12月16日、半年間に及ぶ
「地域NGOの『広報力』を高めるための研修2010」の最終回がJICA中部で行われました。
研修に参加したボランティア新海より当日の感想をお届けします

************************************************************第6回「地域NGOの『広報力』を高めるための研修2010」は、時々笑い声も上がるなど、和やかな雰囲気の中で行なわれました。

しかし発言は真剣そのもの!!
まず各団体の参加者の方が、ヒアリングをした結果・問題点、良かった点などを報告していきました。
最も印象に残ったという声が多かったのは、赤ちゃんの指の写真を載せたポスターでした。
みなさんの発言から、広告にかけた熱意がとても伝わってきました。

一通りの報告が済んだ後、6種類のポスターの中の一つ、放射能汚染が原因で産まれた先天性障害の子どもを助けようと製作された、赤ちゃんの握り拳の写真の横に「赤ちゃんの指、5本ずつありますか?」と書かれたポスターについて報告がありました。
このポスターについては、障害を持って産まれてきた子どもを持つ多くの母親の方達から、多くの反響があったとの事でした。
これに対し、たくさんの意見が出ました。
その中でも私にとって最も印象に残ったのは、「もし‘5本ずつありますか?’が‘何本ありますか?’だったら違う結果になったのでは」という意見でした。
私は今まで、自分に指が5本あることについて、疑問を感じたことや、それについて深く考えたりすることはありませんでした。
しかし今回、このような反響を身近なものとして聞き、そのことについて真剣に考えさせられました。
また、社会にはたくさんの異った物の捉え方をする人たちが存在し、先程も書いたように、印象に残ったという声が最も多かったという反面、心に傷を負った方達がたくさんいたという現実には、複雑な気持ちになりました。
最後には、「5本指があるってどういうこと?」という宿題が参加者全員に出されました。
答えは一つだけではないと思うし、すぐに答えが出せるような事ではないけれど、今一度考え直してみたいと思います。
最後に参加した各団体に向けて修了証書が送られました!
みなさん素敵な笑顔でした


今回の研修会、私はたったの約2時間の参加でしたが、本当に多くのことを学ぶことが出来ましたし、心に深く残る内容でした。
