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安全活動関連「とぎすまそう!安全への感覚」 [2021年09月20日(Mon)]
本日はリクスマネジメント関係の書籍の紹介です。

NPO法人 北海道自然体験活動サポートセンター発行の「とぎすまそう!安全への感覚」です。



この本は2018年11月に初版が発行された後に、本年(2021年)6月に、感染症に関する項目を追加した「増補改訂版」として発行されました。

今回は、この「増補改訂版」を紹介したいと思います。
本書は本文76ページ(はじめに、や、おわりに、を除く)、付録24ページの計107ページのA5版ソフトカバーの本です。
丁寧なイラストが挿し込まれ、文章で表現しにくい内容は、このイラストを用いて説明されています。

内容は、第1章 安全を管理する〜危険はなくせない、第2章 シナリオ(事故事例)で学ぶ安全管理、第3章 安全管理のチェックポイント、そして付録の本文3章建てでまとめられています。

第1章では、リスクマネジメントの基本的な考え方と制御方法。そしてヒューマンエラーを招く無意識バイアスといったリスクの基本的な考え方、注意点を解説され。
それを踏まえた組織対応について書き進めています。また、今年のTAJR2020での天候悪化に伴う競技中止の英断でも解るように、中止基準の大切さが書かれています。
そして、この部分が今回の増補部分と思いますが(初版を持っていないため比較できていません)、「感染症をのりこえるリスクマネジメント」でこの章を締めくくっています。

第2章では、KYT(危険・予知・トレーニング)の有効性や取り組み方を丁寧に書かれ、次にシナリオトレーニングとして対策と応急手当について「DOTS」や「SAMPLE」を紹介し、そしてシナリオの考え方、取り組み方を筆者が経験された実例を上げながら解説しています。

第3章では、実際のチェックポイントとして、セーフティトーク、スタッフ間で共有するための計画書の作成、踏査の重要性を述べた後に、第2章で触れた、DOTS(ケガの評価方法)、SAMPLE(病気の評価方法)の説明、活用方法を述べられて締めくくっています。

また、24ページもある付録がまた素晴らしく、実際の活動で得た経験を漏らすことなく盛り込んだと言えるクオリティです。

「安全白書」の改訂版の構想をずっと持ち続けていますが、正しく本書のようなものが作れればという思いです。

本書はあまり書店では扱われていないため、以下、Amazon等で手にとってみてください。
増補改訂版 とぎすまそう! 安全への感覚〜里山活動でのリスク管理〜 (自然体験ブックレット3)
ISBN 978-4-9911495-0-4
定価700円

また、以前ブログで紹介した同センター発行の「たのしくやろう! 危険予知トレーニングワークショップ素材集」は、実際にKYTを行うにあたって、そのまま、もしくは参考に使える素材集です(本書の中でも数点使われています)。

 

関連ブログ
リスクマネジメント研修 [2021年07月10日(Sat)]
https://blog.canpan.info/morinoanzen/archive/1102




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