ミャンマーのだるまを探しに [2015年12月21日(Mon)]
ミンガラバー。MFCGボランティアスタッフの鈴木一登と申します。普段は栃木県の病院で作業療法士として働いています。趣味は貧乏旅行です。 今回はミャンマーの「ピッタインダウン」について書きます。 ピッタインダウンはミャンマー語で「転んでも起きる」という意味のようです。かたちはまるく色は赤い色が多く、日本のだるまによく似ています。 作家の宮田珠己さんが『東南アジア四次元日記』のなかでピッタインダウンを紹介しています。私はその個性的な容貌に魅了されてしまいました。百聞は一見にしかず、ピッタインダウンはこのような姿をしています。 今から10年ほど前、会社を辞めて半年ほど東南アジアをぶらぶらとしていました。その頃、前述の『東南アジア四次元日記』は私のバイブルであり、ミャンマーへ行ったらピッタインダウンを実際に見てみたいなあ! と強く思っていました。 ピッタインダウンを見ることがミャンマーを訪れる主目的であったわけではないのですが、動機の1割くらいにはなっていたかもしれません。そしてバンコクのミャンマー大使館でビザを取り、ヤンゴンへ飛びました。 ヤンゴンに到着した翌朝、どこへ行ったらピッタインダウンに会えるのかと思いながらスーレーパゴダに行くと、まるで「待っていたぜ」と言わんばかりに堂々と鎮座するピッタインダウンがいました。 『東南アジア四次元日記』にはポッパ山のふもとにピッダインダウンがたくさんいると書かれていたので、バガンからラインカーを乗り継いでポッパ山へ行ってみました。たしかに本に書いてあったとおり、ポッパ山のふもとには多種多様のピッタインダウンがいて、「来てよかったなあ」とたいへん満足しました。冒頭のピッタインダウンの写真はポッパ山で撮ったものです。 ミャンマーを旅していると、街のあちこちでピッタインダウンの意匠を見かけることに気づきました。お菓子の包み紙やお米のポスターにも使われており、親しまれているキャラクターであることがわかります。そんなところも日本のだるまと似ています。 ![]() 不思議なのは、ピッタインダウンの由来がよくわからないということでした。 宮田珠己さんもミャンマー人にピッタインダウンとは何か? を聞いてまわったけれどだれもその由来を知らなかったそうです。私も出会ったミャンマー人に聞いてみましたが、「転んでも起きるから縁起がいい」「ラッキーになる」くらいの情報しか得られませんでした。 ピッタインダウンはお寺で見かけることが多いので、仏教と関係があるのかなとも思われますが、実際はピッタインダウンがいるお寺のほうが少ないと思います。 また、仏教国のミャンマーにあるのだから、タイにもピッタインダウンに似たものがあるのだろうかと思いましたが、タイでピッタインダウンを見かけたことはありません。日本のだるまと同じように中国から伝わってきたのでしょうか。 ともあれ、ミャンマーのお寺や街角で、思いがけずピッタインダウンに出会えることがあり、そんなときは「やったー!」とちいさくガッツポーズをして写真を撮ります。 これからミャンマーへ行く予定のあるかたは、ぜひ街でピッタインダウンさがしをしてみてください。「ラッキーになる」かもしれませんよ。 --------------------------------------------------------------------------------------------------- ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)への参加方法(寄付または会員)はこちらです。 http://mfcg.or.jp/donation/ ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)の団体ホームページはこちらです。 http://mfcg.or.jp/ また、ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)のfacebook公式ページ もご覧ください。 http://www.facebook.com/mfcg.or.jp/ --------------------------------------------------------------------------------------------------- |
Posted by
鈴木
at 13:12