秋の自然観察研修を行いました
[2021年10月17日(Sun)]
2021年10月10日。天気は曇り。
本日は県民の森にて秋の自然観察研修です。
暑くも寒くもなく、散策にはちょうど良い気候でした。
前日の雨で一部ぬかるんでいる箇所もありましたが、整備の行き届いている県民の森ですから難なく歩くことができました。
県民の森に限らずですが、各地の散策路をそれぞの団体が日々整備して下さるお陰で、私たちがこのように気軽に歩けること。感謝しなくてはなりませんね。
さて、本日の参加予定者は14名。
時間より早く揃いましたので、少し早めの出発です。
本日の案内人は。。。
県民の森と言えば駒野幹事ですね。
今回の研修内容については中川幹事が詳細な資料を作ってくださいましたので、ぜひそちらを参考にしてみてください。
資料中の7・8枚目は当日配布された資料です。
主に8枚目にある一覧を使い、この日観察したカエデ類を各々で同定していきました。
お昼をはさみ、午前・午後と合わせて約4時の散策です。同じカエデが場所を変え、繰り返し登場しました。
生えている環境や成長の度合いによって、同じカエデでも色・大きさが微妙に違っているため、少しは慣れてきた後半戦に至ってもみなさん苦戦しているようでした。
オオモミジ・イロハモミジ・アカイタヤ・ハウチワ・コハウチワ・オニイタヤ…何度も登場しては参加者を悩ませています。
観察した葉のうち何枚かを載せてみますので、ぜひ中川幹事の資料を頼りにどのカエデなのか皆さんもチャレンジしてみてください♪
葉だけではなく、種もよく観察するようにとのことでした。
ハの字に開いているもの、そうでないもの、種にもそれぞれ特徴があります。
また園内に1本だけというカジカエデも見ることができました。
ところで。
皆さんが手にもっている杖。これがあると足への負担が軽減され、歩くのがとても楽です。
自前で持参された方もいましたが、この日は鈴木幹事が森林整備の際に出る竹の間伐材で作ったオリジナルの杖を参加者に配られていました。また次回も参加してもらえるように、とのサプライズだったようです。
先日の蔵王でも石川幹事が集合までの待ち時間にシロップ漬けの梅を配られていました。こちらも大変美味しく頂きました。
このような気配り・心遣い、本当に有難いですね。
秋も日に日に深まって、散策が気持ち良い季節です。
ぜひプライベートでもご家族・お孫さんや近所のご友人など、森へ誘ってみてください。
そんな時、使えそうなネタを1つ。
こちらはコブシの実(集果)です。コブシの名の由来は複数あるようですが、このコブシの実が握りこぶしに似ているから…という説はビジュアル的にしっくりきます。
たぶんその場にいる誰もが「なるほど〜!」となるはずです。
更には落ちている種を割ってみますと…
このように糸のようなものでつながっています。この糸は珠柄といい、「臍の緒」のような役割をしますよ。
コブシの実を見つけたらぜひ披露してみてくださいね。
人に教えることで、みなさんの「より勉強しよう」という意欲に繋がることが研修会の目的の1つです。
もし後になって「あれ?あの説明で合っていたのかな?」と不安になったとしても、復習の機会に繋がるのでいいんです。
まずは最初の1歩踏み出すきっかけとして、観察会や研修会でネタを拾っていってください。
余談ですが、今回ガマの穂から「因幡の白兎」の話が飛び出しました。
「因幡の白兎」…しらない人はいないと思いますが、内容をどこまで覚えていますか?
私は話の半分以上が抜け落ちていて、帰ってから調べました。
話の半分しか覚えていないのでは人様に披露どころではありませんから(笑)
でもこうして自分で調べることで、ガマとセットで忘れることなく覚えられるのでしょうね。
さぁ、今日はたくさん歩きましたよ!
充実した一日に満足して閉会式に向かう途中、どこからともなく
「あら。今日はこれしか歩いていないのね」の声。
スマホを取り出し万歩計アプリを確認すると…
本日の移動距離 約3.7q。歩数にしてわずか5,250歩でした。
思ったより歩いていないことに軽くショックをうけつつの解散です(;'∀')
来月は7日にクラフトの研修会を行います。
コロナの影響で昨年からクラフトの出店ができずにいます。
残念なことですが、せっかくのこの機会にリースの基本を覚え、再開の折にはみなさんで指導できるよう準備しておきましょう。