2008年の郵便事業株式会社による助成事業で、古民家「ねまっ邸岩長」の修復が終わりました。築130年以上のこの民家は、福井県越前市(旧今立町)岩本町にあり、越前和紙の里のほぼ中心部に位置しています。
創建当初は、小林清作氏の国産奉書紙及び、蚊帳地商の本店として建てられました。福井市にも支店があり布絹奉書紬や、畳表、薬など扱う問屋として繁栄していた様子が、明治20年に発行された福井県下商工便覧に掲載されています。
その後、根岸長兵衛氏がこの屋敷を買い取り昭和30年ごろまで紙商問屋として使われていました。その頃から、本拠地が福井に移り次第にこの屋敷には誰も住まなくなって40年以上が経過し、内部はかなり痛みが激しくなっていました。
当NPOでは、旧今立町の特に岡本地区(和紙の里がある地域)を、地域資源として何が利用できるか検討するため、空き家調査をいたしました。この地域独特の建築様式である「妻入り卯立」のある数少ない古建築であることから、所有者であった根岸長兵衛氏の末裔の方に連絡を取り話を伺いました。
すると、もうこの1〜2年で取り壊すか、誰かに譲ろうかと考えていたところだということでした。そこで、この建物を取得して「地域のぷらっとホーム」に活用できないかを検討し、不動産の権利登録費用込みで180万円で購入することにしました。