不登校。『遠い夜明け』その4[2020年01月21日(Tue)]
G そこからが地獄でした。
本来安心すべき自宅に帰っても、学校には行けないことで
自宅は不安で怖い場所となり、病院から退院することさえできず
中1年の2月まで入退院を長期にわたり繰り返すこととなります。
勉強したり運動したり友だちと遊ぶあたりまえの生活に戻る以前に
退院して自宅に戻る生活ができるようになるのが目標という
先の見えない長い長いトンネルの始まりでした。
H 入院中の娘は不安障害も発症し
夜、ベッドのそばに私がいないと不安が高すぎて症状がきつくなるため
昼間は祖父母か主人が付き添いをし
私は仕事を辞めざるを得ませんでした。
I 私は1年半近く自宅で眠ることなく病室の簡易ベッドに寝泊まりし
精神的にも肉体的にも、限界の状態が続きました。
娘は不安感から点滴を外すことができなくなり
その状態は、精神的におなかの中にいる
赤ちゃんとお母さんをつなぐへその緒だということを知りました。
私は、娘を赤ちゃんの状態から育てなおすことになったのです。