鹿郷徳夫さんの報告その2
平成21年7月6日
仙台市森林アドバイザーの会 鹿郷徳夫
平成21年度「ボランティアのための里山林管理基礎講座」第2回講座
平成21年度「ボランティアのための里山林管理基礎講座(5回シリーズ)」の第2回講座が7月5日(日)9:30〜15:15,大衡村・宮城県林業技術総合センターで開催された。参加者17名中,当会から前回と同じ会員5名が参加。
今回のテーマは「手道具の使い方とメンテナンスおよび下刈実習」。 講師は,昨年の間伐研修でお世話になった林材業労災防止協会安全指導員の安部 拓講師。「安全な作業をするための研修が中心」と前置きがあり,午前中は「道具の選び方と服装」および「ナタとノコギリの手入れ方法」の講義と実習。午後は刈払機による下刈り実習でした。
今回の講座で,私個人の独断による仙台市森林アドバイザーの会の今後の活動で参考になると思われる点は,以下のとおりでした。
@ 山仕事での服装は袖締りのよい長袖シャツと長ズボンが基本。半袖シャツの作業では,夏の下刈り作業で皮膚のかぶれにあう。またツタや棘,蜂刺され等の被害を蒙ることもある。
A ナタの研ぎ方では,中粗砥と仕上げ砥の使用が基本。荒砥は刃こぼれした時のみ。刃の裏仕上げは1回でよい。草シブが錆止めになる。
B ナタの使い方の講義の中で,クイ作りの基本は,先を尖らさないこと,先端の四角部分を残す(地面に打ち込んでも先端が潰れない)。頭は面取りする(杭打ちしても割れない)。
C 現在,ノコギリは替刃式が主流で,手ノコの長さは240〜270mmが適当,長いと腰に差した時,邪魔になる。
D 手ノコの目立てでは,上目を研いだだけでも切れ味が格段とよくなる。
E 講師の手ノコのアサリ付器具を利用した実演が非常に参考になった。
野瀬会員等の目立実習の様子
F 刈払機に使用する笹刈刃の目立てとアサリ付の実演も非常に参考になった。特に除伐時における笹刈刃使用は,作業効率が倍になるという話も非常に参考になった(刈刃は地面から少し浮かす)。
笹刈刃の目立
G 刈払機に使用するチップソーは,刃が半分欠けるまで使用可(バランスの問題あり?)。
H 刈払機の刈刃の刈れる範囲は意外と狭い。
I チップソー使用時の刈払いは,刃の先端をななめ下に傾け地面を一緒に刈る気持ちで作業。
刈刃を5〜10度左側を下げて傾ける
J 刈払機は,アクセルの6〜7割使用が効率的。
K 刈払機1台の1日6時間の混合油使用料は,2リットルが目安。
L 傾斜地での刈払機の下刈り作業は,山側に立ってそこから下に向けて刈ると楽。
立ち位置に留意!
Posted by 寺沢信志 at 18:11 |
里山講座等レポート |
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