どもがどまんなか」をコンセプトに、夏休みの高校生・大学生合宿などの直接支援や、調査提言活動にも力を入れている。

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子どもの貧困率は2012年の16.3%から2015年は13.9%と減少右斜め下したが、よくなったか?というと決してそうではない。非正規雇用の拡大とひとり親世帯の困窮は改善されていないと言う。母子家庭の母が働いている率は81.2%と高いのに、収入はOECD諸国の中で最下位もうやだ〜(悲しい顔)。一生懸命働いているのに、なぜ?と。

あすのばでは、寄付を集めて小中高校の入学時に「入学・新生活給付金ふくろを出しているが、その受給者に調査をしたところ、経済的理由で塾や習い事を断念した子は7割、保護者の健康状態がよくない子も4割。就学援助や高校給付金の利用は6割に止まり、制度を知らない、使い方がわからない。高校1年生の1/3がアルバイトの経験があり、その使途は学費や生活費という子も。見た目からではわからない、逼迫した実情が見えてくる。

「子どもの貧困」は、「所得の乏しさ」×「困りごとの多さ」であり、「貧」対策は行政が制度を拡充する役割が大きく、「困」対策は頼れる人を増やすという民ができる部分で、両方の対策が必要という説明がわかりやすかった。
また「選択的施策」では、貧困世帯をどこで線引きするかの難しさやスティグマの問題があり、誰でも使える「普遍的施策」だと財政負担が大きいが、ユニバーサルでどんな子ども漏れなく助けられるという利点もある。

たくさんの人が子どもを温かく見守り、世話を焼く「眼差しとおせっかい」が大事。社会全体で子ども・若者を育てることは、私たちの将来にとって最優先課題、だと熱く語られた。

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中学や高校の入学時の出費は、貯金がない世帯には大きな負担で、毎年3月になると「〇〇高校の制服ありませんか?」という相談が来ます。大学の授業料も国公立は40年で授業料が15倍に跳ね上がり、多額の奨学金は貧困リスクになりかねません。
就学時の支援制度が欲しいと思う一方で、「就学援助や高校給付金の利用は6割」という数字に、制度があっても使われない、社会保障からもれてしまうという問題も解決すべき点ですね。
そして、データとエビデンスが大事!というお話には、N-Pocketも中間支援として、説得力のある調査提言活動をしていきたいと思いました。
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