「ボランティアタクシーさん」って? [2018年01月20日(Sat)]
自家用車を使っての地域での無償運送のボランティア活動を開始してから3ヶ月近く経ちました。
たった1人での開始でしたが、ようやく近くの大きな団地の方々の賛同を得て、計5人のグループになりつつあります。まだ芽が出始めたばかりです。これからの運営について来週2回目の打ち合わせを行います。このうち合わせに、住民千戸の自治会の会長さんも興味があるので同席したいとのこと。当方は、こうした拡がりは大歓迎なので快くお受けしました。 利用者はまだまだ少なくやっと6人です。ほとんどが地域の医療機関への送迎です。今年になって増えた3人の方は、これまでの利用者の方のご紹介でした。私が懇意にしているかかりつけ医の医院にも、15日から利用者募集のポスターを貼らせて頂いておりますが、こちらはまだ反応ゼロ。 どうやら、こうしたサービスを利用したいと思う人々の心情は以下のようなものであることがおぼろげながら分かってきました。 1.見知らぬ人のそうした「お誘い」に対する警戒感、或いは不信感がそもそもある。 2.ガソリン代だけ(それも100円とか)で送り迎えする人などいる訳はない。気味が悪い。 3.見知らぬ人のクルマに乗って何かあったら嫌だ。怖い。触らぬ神に祟りなし。 そして、利用した方々からのリピートが意外と少ないのです。それとなく確認したところ、 1.こんな料金で乗せて貰って悪いので、なかなか気軽に頼めない。 2.こちらから電話して、もしドライバーの都合が悪ければ、以後頼みづらくなるのではと心配。 というような、いかにも日本人的な心情が横たわっていることに気づかされました。 その中で、新しい利用者がこのサービスを何と言ってるか分かりました。それが、タイトルにある「ボランティアタクシーさん」です。 いや、まさにこの表現、言い得て妙ですね。一言で、この活動の本質を理解された上での表現です。決して、ボランティア活動をやっている側からは思いつかない言い回しに驚きました。 これが、いわゆる利用者目線とでも言うのかと。。 もっともっと、利用者目線まで降りていかないと、こうしたボランティア活動は根付いて行かないと思いました。 見知らぬ人への「警戒感」なるものは、これは想像以上でした。6人の利用者もすべて口コミです。いわゆる広報宣伝活動の結果ではありません。 仮に公的機関が関わったとしたらどうだったか?これには興味がありますが、あまり結果は変わらないものと思います。というのも、公的機関が運用している各地のコミュニティ・バスは軒並み赤字で、住民の3%程度しか利用していないという実態があるからです。 住民個々の移動のニーズと意思に沿った、きめ細やかな移動サービスでないと、仮に公的機関がこうしたサービスに関わったとしても、大多数の住民からは無視されるのがオチでしょう。 |