私たちのフィールドにもクマが?〜CAJ発表「クマと正しく付き合う6つの原則」を森づくりに活かそう〜 [2026年06月20日(Sat)]
|
下刈りや間伐など、本格的な夏の作業シーズンが近づいてきましたね。
私たちの活動場所である里山や森林は、多くの動植物の住処でもあります。 近年、ニュースでもクマの出没エリアが広がっていることが報じられていますが、「もし作業中にクマと遭遇したら……」と考えたことはありますでしょうか? 今回は、アウトドア関連企業が加盟する一般社団法人コンサベーション・アライアンス・ジャパン(CAJ)が発表したガイドライン、『「#ステイコネクテッド」〜アウトドアでクマと正しく付き合うための6つの原則〜』をご紹介します。 (画像をクリックすると大きく表示されます) 登山者向けと思われがちですが、実は「森づくりボランティアの現場」にこそ深く関係する重要内容です。 要点をギュッとまとめてお届けします。 発表されたガイドラインの6つのアクションを、私たちの「森づくり活動」に置き換えて見てみました。 1.情報を集める(知る) 活動フィールドの自治体Webサイトや、地元の森林組合、地域住民の方から「最近のクマの目撃情報」を常に集めておきましょう。 東京都:TOKYOくまっぷ(PC版)/TOKYOくまっぷ(スマホ版) 埼玉県:埼玉県ツキノワグマ出没マップ 神奈川県:ツキノワグマ情報について 2.存在を知らせる(つなぐ) 林内での作業中は、チェーンソーや刈払機の音で周囲の音が聞こえにくくなります。 作業前や移動時には、呼子を吹く、クマ鈴を鳴らす、声を掛け合う、またはラジオを流すなどして、こちらの存在をしっかりアピールします。 3.痕跡に注意する(見つける) 活動エリアに一歩入ったら、樹皮についた新しい爪痕、泥の上の足跡、糞、木の根元が掘り返された跡がないか、みんなで目を光らせましょう。 4.引き返す勇気を持つ(避ける) 「せっかく集まったから」「今日の作業ノルマがあるから」と無理をするのは禁物です。 新しい痕跡や気配を感じたら、その日の作業を中止・縮小する勇気を持ちましょう。 5.ゴミは必ず持ち帰る(守る) お昼休憩のお弁当の残りカスや、お菓子のゴミ、飲み残しのジュースなどを山に放置するのは絶対にNGです。 人間の食べ物の味を覚えたクマは、作業現場に執着するようになってしまいます。 団体によってはその場で焼却したり、ゴミ捨て場を設けたりしているかもしれませんが、必ず残渣を出さないように対応しましょう。 6.もし出会ってしまったら(対処) 万が一遭遇した場合は、大声を上げたり、背中を向けて走って逃げたりしてはいけません。 クマを見つめたまま、ゆっくりと静かに後退して距離を取るのが基本とあります。 このガイドラインの素晴らしいところは、クマをただ「恐ろしい害獣」として排除するのではなく、「彼らのテリトリーに私たちが一歩お邪魔している」というリスペクトの精神が根底にある点です。 私たち森づくりボランティアは、自然の再生を目指して活動しています。だからこそ、その森の先住者であるクマの生態を正しく理解し、お互いのディスタンス(距離)を保ちながら活動することが、真の「共生」につながるのではないでしょうか。 「この山はいつも来ているから大丈夫」という慣れが一番危険です。 活動日には、活動開始前ミーティングの際にこの「6つの原則」を全員で共有し、救急キットやクマスプレーの場所と合わせて安全確認を行いましょう! 安全があってこその楽しい森づくりです。 一人ひとりが意識を高め、豊かな森で安全に活動していきましょう! ※本記事は、一般社団法人コンサベーション・アライアンス・ジャパン(CAJ)のプレスリリースを基に作成しました。作成にあたり齟齬が生じないよう配慮しておりますが、もし齟齬が生じている場合は、プレスリリースの情報を正として取扱ください。 詳細なガイドラインや背景は、CAJの公式HPやPR TIMESの配信記事をご覧ください。 一般社団法人コンサベーション・アライアンス・ジャパン(https://outdoorconservation.jp) PR TIMESプレスリリース(2026年6月15日) |




