本日は、「初心者のための森づくり体験会」の最終回のパウロの森さんの活動へ参加してきました。
集合は高尾駅北口。
かの日本一登山客の多い高尾山を控え、高尾山のほかに、陣馬山、影信山など、人気のある山への入り口でもあり、登山客でにぎあう駅です。
そんな駅の北口を出たところで、パウロの森スタッフの方が「初心者のための森づくり体験会」の看板を持って出迎えてくれました。
駅からはバスで約20分。とことこ揺られて目的地の「大久保」バス停で下車(料金300円)
そこから、山に向かって徒歩で15分あるくと、聖パウロ学園高等学校の正門が見えてきました。
そのまま正門をくぐる?!となんだか高校生に戻った気分(肉体年齢は高校生を2回ほど出来る年生きてますが、精神年齢はまだまだ花の15歳??)
そうなんです、パウロの森は、聖パウロ学園の敷地にあるいわゆる「学校林」を整備し、合わせて学生(小学校〜高校生)向けの環境教育を行っている場所なのです。
パウロの森を運営しているのが、森林インストラクター東京会(FIT)の皆さま。
森林整備だけではなく、環境教育もおこなていることに納得納得です。
さて、実際の体験会といいますと、本日は「間伐」とスギの「皮むき」が体験できるそうです。
開会式を済ませ、本日の作業内容の説明、安全教育を終えて、みなさん装備します。
貸していただいた道具は、ヘルメット、手ノコ(27cm)、ロープ(9mm×3m位)を各自装備
班毎に、長ロープ(12mm)、スリング、伐倒用鋸(36cm?)、竿(ロープを持ち上げる)、測定ポール。これらを1人1品持って現場へ!(ここでの注意が、担当した備品は必ず本人が管理して持って帰ること、他の人が親切心で持って帰ってしまうと、担当した本人は探すことになるし、下りてから「あれ?持ってきてくれてないの?」となると、探しに戻らないといけなくなるため。う〜ん、確かに。)
約1分で現場に到着!(笑)
早速間伐対象のスギを確認します。
どんな場所に立っているのか?重心はどちらにあるのか(枝の張り方、周りの木々の状況)、どちらに逃げれば安全なのか。を考えながら伐倒方向を決めます。
皆さん、よく観察してます。
伐倒方向が決まったら、そちらへ5mほど離れたところに測定ポールを突き刺して、伐倒方向の目印にします。
伐るまえに、受け口と追い口、それにツルの役割について、伐倒木を使って丁寧に解説してくださいました。
みなさん、真剣に話を聞いています。
しっかり学んだところで、実際に伐倒してみます。
まず、受け口を作るところから、森中が禅悦ながら受け口の仕上げをさせていただきました。
慎重に斜め上から鋸を入れて、会合線がキチンと真っ直ぐ出会うように確認しながら伐り進めます。しかし、鋸の目詰まりが・・・酷い。何とか受け口を作ることができて、内心ほっとしました。
追い口を入れる前に、追い口を入れる方とロープの関係について説明がありました。
ロープの操作指示はかならず、追い口を入れている人(鋸で伐っている人)が行うこと。
周りの人は決して口出ししない、またそれを聞かない。が鉄則
追い口をいれること10分、「ロープ引いてください」との掛け声に呼応して安全エリアでロープを持って待機していた我々はロープを引いて引き倒します。
ツルもちゃんと残って完璧な伐倒でした。
うまく、予定通りの方向へ倒すことができました。(厳密に言うと、やや左にそれたかな)
受け口が若干左に寄っていたのが原因だろうと(すこし芯腐れがあったのでそれも影響したかも)。
隣の班では、予定よりだいぶそれて、隣の広葉樹にかかり木に。
みんなでウインチングして何とか引き倒します(我々の班も手伝いましたよ)
切り出したスギは、枝払いと玉伐りをして、皮むきに。
竹べらを使って、二人係で綺麗に切れないように剥いていきます。
この時期は水分を盛んに上げているので皮が剥きやすいし、綺麗にむけます。
あっという間に、白木の出来上がり〜
このあと、お昼を食べてフィールド内の散策をしたのちに片付けと閉会式を執り行い。
解散となりました。
パウロの森くらぶ:
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http://www.ohinomori.com/おまけ・・・ウグイスカズラについていた幼虫
報告者:森中・田辺