有機栽培講義初日、思い通りに行かなくても進みます! [2017年03月22日(Wed)]
こんにちは。ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)を応援していただき、ありがとうございます。ブログチームの長沢です。 少し前になりますが、1月17日から19日の3日間、MFCGが活動している村のひとつモジョーパン村で有機栽培指導の講義を行いました。この村では保健衛生指導を行ってきましたが、有機栽培の講義を行うのは初めてです。受講したいと手を挙げたのは4名。果たして、順調に進んだのでしょうか? 有機栽培の講師 写真付きの履歴書を提出した2名と補欠募集の1名、合計3名を面接し、最終的に2名を受講生に決定しました。現地の専門家を講師として招いているのですが、彼が住んでいるシャン州から約14時間かけてようやくヤンゴンに到着します。ヤンゴン到着は早朝なのですが、その後休むことなくバスを乗り換えて、MFCGが活動しているミャウンミャに到着。つまり合計20時間ほどかけて来るそうです。名知は、講師の方が遠くから時間をかけてやってくることの大変さを受講生に説明し、講義の1週間前にも日時を繰り返し伝え、受講生の了解を得ました。 そして迎えた講義当日。MFCGのメンバーは15分前に到着し、受講生が来るのを待ちます。しかし、、、待てど暮らせど、受講生は2人とも現れませんでした。あんなに説明し彼らも納得していたはずなのに。名知は、「とても悲しかったですが、これが現実。MFCGとして講師の方に大変申し訳ない気持ちでいっぱいで、平謝りしました。」と。この日は予定を変更し、すでに有機栽培の講義を2回終えて実際に菜園を行っているカンコース村に移動して成果を拝見することにしたそうです。現地では予定通りに行かないことがほとんどだと思うのですが、それでも名知は気持ちをすぐに切り替えて、何ができるのかを瞬時に考えながら、日々活動しています。気持ちを切り替えるのが速いほうではない私としては、本当に尊敬します。 カンコース村で、新たな課題が見つかりました。乾季には水不足になることや、有機栽培なのでナスの40%は虫がつくのです。そこで講師から退治方法を教わりました。ニンニクとショウガそして本当に少量の洗濯粉石鹸などを混ぜたものを野菜の根元において置くと効果があるそうです。 虫が発生してしまったナス 虫退治に根元に作成した駆虫剤などを置きます 受講生共通の課題解決に向けて解決方法や課題をシェアするために、月1回必ずミーティングを行うことが決まりました。自主的に仕組みを作るしっかりした受講生に、講師も大変嬉しい!!と言っていたそうです。 さて、初日一人も来なかったモジョーパンの2日目はどうなったでしょうか。1名が時間前に待っていて、その1名は3日目もきちんと出席し講義を終了したとのことです。参加した1名は、無農薬栽培の経験がある28歳の若者です。彼は4エーカーの畑を持っているのですが、なんと、講師が持っている1エーカーの畑から収穫できる米より少ないのです!!カンコース村では講義を受けてから収穫量が増え、受講生は収入も増やすことができましたが、彼も講義で学んだことを活かして、継続してがんばってほしいですね。 モジョーパン村受講生の若者 バナナの株。株分けして増やします --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)への寄付・支援をお願いします→ MFCGの活動に寄付をする MFCG 団体ホームページはこちら→ ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会 MFCG facebook にも「いいね!」をお願いします→ ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)facebook公式ページ --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
Posted by
長沢
at 18:30