特別天然記念物ニホンカモシカ [2023年03月19日(Sun)]
![]() 先日、日の出山近くでニホンカモシカと対面したので、ちょっとニホンカモシカについて書きます。 まず、ニホンカモシカは「シカ」と名前が付いていますが、本来は偶蹄目ウシ科の動物で、ウシやヤギの仲間です。 オス、メスともに後ろ向きに伸びた2本の角を持ち(ニホンジカは成体の雄だけ)、体の大きさもほとんど違いがありません。 体色は白色〜灰色〜灰褐色なので、容易にニホンジカと区別できます。 脚はずんぐりとして太短く頑健で、蹄が二つに分かれていて走ったり斜面を歩くのに適しています。 主に単独で行動し、10月頃が繁殖期で4月〜6月に1頭(まれに2頭)子どもを生みます。 牛の仲間なので、早朝と夕方に採餌し、長時間座りこんで休憩しながら反芻していることもあります。 性格は比較的おとなしく、人に危害を加える動物ではありません。 帰巣本能があり、市街地に現れてもしばらくすると山に帰っていきます。 必要以上に近づいたり騒ぎ立てたりして興奮させないようにし、様子を見守るようにします(今回の遭遇でも5分ほどお互いお見合いしていました)。 でも、野生動物なので興奮させると危険です。 2020年5月には愛知県で、わなにかかったニホンカモシカを逃がそうとして、角で足を突かれた男性が死亡する事故が起きています。 わなから逃がそうと…カモシカの角で脚突かれた男性死亡 朝日新聞デジタル 2020年10月5日 19時01分 https://www.asahi.com/articles/ASNB564MSNB5OBJB008.html ニホンカモシカに襲われ70代男性けが 宮城・気仙沼市の市道 東日本放送 10/20 (木) 18:10 https://www.khb-tv.co.jp/news/14747782 |