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公園と市民協働 〜公園でつながろう〜 [2021年10月12日(Tue)]

N-Pocketの理念ひらめきは市民社会創造。社会の仕組みに働きかける運動体でもあり、社会問題の解決を図るための事業を実施している事業体でもあり、課題をもった当事者からの「困った」が聞こえたら、周りにいる市民と一緒になって課題を解決していけるよう社会に働きかけていきたいと思っているNPOです。

◆公園をめぐる子どもの環境PA270470.JPG
 中間支援NPOとして25年近く活動を続けていますが、浜松市公園課からの市民協働支援という言葉がついた委託事業をここ数年手掛けています。
 公園リゾートは公共的な空間であり、行政からの一方的なサービス提供が行われる公園のままでは市民に開かれません。管理を担う行政側にとっても、責任ばかり押し付けられて公園を禁止事項禁煙だらけにせざるを得なくなり、特に子どもたちが公園から排除されている現実を多くの人が残念に思っていると思います。
 ほとんどの公園はボール遊び野球などが禁止されていますが、静かに電子ゲームで遊んでいても大人から公園のあるべき姿ではないと学校に忠告してきた事例もあるそうです。
公園をめぐる子どもからの意見としてある報告書*に「みんなが安全安心に使えているのならば禁止事項を作らなくても良いと思う。もうこれ以上作ったら来なくなっちゃう」、「大人のいいように公園ルールを決め、子どもの遊び場手(チョキ)を消していくのに親は外で遊べという。仕方なく外へ行くと大人に怒られ、家に帰ると親に怒られる。だから子どもの遊び場を消さないでほしい」というものが紹介されていました。

◆公園でつながる
 N-Pocketでは社会のありようについて、障害のある人、外国ルーツの子どもたちなど多様な人々に関わる活動を通して、感じたものがたくさんあります。根っこは「関係性の貧困」。公園から排除されがちな子どもの現状を知るだけで人の分断がいかに進んでいるか透けて見えるのです。N-Pocketには、プレーパーク晴れを開きたい仲間もいますし、スポーツやコミュニティガーデンづくりの専門家もいます。なんとかして公園がもつ「人々をつなげる可能性」を広げていきたいと思っています。

◆市民協働で感じていること ちょっぴり
 昨年度は公園行政職員と市民が意見交換できるワークショップの開催、今年度は公園整備や運営について行政と一緒に検討する「公園協議会」いすの設立準備に関わる事業です。  
 今までの行政との協働事業の中でも、自立的な市民だからこそ街づくりに関心を持って行政に伝える意見を、行政側はそれらを市民からの「クレーム」と捉えがちなのかもしれないと思ったことが何回かありました。非難ではなく、批判力は社会をステップアップさせる原動力の一つだと思いますが、市民と行政両者のコミュニケーション、それを支える相互理解と信頼を積み重ねないとそうはならないのでしょう。
 
 そのためにできること、例えば、地域住民の憩う場にある桜の木の伐採が突然行われたらやはり問題となると思いますが、そこに「桜の木の間隔を健全にするために、伐採が行われます」という情報を、事前に立て看板にでも出しておけば、反応は全く違うと思います。
結論ありきで事柄が進められることが行政にありがちですが、結論だけを提示してしまわず、どんなことでも情報公開と市民との頻繁な意見交換をセットにすることが大切だと思います。行政からの本音話を聞いてみれば、そうなのかと市民が納得できる事柄がよくあります。
 そして、できればこうした伐採が大掛かりに行われるのなら樹木調査作業も市民を巻き込んで行うなど、市民のオーナーシップを育てる工夫を合わせてしていくことが大切だと思います。
公園を舞台にしてこうした市民協働を具現化していけたら楽しいな、と思っています。

*令和3年度総務省行政評価局「子どもの居場所に関する調査報告書」
(公園事業担当 井ノ上美津恵)
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