CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«【活動案内】花咲さき山整備活動(3月度):道作り他 | Main | 【活動報告】花咲き山整備隊の1月30日の活動報告»
プロフィール

森の安全を考える会さんの画像
<< 2020年12月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
検索
検索語句
記事カテゴリ
リンク集
最新記事

https://blog.canpan.info/morinoanzen/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/morinoanzen/index2_0.xml
タグクラウド
安全読本を振り返って(3):西多摩地域の森林ボランティアのこと(2) [2016年02月20日(Sat)]
引き続き、安全白書を振り返ってをお送りいたします。
今回は「西多摩地域と森林ボランティアのこと」の続編として、西多摩地域の”森づくり”の後、森林ボランティアが自然発生的に活動を開始した流れをお届けします。

西多摩の森林ボランティアの歩み

この西多摩地域の森林ボランティアが大きく動き始めた契機になったのが、東京都五日市青年の家の主催事業「木と人のネットワーク」です。

檜原村の林業家、田中惣次さんと連携し、1986(昭和61)年からスタートし、林業体験の他に森林のフィールドワークや市民活動家、研究者の講演やシンポジウムなどを行っていました。この当時、熱帯林の伐採による急激な森林の減少が世界的な問題となり、国内では、割り箸を使用しない運動などに象徴されるように天然林保護が叫ばれ、間伐しながら育林する林業は誤解され、天然林保護派から敵対視さえされた時期でした。その中で、この講座は西多摩地域の森林の荒廃をリアルに分析するなかで、林業支援を目的にした市民による体験林業をめざしたユニークなものでした。

このような動きと共に、1986(昭和61)年の西多摩地域の森林の大雪害という状況のもとで、西多摩の森林ボランティアは大きく動き始めるのです。その発端になったのが、「木と人のネットワーク」の参加者が中心となり1987(昭和62)年に、現在では檜原村で手作りパン屋を経営する浜中多夫さんの山林の手入れを始めた「浜仲間の会」(浜仲間の会では自らの活動を「レジャー林業」と称しています)です。その後、この会から多くの森づくりグループが派生しましたが、その中で、東京産の木材を使用した家づくりを進めるなかで、流域の地場産業再生をめざす「東京の木で家を造る会」が1996(平成8)年から活動を閣始しました。

また、日の出町では大雪害を契機に、福祉のボランティアグループであった「花咲き村」が雪害木の片付けを始め、その後、山の手入れも始めました。さらに「花咲き村」は、日の出町の林業家、故羽生卓史さんと連携しフィールドを広げる一方で、小規模な山林所有者の森林の手入れを行ってきました。

さらに、「浜仲間の会」から多くのグループが派生しました。青梅市では「創夢舎」が誕生し、1995(平成7)年から青梅市軍畑で多摩の銘酒「澤乃井」を営む小澤順一郎さんの4haの伐採後の山林を植林からボランティア活動を始めました。同じく青梅市二俣尾の福田珠子さんの相続林の管理を目的に始まったのが「たまたまの会」です。さらに「未来樹2001」という団体も生まれました。

一方、あきる野市では女性林業家池谷キワ子さんの山林をフィールドに「林土戸(りんどこ)」が活動を始めました。さらに、このフィールドでは池谷さんの呼びかけで女性グループの「そらあけの会」が森の手入れをしています。この2つのグループは女性が半数以上という個性的なグループです。また、秋留台の雑木林の手入れや谷津田の復元、自然観察と再生、雪害地の整理を行うグループ「西多摩自然フォーラム」が、1991(平成3)年から活動を始めました。

檜原村、田中惣次さん宅の裏山にある「遊学の森」の道づくり整備を目的に、五日市青年の家の施設ボランティアと東京農業大学の学生が中心となり、「遊学の道Project」が1998(平成10)年より活動を開始、青年を中心に年間を通じた作業を行っています。また、日の出太陽の家(知的障害者施設)の裏山整備を行う「花咲き山整備隊(仮)」は2004(平成16)年から活動を開始しました。

このようなかで、西多摩地域での森林ボランティアグループの発展とともに全国のネットワークづくりをめざし、ネットワーク組織「森林(もり)づくりフォーラム」(現、森づくりフォーラム) が1995(平成7)年に結成されました。東京都(産業労働局)は、森林ボランティア活動に多くの都民が関心を寄せるなかで、都民が林業体験できる「奥多摩 都民の森」(通称、体験の森)を奥多摩町に開設(平成5年)しました。

そして、この体験の森の講座から派生し、受講者などによる自主的グループとして「奥多摩山しごとの会」「新島林業スクール」 や「奥多摩るーと2」などが活動しています。

「多摩の森・大自然塾」は、東京都の主催で森づくりフォーラムが運営する市民森づくり活動における初めての協働事業と言えるものです。多摩の森・大自然塾のいくつかのフィールドの中でも鳩ノ巣(奥多摩町)では、「森林インストラクター東京会」 のメンバーが、「JUON(樹恩)NETWORK」 の森林ボランティア青年リーダー養成講座の修了者に提案し、ともに活動しています。

このような奥多摩周辺の森林ボランティア活動は林業家の木村康雄さん、新島敏行さんや原島幹典さんのサポートを受け広がっています。

西多摩地域に広がる森林ボランティア活動は五日市青年の家の事業を契機にしたものの、市民が主体的にグループを作り、森林所有者との信頼関係を築き連携するとともに、東京都の事業が加わるという特徴を持ち、発展してきました。現在では、そのグループ数は、30団体をこえています。



西多摩地域の森林ボランティア団体の状況が初めて纏められたのも本書でした。
安全に関する読本の他にも、このような一面も持たせていました。

また、ここで紹介されている西多摩地域の森林ボランティアは、10年以上経った現在も、活動形態やメンバーが多少替わった団体もありますが、そのほとんどが活動を続けており、今現在も新たな団体を創出し続けていることも特徴的です。

トラックバック
ご利用前に必ずご利用規約(別ウィンドウで開きます)をお読みください。
CanpanBlogにトラックバックした時点で本規約を承諾したものとみなします。
この記事へのトラックバックURL
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
トラックバックの受付は終了しました

コメントする
コメント