インフォコモンズ
[2008年10月26日(Sun)]
こんにちは。
明治大学商学部村田ゼミの渡部です。
今回は以前、ゼミ発表で僕が取り上げた本を紹介します。
結局、ウィキノミクスではなく佐々木俊尚さんのインフォコモンズという本についてやりました。
近年、ブログ・Youtube・SNSなど1個人が情報を発信できるようになりましたが、
その結果、ネットには情報が溢れかえり、キーワード検索で欲しい情報を得るのが
困難となってしまいました。
つまり、グーグルモデルに代わる新しいモデルが必要になってきます。
そこである一つの観点からそれらについて考えてみます。
それは「人は情報を収集する際、どのような枠組みで 情報を収集するのか?」
というもの。
その枠組みというのが情報共有圏(インフォコモンズ)。
人と情報を結ぶ中間共同体。
話はこのインフォコモンズと共に進んでいきます。
−以前の検索の場合だと
・情報共有圏を広げれば雑音が増えてしまう
・情報共有圏を小さくするには検索エンジンを使いこなす技量を伴う
・情報共有圏を小さくしすぎると偶然良い情報を見つける幸運を失ってしまう
という問題が情報が溢れている現在のネット上では起こってきます。
同時に、それらの問題を逆に考えると今までの検索に変わるモデルが見えてきます。
つまり、「利用者の側が能動的に行うのでなく、受動的に行える自動システム」です。
そして、1章の最後に受動的に情報共有圏を最適化するための
新モデルに必要な条件が挙げられています。
1.暗黙ウェブである
2.信頼関係に基づいた情報アクセスである
3.情報共有権が可視化されている
4.情報アクセスの非対称性を取り込んでいる
そして、この後の章ではこの条件に基づいて様々なサービスを紹介していきます。
アマゾン、フェースブック、ソーシャルフィード、デクワス・・・などなどなど。
そうして、話は最終的に、
現在これらすべてを満たすアーキテクチャーはあるのか。
また、それらが誕生(普及)したあとの社会はどうなるのか。
という風に繋がっていきます。
その他この本の特徴として、文章には漢字にカタカナのルビが振ってある箇所がちらほら。
IT系の本はどうしてもカタカナが多くなってしまうので漢字から意味が取れるというのは
ありがたいかもしれない。
また、とにかく挙げられる「例」多くて分かりやすいです。
それはネット上のことだけに限らず、氏の体験や映画など幅広い範囲で。
現在のWebの状態を知るのに非常に適した本だと言えます。
あくまで「知る」というのにはですが。
「あーなるほどなぁ」とは思うんですがその後が何とも。
まあ、後は自分で考えろということなのでしょう。
明治大学商学部村田ゼミの渡部です。
今回は以前、ゼミ発表で僕が取り上げた本を紹介します。
結局、ウィキノミクスではなく佐々木俊尚さんのインフォコモンズという本についてやりました。
近年、ブログ・Youtube・SNSなど1個人が情報を発信できるようになりましたが、
その結果、ネットには情報が溢れかえり、キーワード検索で欲しい情報を得るのが
困難となってしまいました。
つまり、グーグルモデルに代わる新しいモデルが必要になってきます。
そこである一つの観点からそれらについて考えてみます。
それは「人は情報を収集する際、どのような枠組みで 情報を収集するのか?」
というもの。
その枠組みというのが情報共有圏(インフォコモンズ)。
人と情報を結ぶ中間共同体。
話はこのインフォコモンズと共に進んでいきます。
−以前の検索の場合だと
・情報共有圏を広げれば雑音が増えてしまう
・情報共有圏を小さくするには検索エンジンを使いこなす技量を伴う
・情報共有圏を小さくしすぎると偶然良い情報を見つける幸運を失ってしまう
という問題が情報が溢れている現在のネット上では起こってきます。
同時に、それらの問題を逆に考えると今までの検索に変わるモデルが見えてきます。
つまり、「利用者の側が能動的に行うのでなく、受動的に行える自動システム」です。
そして、1章の最後に受動的に情報共有圏を最適化するための
新モデルに必要な条件が挙げられています。
1.暗黙ウェブである
2.信頼関係に基づいた情報アクセスである
3.情報共有権が可視化されている
4.情報アクセスの非対称性を取り込んでいる
そして、この後の章ではこの条件に基づいて様々なサービスを紹介していきます。
アマゾン、フェースブック、ソーシャルフィード、デクワス・・・などなどなど。
そうして、話は最終的に、
現在これらすべてを満たすアーキテクチャーはあるのか。
また、それらが誕生(普及)したあとの社会はどうなるのか。
という風に繋がっていきます。
その他この本の特徴として、文章には漢字にカタカナのルビが振ってある箇所がちらほら。
IT系の本はどうしてもカタカナが多くなってしまうので漢字から意味が取れるというのは
ありがたいかもしれない。
また、とにかく挙げられる「例」多くて分かりやすいです。
それはネット上のことだけに限らず、氏の体験や映画など幅広い範囲で。
現在のWebの状態を知るのに非常に適した本だと言えます。
あくまで「知る」というのにはですが。
「あーなるほどなぁ」とは思うんですがその後が何とも。
まあ、後は自分で考えろということなのでしょう。