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【お知らせ】
テレビ東京世界ナゼそこに?日本人〜知られざる波瀾万丈伝〜」に 代表名知の現地の活動紹介されました
放送局:テレビ東京
番組名:「世界ナゼそこに?日本人〜知られざる波瀾万丈伝〜」
日時: 2015年6月15日(月)
詳しくは こちらです
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リレー投稿「ミャンマーから教わったこと」編★vol.10 [2022年03月26日(Sat)]

こんにちは!MFCG代表の名知です。
日本は寒いそうですね・・ミャンマーは本来は乾季で一番過ごしやすい季節のはずですが・・・ ここ現地は朝寒く!フリースです。日中は半そでのいでたちです。

今回、私が個人的に感じているミャンマーから学んだこと、を書きたいと思います。
それは "人間の気持ちの変化" です。 気持ちの移り変わりを自分の感じたままに書いてみました。個人的な印象ですので 全員にあてはまるわけではありません。一般的にミャンマー人は穏やかで、大人しいと言われています。

ミャンマーは 135の多民族国家で、昔、イギリスや日本の統治下にあった時代もあります。
2004 年に初めて、私は、ミャンマーのラカイン州で医療サポートに携わりました。ここはバングラデシュとの国境沿いで、ラカイン族が多く住み、また大勢のロヒンギャの方も住んでいます。
歴史的な背景もあり、民族間の対立や想いは、根深く、私が想像する以上に複雑で理解できない部分も多く含まれていました。

今も、その想いはあります。ヤンゴンに住むとても親しいミャンマー人の友人でさえ、さらに、日本に住む近しいミャンマー人の友人に質問しても、民族間の溝が埋まるような返事はなかったです。それどころか強く否定の言葉を聞かされたのを鮮明に覚えています。
2011 年、民政移管になり、ミャンマーへの門戸が開かれました!その後の経済の成長ぶりは目を見張るほどです。

特に、商業都市と言われるヤンゴンやマンダレーなどの発展は早く、ベトナムやタイなどの様々な外国資本が参入しました。ヨーロッパなどからも観光客が来られ、そのお客のために煌びやかなホテルが立ち並びました。また、働く外国人のためのコンドミニアムもたくさん建設されました。

そんな中 私は "違和感" を感じるようになってきました。ミャンマー人の言葉や対応が変化していっている感じを覚えたのです。それは "モノやお金に対する価値観の変化" ではないかと。
中々、正確に表現するのは難しいのですが・・・。ミャンマー人の素直さや純粋さのようなものが徐々に少なくなっていくのを体感しました。

ものさしがよくも悪くもお金。いくらに換算できるのか? ビジネスに直結するか?になっていった感覚をうけました。今まで抑圧されてきたので その反動でもあるのだろう、と私は、解釈していました。どちらかというと、物欲。。。
"人は環境によって変わる!"

そして、2021 年 2 月 1 日、この日からまた、激変した、ミャンマーの現実。この惨事に対し、少数民族が自分たちの意志でまとまってきています。
さらに、今までなら、ラカイン州のロヒンギャ問題にそれほど、関心を寄せなかったミャンマーの人々から、"今までのこと、すまなかった。申し訳ない!" という言葉を聞くようになりました。

もらう幸せからできる幸せ、そしてあたえる幸せに! 自分たちで自分たちの未来を考え、一歩を踏み出す! その歩みをしていると感じています。

まだまだ、道は険しいです。それでも前を向いて進んでいく! 誰のためでもなく、自分たちのために、次代のために!

"人は変われる!" 私は、ここミャンマーで毎日 様々なことを学んでいます。 その中で、この "人は変わることが出来る!!" と確信しています。今 私はミャンマーの人びとと供に最善の道を切り開いていきます。

花 応援スピーカ頂きありがとうございますにこにこ
〜〜現地から活動できることへの感謝を込めて 〜〜

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Posted by 鈴木 at 22:55
リレー投稿「ミャンマーから教わったこと」編★vol.9 [2022年03月26日(Sat)]

初めまして。
ラジオディレクター&日本語教師の小山 です。
2017年、担当するラジオ番組で名知さんに
取材させていただいき、それ以来
マンスリーサポーターとして、
MFCGを応援しています。
今回、2019年、私の活動の一部を寄稿します。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ヤンゴン国際空港から北へ 
車で30〜40分ほど行った静かな村、
そこに私の活動する尼僧院学校があります。
ここで私は、子ども達に日本語を教えています。
およそ80人の尼が共同生活をしている
この僧院に、子ども達は60名ほど。
ピンクの袈裟を着た、尼の女の子たち。
とてもかわいいです。
彼女たちの一日をご存じですか。
僧院によって違うかもしれませんが、
ここでは、起床は朝の5時半。
6時に読経、6時半から朝ごはんです。
それから敷地内の学校のお掃除をして、
8時に水浴びをします。
それから各自勉強をしたり、
私が日本語を教えたり…。
10時半になると、お昼ごはんを食べて、
中学生以上は村の学校へ行きます。
学校から戻ってくるのは、夕方5時。
6時に水浴びをして、6時半からまた読経です。
(年齢の低い4歳ぐらいの子は、
この時間になるとウトウト…。)
夜7時から9時まで勉強時間で、
10時に就寝です。
(昼12時以降食事はしません。)
ご飯づくりは、役割分担が決まっています。
小さい子は、野菜のヘタをとったり、
皮をむいたり、お皿を洗ったり。
少し年上のお姉さん尼は、火をおこしから。
大きい鍋でおいしい料理をつくります。
校長先生自ら腕を振るう時も。
「これは私が作ったの」と。(^^)/

ミャンマーとの出会いは、2013年。
ミャンマーの識字率が高いことは
知られていますが、それは僧院で貧困層の
子ども達に文字の読み書きを無料で
教えているから…。そういう背景もあり、
私の財団では ミャンマーの6つの僧院に
学校建設支援をしてきました。
当初は完成した学校の贈呈式の企画を
実施したり、
その後の学校がきちんと運営されているか
を視察することが私の仕事でした。
贈呈式では、日本のこと、
日本の文化をミャンマー語で紹介する劇を
子供たちに披露したり、ミニサッカー大会や、
日本人のスタッフが楽器を演奏し、
その音楽に合わせて、子ども達が合唱したり…
ヤンゴン在住の日本人バンドが青空生ライブ!
などなど‥‥いろいろやりました(笑)
どの贈呈式も毎回盛り上がり、子ども達、
先生達、参加した人々に笑顔が溢れる日になります。

ミャンマーとのかかわりが深くなる一方で、
僧院学校の継続的な運営の難しさや、
そこにいる子ども達の厳しい生活環境、
家庭環境を知るようになると、学校を守り、
子ども達の可能性を広げるにはどうしたらいいか…、
もっとコミットしたかかわり方をしたいと
自然に思うようになりました。
とはいうものの、一人で いきなり6校
すべてで何かをはじめるのも難しい…。
何度も建てた僧院学校を回っていると、
最初の頃は気づかなかった校長先生の人柄、
考え方や学校の状況などが見えてきます。
その中で、話し合ったり、協力し合ったり
できそうな、ひとつの学校からはじめることに
しました。それが今の尼僧院学校だったのです。
この僧院では、少数民族パオ族の女の子を
60名ほど引き取って育てていました。
校長先生は 学位の高い尼の資格をもって
いらっしゃいますが、とても気さくで、
愛情深く、子ども達が望むなら、
(尼の道に進まなくてもいいから)
いろいろなチャンスを与えたいとおっしゃっていました。
その校長先生の人柄に惹かれ、
毎月1週間〜10日ほど、日本から渡航し、
学校運営のお手伝いをしながら、
勉強の楽しさを教えたいと思い、
校長先生と相談し、母語習得も出来ていて、
日本語を勉強したい子どもたち16名に
日本語を教えはじめました。
(そのために教師の資格も取得、笑)
日本語を飽きずに楽しく学んでほしいという
思いから、劇や歌、ゲームや体験学習、
グループワークや、日本食をみんなで作ったり、
授業内容はさまざまです。
最初の頃は、この風変わりな授業を見た
校長先生や先生方はとても戸惑い(笑)
子ども達も、ミャンマーの授業にはない
グループワークにフリーズ(笑)
でも、子ども達はすごいんです、場を楽しむ
天才!どんどん吸収していきます。
私は子ども達に助けられながら、
一緒に授業を作っていきました。

子ども達の写真を見た友人からは
「男の子じゃないの?」とびっくりされることも、しばしば…。
尼の子ども達を知らない人はそう思いますね。
どの子も一緒に見えてしまうようです。   
でも、一人一人 夢があり、性格も個性的!
将来はモデルになりたいという、
目立つのが大好きな子や
茶目っ気たっぷり、お笑い芸人のマネをする子、
「せんせーせんせーおげんきですか」と覚えた
日本語をとにかく使いたがる、
おしゃべり大好きな子、
村にいた時、9歳まで学校に通えず勉強は苦手…だけど、
いつも私の手伝いをしてくれる気遣いの子、
とにかく真剣に日本語の勉強に取り組み、
周りに振り回されないしっかり者。
全員がシャン州の貧しい農家の家の子ども達です。
中にはお母さんが小さい時になくなり、
お父さんが育児放棄をして、ここに引き取られた子もいました。
いろんな背景はあるけれど、
子ども達はいつも明るく、元気で
村にいた頃にうたっていた歌を披露してくれたり、
寄付で頂いたお菓子をくれたり、
私の似顔絵を描いてプレゼントしてくれました。
彼女たちの笑顔を見るたびに、私の心は癒され、
もっと、彼女たちに子ども時代のかけがいのない時間をつくり
たくさんの経験や思い出を残したいと
思うようになりました。

僧院は本来、
外国人は勝手に訪問できないのですが、
校長先生からの信頼も得られるようになり、
私がいる時は日本人も訪問できるように
なりました。訪問者が多ければ寄付も増え、
僧院学校の運営費になります。
80人の食費を賄う校長先生も助かるんですね。
(僧院も寄付者が多いところと、
そうじゃないところがあります。)
ヤンゴン在住の日本人参加のマンゴーの植樹会や、
交流会をひらいたり、
日本語が堪能なミャンマーの方に来てもらい、
日本語をいかした仕事の話を子ども達にして
もらったり。
また、日本の看護師さんには女の子の保健指導や
(名知先生から教わった)
学校のお掃除イベント&手洗い指導をしたり
日本の大学生たちもスタディツアーで遊びに来てくれました。
尼の子ども達は、一般社会との接触が少なくなるため、
外の世界を知る機会がなかなかありません。
そんな中、訪れた多くの日本人と接し、
学んだ日本語で自己紹介をしたり、
尼の一日を紹介したり、日本語で歌を歌ったり…
ひとつひとつの経験が、子ども達の自信に
つながっていくようでした。
訪問した日本人も、めったに交流できない
子尼たちとの時間に喜んでくれました。
また日本語を学べる僧院ということで、
ミャンマー人女性の寄付者たちも多く訪れて
くれるようになりました。
そうはいってもうまくいかないこともあります。
私が落ち込んでいると、
そのたびに校長先生が励ましてくださり、
その優しさに涙しました。

子ども達が日本語を学んでから7か月、
日本からたくさんの訪問客が来ることになり
「にほんごはっぴょうかい」をやることにしました。
これまで頑張ってきた成果をみてもらおう!
子ども達に話すと、緊張と期待と入り混じった
表情、6対4ぐらい?!(笑)
それから、それを目標にして日本語劇
「おおきなかぶ」の練習に取り掛かりました。
そのころになると、子ども達は自分たちで役を
決められるぐらい考えて動くようになり、
一生懸命練習にも励みました。
最初フリーズしていたグループワークも
できるぐらいに(笑)
「にほんごはっぴょうかい」
当日は、私も子ども達みんなドキドキでしたが、
見事にやりきりました。
教室に響いたたくさんの大きな拍手と歓声が、
子ども達を包みました。
終わった後、子ども達は「よく頑張ったと思う」と、
とても誇らしい笑顔。
校長先生からは「(子ども達が)普段の生活でも自分から
動くようになって、
日本語の授業がとてもいい影響を与えています、
ありがとう」と感謝の言葉を頂きました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
花
ミャンマーというと、
私にとっては僧院の子ども達との日々。
つつましい暮らしの中で見つけた小さな幸せや、
誰かをいたわる気持ち、ささやかだけれども、
日々の営みが平穏で、優しい時間。
私にとって、とても大切な気づきと、
心の安寧を教えてもらいました。
そして、子ども達の可能性、興味や関心は、
世界共通です。どんな形でもいい、
かけがいのない子ども時代に、
たくさんの未来へ種まきをする、これからもできる限り、
"子ども達の未来や希望
をつくる活動を続けていきたいと思っています。
子どもの意志(自分の人生を生き抜く)を育て、
見守り、信じ、委ねる、
その子がその子らしくそこで輝いていく…
教師として大切なことも、
ミャンマーの子ども達たちが、たくさん教えてくれました。
花子ども達が、私の先生です。
どうか彼女たちをお守りください。
※現在の様子はここでは書けませんが、
みな子どもたちは無事に暮らしております。

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Posted by 鈴木 at 00:00