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【報告】2月11日 外国人の子ども×発達障がい教材活用検討会  [2018年02月12日(Mon)]

平成29年度あいちモリコロ基金助成事業「第2回『外国人の子ども』×『発達障がい』教材活用検討会」を知立市文化センターで行いました。

前回、12月17日に続いての2回目の実施。
参加されたのは20名で、小学校の先生、地域の支援機関の方、外国人や発達障がいの支援関係者だけでなく、外国人の子どもには直接関わらない、NPO・団体の方にもご参加いただきました。


講師には、清長豊先生(NPO法人アジャスト代表理事・発達障がい支援専門員)と岡谷絵美先生(小牧市学校カウンセラー)をお迎えしました。

最初にお二人の先生から、今回のテーマである「課題分析」についてお話しいただきました。

清長先生からは、実際の事例をもとに、課題分析とは何かということを伝えていただきました。

発達障がいの子どもたちには、「耳」からの情報よりも、「視覚」の情報が優位で、解りやすいという子どもたちもいます。

視覚に解りやすいように工夫しているのに、授業に集中できないのはどうしてだろう・・・
丁寧に子どもの行動を見ていくと、実は姿勢が保持できていない、それで先生が伝えることも見えていない・・ということがわかったそうです。
「つまずき」は「教え方」ではなく、「子どもの姿勢」にあったということを発見し、子ども自身が姿勢を保つための工夫をするということをしたという事例を教えていただきました。

子どもの「できない、しない」に出会う時、やる気がないから・・根気がないから・・
とやみくもに精神論に答えを向けるのではなく、一つ一つの行動、学習課題を分解して、
つまずいているところを発見する。できるようにする手立てを考えるのが課題分析。



岡谷先生からは、課題分析を行う際の理論について少し触れていただきました。
応用行動分析(ABA)は、「行動の背後にある原因を分析することで、社会生活上の問題を
解決していこうという学問と実践」ということです。
大切なことは、
・日常ですぐに役立つもの
・集団の参加を助けるもの
・将来の自立に結びつくもの
・保護者や支援者が実行可能なもの

大きな目標ではなく、子どもがすぐにできること、スモールステップであること。
難しいことではなく、子どもの周りにいる保護者や支援者にもできることが大切・・・
その方法があることで、周りの人とも連携や関係が生まれていく。

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講義のあとは、「課題分析」を行い「支援計画を考える」ワーク

「作文が書けない子」と「分数の足し算・引き算ができない子」についての
事例です。

そもそも「作文を書ける」とはどんな力が必要なんだろう?
「分数の足し算・引き算ができる」ということは何がわかっていないといけないんだろう?
と皆さんで話し合い。

その子がどんな風に育ってきたのか、どんな保護者なのか、どんなことが苦手で、どんなことが得意なのか・・そんな風に事例に焦点を当てると、ついつい「こうすればいいんじゃないか・・?」という方策に目が行きますが、まずは学習課題について考える時間をじっくりとりました。

作文と分数についての「課題分析」をして、では、この子にはどんなスモールステップ
で、取り組んでいくか?を皆さんで考えて発表しました。

とても印象的だったのは、「課題が違う」ということがあるということ。

「分数ができない」のは「分数がわからないから」だと思いがち。

発達障がい特性を持つ子どもの場合は、鉛筆を持って書くというところに課題が
あるということもある。
いつもこの課題が「正しい」という目から、「課題が違うこともある」という目を持ち
子どもの様子から手立てを見つける目を持つということが大切であることを感じました。

分数のグループには、日系ブラジル人でかつては、日本の学校で学ぶことの苦労も感じて
きた20代の女性も参加していました。
現在は多文化共生や地域の外国人の子どもたちの支援に取り組んでいる方です。

その方がブラジルで学ぶ内容や方法の違いをお話してくださいました。
外国にルーツを持つ子どもたちに教える時に、学習の内容が国ごとに違うということ
に、日本で生まれ、日本で育ってきた人は、なかなか気づかないのではないでしょうか。

こんな風に子どもたちがいつしか大人になり、支援者となり、当事者の声を伝え
支援の現場をよりよくしていく・・という状況が生まれていくといいなと思いました。

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最後に講師のお二人からコメントをいただきました。
清長先生からは、子どもに残していきたいものは、
「自己肯定感」・・子どもにとってちょっと頑張ればできる課題をプレゼントする。できる場面をたくさんつくる。
「他者信頼感」・・教材は、子どもと一緒につくればいい。どんな教材がいいかなとアレコレ考えて提供するだけでなく、どうしたらいいかを一緒に考る。一緒に学びの機会をつくるということも信頼関係につながっていくのかなと思います。
 

岡谷先生からは、支援にはバリエーションがあること、子どもへの視点と課題への視点の両方持ちながら、それらを総合して支援を考えていくこと。
うまくいかない時は「課題があっていないのかも?」と考えてみること。
相手の能力が低いからだと決めてしまうのでもなく、また、支援者に能力がないと落ち込むのでもなく、もう一度課題を考えてみる。それでもやれないという時は、発達障がい特性や情緒的な課題も考えてみる。

今回のこの研修での学びを日々の子どもたちの支援の中で活かしていただき、皆さんの「困った」や「どうしたらいいのかな」が少しでもクリアーになるといいなと思います。


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