2月の定例活動が雨天の為中止となったため、2ヶ月ぶりの定例活動になりました。
年間計画では道づくりの予定でしたが、1月、2月の降雪によって10数本が倒れてしまったため、急遽、雪起こし&道づくりとなりました。
午前中、雪起こしを行い、午後、道づくりといったスケジュールです。
雪起こしとは、雪の重みで谷側にたおれた幼木を山側に引き戻し、紐で引っ張って留める作業です。

豪雪地帯では降り積もった雪が谷側へ流れ落ちる際に、幼木を根元から押し倒しながら流れ落ちるため根元から曲がりますが、ここ西多摩ではそれほど雪は積もりません。
しかし、水分を多く含んだ重い雪が降りやすいため、木に着いた雪の重みで先端部分から谷側(場合によっては山側にも)へ傾いでしまいます。
さらに、澤乃井御岳フィールドではヘキサチューブを設置しているため、幹が曲がる予知が少ないため、根張りが弱い(少ない)幼木は根元から倒れてしまいます。

雪起こしは、起こした幼木の山側の枝(できるだけ根元に近い枝)に紐を結び、紐の反対側を山側の切り株等に結びます。
必ず起こす木の枝に結ぶようにします。幹に結んでしまうと半年後には幹が紐を巻き込んでしまいます。また起こす木は、真っ直ぐではなく少し山側に引っ張り固定します。そうすることで紐を外したときに真っ直ぐになります。
下から登りながら、雪起こしをして行きましたが、斜面がきつく木々の間が比較的に広いところが目立って倒れてしまっていました。

当初1時間くらいで終わるだろうと思っていましたが、結局午前中一杯かけ雪起こしを終えました。
昼食後、道づくりです。
1月の定例活動で降雪で途中で作業を断念したR3=L3区間の道づくりから再開です。

1月の活動時に横木を渡していたため、隙間の大きな(急斜面のため、地面と横木の間が空くため、数本横木を入れて土留めが必要です)箇所へ横木を追加、もしくはもう少し太い横木を渡す。
R3の折り返し地点から、L4への道(R3=L4区間)の走りを造成して今シーズンの道づくりは終了となりました。

今回の秘密兵器?プラロックを導入しました。本体は1.8kgと軽量で、ワイヤーでなく10mmロープを使うため楽ですし、汚れません。この通り女性でも軽々使えます。

この機械はおもに西日本で多用されているようですね。
僕たち森づくりボランティアが対応する範囲であれば、このプラロックで十分ですね。軽くて小さいので運搬も楽ですし、ロープをそのまま引けるので持っていったロープをそのまま使えます(途中で繋いだロープは使えません)。
プラロックの使用感については、また別の機会に紹介します。
作業後の記念写真。

今シーズン、30m近く道を拡張することができました。
これも、参加してくださったみなさんの力によるものです。
さあ、来月はヘキサチューブを外します!