Azitのライドシェアはそんなに凄いのか? [2018年11月07日(Wed)]
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今年の8月に与論島でライドシェアの実験を行った、Azitという会社が運営するCrewというドライブマッチングシステムですが、先日も大手新聞で好意的に紹介されておりました。
実は、筆者もこのCrewのシステムにヒントを得て、自家用車を使って地域の方々のお役に立てないかと考えたのが最初(昨年夏)でした。 ところが、このライドシェアの仕組みを識者と言われる方まで賞賛されておりますが、この中身を見てみると以下のような構図が浮かび上がってきます。 ★運営会社にとっての収入 @マッチング手数料:20円/1ドライブ A安心・安全保証料:20円/分 ★Crewと呼ばれるドライバーの収入 @ガソリン代などの実費 A任意の謝礼(これは貰えるかも知れないという程度) 仮に筆者が行ったように往復50キロを90分で走行したとすると、利用者が支払う金額は、ガソリン代を少し高めに12円/キロとして600円がドライバーに、1820円が運営会社に行きます。 運営会社の取り分はおよそ3倍ですね。なぜ20円/分の安心・安全保証料を取るのかについて、Azitは、移動中のデータ通信による「見守り」と、何かあったときのカストマーサポートを行うためとしております。(カストマーサポートが1分ごとに見ているそうです。政府要人の移動でもあるまいし、利用者が限定地域で少ない現状では、これはちょっと考えられないですね。本当かも知れませんが。。) 筆者が行っているように、医療機関での待ち時間を含めて3時間半になると、安心・安全保証料は4200円にもなります。確かにタクシー料金よりはかなり安いでしょうが、この金額をすんなり支払える方が、特に過疎地のお年寄りにどれだけいるでしょうか? はっきり指摘すると、このビジネスモデルは、国交省の互助運送の要件を逆手に取った、60%以上の高粗利のフランチャイズ・ビジネスではないでしょうか?もちろんフランチャイジーには給料は一切出ません。 この方式に対する、全国の(特に過疎地の)ご高齢の移動困難者に福音をもたらすのではないかとの各種メディアの論調も、こういった実態からするといささか的外れのような気がします。 今回のテーマとは直接関係はありませんが、今年5月頃クラウドファンディングであっという間に5000万円の資金調達をしたいわゆる「無料タクシー」nommocの運営を目指している会社があります。筆者はこのプロジェクトを応援するため、この会社のメール問い合わせ先2箇所を何とか探し出し、「無料」を可能とする方策について、国交省の最新のガイドに基づき念入りに分かりやすく作成した資料を今年7月に送りましたが、いずれもなしのつぶてです。 つまり、一般人からのメールは全く見ていないか、見ていてもそれに対しての受領確認すら行わない会社ということになります。会社としての最低限の体裁が整っていない会社ということになりますね。果たして5000万円が有効に実を結ぶかどうか? これに対して、相乗りアプリnottecoを運営する会社は、「本部の運営経費をどうやって賄っているのか?」との筆者の問い合わせに対して、ほどなく社長さんから、今のところ親会社の援助で運営しているという率直なお答えを頂きました。こういう会社こそ信頼できるのではないでしょうか? |



