春はここ澤乃井御岳フィールドでも、草本、木本限らずに春の花が週替わりで咲き乱れます。
今回はこの2種類
タツナミソウ(立浪草)
Scutellaria indicaシソ科タツナミソウ属の多年草

本州、四国、九州に分布し、丘陵地の林縁などの半日陰地、草地に生育します。
澤乃井御岳フィールドでは、フィールドの外縁地や、スギ幼木の密集植栽地周辺に群落形成しています(L2ポスト周辺、L3'ポスト周辺に大きな群落があります)
高さは20〜40cm、茎には毛が密生する。
葉は対生しまばら、葉柄は長さ5〜20mm。葉身は広卵心形から三角状卵形で長さ20〜30mm、幅15-25mm、先は円みをおび、縁には7-10対の鈍い鋸歯がある。基部は心形。葉の両面ともに軟毛が多く存在する。
花は茎の先端に長さ30-80mmになる花序をつけ、やや密に2個ずつ同じ方向を向いた唇形の花を穂状につける。色はふつう紫色、ときに淡紅紫色がある。なお、白色のものは白花品種として区分。
花の基部は急に曲がって直立するのが特徴的。
和名の立浪草は、花が咲く様子が泡立って寄せてくる波を思わせるのでついたそうです。
コアジサイ(小紫陽花)
Hydrangea hirtaアジサイ科アジサイ属の落葉低木。
別名、シバアジサイ(柴紫陽花)

本州の関東地方以西、四国、九州に分布し、明るい林内や林縁などに自生する。日本固有種。
澤乃井御岳フィールドはもともとこのコアジサイで覆われた低木草地であり、そこの約2シーズンかけて現在の状態にしたこともあり、フィールド内各所でコアジサイが見られます。特にL1ポスト〜L2ポスト〜L3ポスト〜L4ポストにかけて、50年生林との外縁部には手を入れていないコアジサイの大群落があります。
樹高は1〜1.5m。 葉に長さ12-40mmになる葉柄があり枝に対生する。
葉の形は卵形から倒卵形で先は鋭尖形。基部は円形または広いくさび形。長さ50-85mm。縁は規則的で大きな鋸歯がつき、葉の表裏面に毛が散生する。
花は、径50mmほどの花序を枝先に複散房状につける。アジサイに特徴的な装飾花はなく、すべてが普通花で両性花。白色から淡青色の5弁花が密集する。
オクタマコアジサイイ(奥多摩小紫陽花)本種と多種との園芸交雑種。(コアジサイは山野自生種で珍しくないが、栽培が困難)
また、ホソアシナガバチの多くがこのコアジサイの葉裏(葉柄部)にコロニー(巣)を作るため、6月以降の下草刈りの時は注意が必要です。
#東京で森づくり #春の花 #タツナミソウ #コアジサイ #紫の花 #白い花 #アジサイ #ホソアシナガバチ