リレー投稿「ミャンマーの美しい風景」編★インレー湖 [2021年12月07日(Tue)]
こんにちは、今年4月からマンスリーサポーターで入会しました太田尋子と申します。 初めて旅した時から、どこか懐かしさを感じたミャンマー。 今回はミャンマーの美しい風景ということで、のどかなインレー湖で見た一場面をご紹介します。 澄んだ青空が湖面に映えて、遠くのボートのエンジン音、水中の生物がたてるポチャッという音、行きかう小舟の櫂の音・・ ここはインレー湖の小さな集落、なんとものどかな時間が流れています。 インレー湖はシャン州にある湖で、足漕ぎで小舟を操るインダー族の写真をご覧になった方も多いかと思います。 彼らの営む水上集落・水上畑や周辺の仏教遺跡、寺院が有名で、以前から観光客の絶えないところ。 しかし私が滞在している友人宅は入り組んだ水路の奥にあり、訪れる人もなくひっそりと・・・ と思いきや! 大音量のお経が流れてくるではありませんか。 独特の謳うようなのびやかな調べとともにやってきたのは傘を仕立てた賑やかなボート。 舳先についたスピーカーがエンジンに負けじとお経を唸っています。 それは得度式を迎える男の子のお練りでした。 出家前のお釈迦様に因んできらびやかな王子の衣装をまとう男の子、サングラスはオシャレの演出道具でしょうか。 ミャンマーでは仏教徒の習慣として一生にのうち必ず僧侶になり、一定期間(3日〜数週間と聞きました)僧院で過ごします。 功徳を積む人生で最も大切なイベントで、剃髪の前はこうやって親類縁者を回ってお披露目するのだそうです。 さて、ボートはとある家の前に留まり、男の子は抱きかかえられて歩くことなく家内へ入ります。 家の中では大勢が見守る中、儀式用の什器の前に鎮座ましまして堂々たる様子の王子。 そして年長者から順に、お金や贈り物の包みが手渡されます。 「ここポイント!」というふうに、何度もポーズを取って私が写真をせかされたのがこの場面でした。 こうして家々を回るのですが、面白かったのが叔父さんや従兄のお兄さんが差し出すお金をイヤイヤ、とするところ。 王子が頑なに腕を組んで受け取らないのです。 そうすると叔父さんは「参ったなあ〜」と苦笑いしてお札をもう一枚重ねます。 それでもイヤイヤと首を振るので周囲がどっと大笑い。 何回目かでやっと受け取ってもらえて叔父さんも周囲も一安心、王子は再び抱えられてボートに乗り込んだのでした。 残念ながらバッテリー切れで写真が無いのですが、集落の会所では大勢の人たちが立ち働いて、お振舞の準備をしていました。 私もお食事を頂きましたが、ご飯と豚肉の煮物、魚のスープがあったと記憶しています。 同じテーブルの人に聞いたところ、得度式にかかるこうしたお披露目はたいそうな費用がかかるとのこと。 (話してくれた女性は目をむいて、その金額の大きさを表現していました) 個々の事情で規模は異なりますが、どんな家でも周りの寄付や集落総出の働きで助けるそうです。 来年はうちの家、この子はあそこの家の子がする時に一緒にさせてもらうとか、どの家の得度式も集落中の一大イベントとして楽しみにされているようでした。 簡素な生活の中、功徳の意識と集落の結束で祝う得度式。 湖面を進むボートのお練りはとても美しい光景でした。 ------------------------------------------------------------------------------------------------- ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)への寄付・支援をお願いします→ MFCGの活動に寄付をする MFCG 団体ホームページはこちら→ ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会 MFCG facebook にも「いいね!」をお願いします→ ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)facebook公式ページ -------------------------------------------------------------------------------------------------- |
Posted by
鈴木
at 16:58