第五回本議論
[2008年02月19日(Tue)]
みなさんこんにちは。村田ゼミの戸崎です。だいぶ間が空いてしまいましたが、第五回の本議論を始めたいと思います。
今回のテーマはPlatformということで、携帯電話キャリアは周辺ビジネスを食い荒らしていくという内容です。ここでプラットフォームという用語は、階層的に捉えることの出来る産業や商品において、上位構造を規定する下位構造(基盤)という意味でつかわれています。
〜「おサイフケータイ」でプラットフォーム支配へ〜
最近の携帯電話業界は通信料だけでは儲からず、プラットフォームビジネスに向かわざるを得ない状況である。その第一歩として、消費者向けに「おサイフケータイ」のサービスを提供した。これは、携帯電話にICチップを埋め込み、電子マネーや、鉄道、バスなどの乗車券、航空券、クレジットカードとして利用するサービスである。
〜いつもより遅ければ「ちょっと一杯」の居酒屋情報
NTTドコモは、携帯電話を使った消費者の行動を徹底的に補足し、その行動をもとにしたプラットフォームを作り出そうとしている。従来のグーグルのように文字情報だけでマッチングを行うのではなく、地理情報や画像、おサイフケータイによって得られるお店や自動販売機との交信、それらすべての情報を集め、マッチングさせることによって携帯電話を使っている人に対してより優れたサービスを提供できると考えている。これはマーケティングの世界における究極のプラットフォームビジネスであると言える。
〜音声通信機器からインターネット端末へ〜
こうした変化が起きた背景として、音声通話の機器としてスタートした携帯電話が、インターネット端末としての側面を見せ始めたことが挙げられる。これには、
1、携帯電話通信料の定額制の普及
2、携帯電話のコンテンツが携帯電話会社の「公式サイト」モデルの呪縛から解放されたこと
3、携帯電話のコンテンツがウェブ2.0化されてきたこと
この3つが原因として挙げられる。音声通話は未だに完全定額制ではないため、ネットだけを利用する利用者がどんどん増えている。また、ネット上のコンテンツのほとんどが、収益モデルを広告に依存し、無料で提供していることも大きな要因として挙げられる。
〜「グーグルフォン」は通話料無料を計画〜
このように携帯電話会社が様々な新しいサービスを打ち出すのは、新たな収益モデルを構築しなければならないからである。非課金のコンテンツの一般化によって、コンテンツ料金をコンテンツ企業と分け合うiモードモデルが崩壊し、しかも定額制によって通信料の収益もさほど期待できないというのが現状だ。そこで携帯電話会社はコンテンツのプラットフォームを握ることによって、コンテンツを支配する王になろうとしているのだ。
それに呼応するように、グーグルは「グーグルフォン」サービスを投入する準備を進めている。グーグルフォン上では、検索エンジンやメールなどを自在に利用でき、コンテンツやさらには通信料でさえも無料にしてしまおうという計画である。
このグーグルの動きに対して、既存の携帯電話会社がどのような動きをとるのかは、モバイルコンテンツのプラットフォームをどこまで支配できるかにかかっている。
今回のテーマはPlatformということで、携帯電話キャリアは周辺ビジネスを食い荒らしていくという内容です。ここでプラットフォームという用語は、階層的に捉えることの出来る産業や商品において、上位構造を規定する下位構造(基盤)という意味でつかわれています。
〜「おサイフケータイ」でプラットフォーム支配へ〜
最近の携帯電話業界は通信料だけでは儲からず、プラットフォームビジネスに向かわざるを得ない状況である。その第一歩として、消費者向けに「おサイフケータイ」のサービスを提供した。これは、携帯電話にICチップを埋め込み、電子マネーや、鉄道、バスなどの乗車券、航空券、クレジットカードとして利用するサービスである。
〜いつもより遅ければ「ちょっと一杯」の居酒屋情報
NTTドコモは、携帯電話を使った消費者の行動を徹底的に補足し、その行動をもとにしたプラットフォームを作り出そうとしている。従来のグーグルのように文字情報だけでマッチングを行うのではなく、地理情報や画像、おサイフケータイによって得られるお店や自動販売機との交信、それらすべての情報を集め、マッチングさせることによって携帯電話を使っている人に対してより優れたサービスを提供できると考えている。これはマーケティングの世界における究極のプラットフォームビジネスであると言える。
〜音声通信機器からインターネット端末へ〜
こうした変化が起きた背景として、音声通話の機器としてスタートした携帯電話が、インターネット端末としての側面を見せ始めたことが挙げられる。これには、
1、携帯電話通信料の定額制の普及
2、携帯電話のコンテンツが携帯電話会社の「公式サイト」モデルの呪縛から解放されたこと
3、携帯電話のコンテンツがウェブ2.0化されてきたこと
この3つが原因として挙げられる。音声通話は未だに完全定額制ではないため、ネットだけを利用する利用者がどんどん増えている。また、ネット上のコンテンツのほとんどが、収益モデルを広告に依存し、無料で提供していることも大きな要因として挙げられる。
〜「グーグルフォン」は通話料無料を計画〜
このように携帯電話会社が様々な新しいサービスを打ち出すのは、新たな収益モデルを構築しなければならないからである。非課金のコンテンツの一般化によって、コンテンツ料金をコンテンツ企業と分け合うiモードモデルが崩壊し、しかも定額制によって通信料の収益もさほど期待できないというのが現状だ。そこで携帯電話会社はコンテンツのプラットフォームを握ることによって、コンテンツを支配する王になろうとしているのだ。
それに呼応するように、グーグルは「グーグルフォン」サービスを投入する準備を進めている。グーグルフォン上では、検索エンジンやメールなどを自在に利用でき、コンテンツやさらには通信料でさえも無料にしてしまおうという計画である。
このグーグルの動きに対して、既存の携帯電話会社がどのような動きをとるのかは、モバイルコンテンツのプラットフォームをどこまで支配できるかにかかっている。