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安全読本を振り返って(5):私たちとこの本のこと [2016年03月12日(Sat)]
安全読本を作った私たちのことと、安全読本のことについて書きました。

この本を書いた私たちのこと

私たちは、西多摩地域の森林ボランティアに直接かかわる17名のメンバーで委員会を構成しています。それぞれ職業や学業を持ち、余暇を利用して森林ボランティア団体を運営したり、活動に参加したりしています。

私たちは、以前から森林ボランティア活動の安全に対して危機感を持ち、「なんとかしなければ」とは考えていました。実際に、個人レベルでは「ケガと弁当は自分持ち」という自己責任の範囲内での対策はしていました。しかし、団体としての対策に関しては、つい後回しにしてしまっていたり、「具体的に何をすればいいのか」「何が必要なのか」が漠然としていたりして、実際の行動に移すまでには至っていませんでした。

そんな私たちの意識を一変させる出来事がありました。2003(平成15)年、西多摩地域での森林ボランティア活動において、参加者の一人が現場ヘ向かう途中、急病で亡くなったことです。これをきっかけに、西多摩地域の森林ボランティア有志により、森林ボランティアのための上級救命講習会が開催され、一次救命技術の習得を目指しました。このような状況の中で、兵庫県の森林ボランティア活動では、間伐作業中の死亡事故が起こりました。これらの不幸な出来事によって、私たちは、緊急時の対処法だけでなく「事故を未然に防ぐ」ことの必要性を認識させられました。

今、私たちは、現状の活動体制では事故やケガに適切に対応するための準備が出来ていないことを実感しています。特に、重大な事故に適切な対応が出来なければ、私たちのボランティア団体が社会的信頼を失い、活動の存続が困難になるということを意味します。私たちは、このような状況のなかで「安全白書」の作成という東京都府中青年の家の提案に賛同し、この本の作成に取りかかりました。


なぜ、私たち17人の仲間は、本業の時間を縫って、週末の活動を犠牲にしてまでこの「安全読本」のために募ったのか。当時、活動における事故やケガはすでにギリギリの追い詰められた状況にあったと、誰もが振り返ります。
すでにどうしたら良いのか分からなくなった人たちは、事故やケガを起こした人を活動から締め出したり、「ケガと弁当は…」を持ち出してあくまでも自分たちの責任ではないと主張したり、団体によっては、活動時に念書を書かせたりしたところもあります(この念書の有効性については、安全白書において記載しています)

このような状況で作成がスタートした「安全読本」ですが、その範囲について、私たちは議論を重ね、結論を出しました。


この本の3つのポイン卜

この本の作成に当たって、次の3つのポイントを設定しました。

1.森林ボランティア活動の生命線、「安全管理」をまとめました

私たちは、森林ボランティアがこれからも活動を続けていくための生命線として、事故やケガに適切に対応することが必要であるとの認識で一致しました。

森林ボランティアは、森林内での活動を誰でも気軽に楽しむことが出来る反面、森林をフィールドとするが故に様々な危険が伴います。実際に、林業の現場ではベテラン作業員にさえ死亡事故が発生しています。 森林ボランティアは、自身が常に危険と隣り合わせていることを認識し、その危険とどのように向き合っていくかを考えねばなりません。さらに、森林ボランティア団体は危険を回避するための安全対策を取らねばなりません。もし、危険を放置したまま事故が発生すれば、団体の社会的責任は免れ得ません。

私たちは、森林ボランティア団体が自主的に危険をコントロールできるようになること、つまり適切な安全管理を行うことが必要であると考えました。

この本では、安全管理の方法についてまとめています。


2.森林ボランティア活動専用の本です

安全管理のための本と言えば、キャンプやアウトドアスポーツといった野外活動向けのものは数多く出版されていますが、森林ボランティア活動専用となるとあまり目にすることはありません。私たちが考える森林ボランティア活動の安全管理を実現するためには、森林ボランティア活動に特化した本が必要であると考えました。

この本は、森林ボランティア活動の実態に基づいた、森林ボランティアのための本です。


3.西多摩地域の作業グループリーダーを対象とする本です

この本の対象を設定するに当たって、当初は全国に適用できる本とすることを考えました。しかし、私たちのフィールドである西多摩地域と他の地域とを比較した時、森林ボランティアの活動形態や運営方法、現地での作業方法、自然環境などが必ずしも一致しないことに気づきました。よって、私たちがよく知っていて、私たちに直接かかわりのある西多摩地域の森林ボランティア活動のための本とすべきであるという結論に達しました。

また、西多摩地域では多くの団体が少人数の作業グループを編成して活動している実態に沿って、読み手の対象を作業時の責任者である作業グループリーダーとすることにしました。作業グループリーダーは、作業中の事故やケガが起こった時に問われる責任が団体の代表者よりも大きくなる可能性もあります。作業グループリーダーが安全管理を実践すれば、作業の安全性が向上するだけでなく、リーダーに求められる責任をより確実に果たせることになります。その結果リーダー自身が実践する安全管理はメンバーに波及し、森林ボランティア団体の安全意識の向上が期待できるのではないかと考えました。

この本では作業グループリーダーとして活動する時に知っておいてほしいことをまとめた本です。


この「安全読本」を読まれた方はどう感じられたのか率直な感想を聞きたいと常に思っていました。
特にこのページは、私たちの中でも賛否両論でありました。
地域を絞るべきか、絞らずに作るべきか。「安全読本」は府中青年の家閉所事業であったため、約1年で仕上げないと行けません。このため、全国地域とした場合、道具の違いに始まり、習慣、ボランティアの経験や活動への接し方が必ずしも西多摩地域と同じでは無いことから、本書については西多摩地域の森林ボランティアに限定したものとしました。


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