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 森のエネルギーフォーラムは、エネルギーについて考えている人々の集まりです。エネルギーといってもいろいろとありますが、特に風、水、太陽、火、バイオマスなどの自然エネルギーに関心をもつ人々が集まったものです。
 エネルギーという言葉には、それぞれの人がもっているエネルギーも有効に生かそうという考えも込められています。名称の中の森という言葉には自然エネルギーの象徴としての意味だけではなく、エネルギーをもった人々が集う場所というようにも考えています。
 メンバーのひとりひとりは普段はそれぞれ独自の領域で活動しています。そうした活動をゆるやかに有機的に結びつけることが森のエネルギーフォーラムの第1の目的です。
そうした結びつきの中から地域社会、エネルギー生産県としての福井で何ができるのかを考えていくことが最終的な目的です。
 活動は基本的にはたて型構造ではなく、プロジェクト型のフォーラム形式を採って、「この指とまれ」と仲間を集めています。活動は特に会員のみを対象に限定しているのではなく、外に向かって開かれたネットワークづくりにも力をそそいでいます。
 2004年4月から、グリーンツーリズムを活用した「いまだて遊作塾」を、福井県越前市内で展開しています。これらの活動を、「21世紀の田舎学」−遊ぶことと作ること− と題した本を出版いたしました。
福井での市民共同節電所と、タンザニアでの市民共同発電所を作ろう [2018年02月11日(Sun)]
タンザニア市民共同発電所setumei.pdf
 NPO法人森のエネルギーフォーラム理事長の杉村先生(福井県立大学教授)が設置した太陽光発電:タンザニアの首都ドドマ周辺のゴゴ農牧民の生活調査(杉村をリーダーに日本人研究者7−8名、ドドマ大学、ダルエスサラーム大学などの共同研究者4−5名)において、主要幹線から離れた地域にはいまだ電気は全く届かず、夜間は暗闇の中で、石油ランプの光に依存する生活を送っている。また今後10年くらいは送電される見込みはない。杉村はそうした地域の一つの集落(マンジランジB地区)で調査を開始するにあたって、居候した家屋の屋根にソーラーパネルを設置し、LEDランプを利用して夜間の明かりを灯した。

 携帯電話の充電の要望:以上の未電化地区の一軒の家屋へのソーラーパネルを設置するプロセスの中で、村の住民から強く要望されたのは、電灯以上にソーラーパネルからの電源を活かして携帯電話の充電のための器具を設置することであった。調査を継続している農牧民のゴゴ社会はタンザニアの中でも農業近代化の最も遅れた貧しいん地域であるが、ここ5−6年の間に住民の携帯電話の保有率は急速に高まっている。
 住民は農産物の収穫時期には、それを販売して、一定のまとまった収入を得るが、その現金の用途は、今日ではしばしばこの携帯電話の購入に充てられ、すでに住民の半数程度の人が購入するという状況が生まれている。しかし地区内には電源となるものがなく、携帯電話の充電ためには地区から14−15キロメートル離れた主要幹線沿いの小さな町まで行く必要があり、携帯電話は保有しているものの、概ね使用できない状態が生まれている。そういう状況の中で、杉村が村人の要望を受け入れて、ソーラーパネルの電源から携帯電話の充電を可能にすると、翌日から多くの村人が杉村の居候する家庭に携帯電話の充電のために訪れるようになった。
 そして数日たって、その家の主人は、携帯電話のチャージの小さな商売を始めるようになった。この仕事は一定の収入をもたらし、60ワットのソーラーパネル一台(60万シル、日本円で3万円ぐらい)で、70−80万シルの収入があり、一年でその設置の全費用を回収することができる。村内では杉村先生の試みをきっかけにソーラーパネルを購入する住民が生まれてきている。
 最近では地域の近隣で定期的に開かれる牛市でもソーラーパネルが販売されるようになり、また農牧民のゴゴの中には、30頭以上の牛持ちの富裕農家も少なからずおり、牛一頭は60−80万シルであり、自主電化の意味を理解すれば、自ら購入することも可能である。携帯電話の保有者率は、今後さらに増えると予想され、その電源として、ソーラーパネルの設置はますます重要性を帯びてくると考えられる。

 テレビ映画館の自主運営;杉村先生を中心とした農牧民ゴゴの調査は、今後も長期にわたって継続されるものであり、その調査活動と住民の内発的発展に寄与するものとして、宿泊施設もある集会場を作ることが計画された。その集会場は杉村の居候家屋と比較すると2−3倍大きいもので、より大きいソーラーを設置することが計画された。住民は全く計画の初期段階で、村人は新しい家を作って少し大きいソーラーパネルを設置するならということで、是非実現して欲しいことととして、老若によらず、テレビの設置を強く要望してきた。
 一見唐突に見える要望であったが村人との議論の中で一定の理由のあることがわかってきた。村から14−15キロメートル離れたところに小さな町があり、すでにそこまでは電気が来て、そこにはテレビが設置されており、村人はそこでサッカーなどを観戦することを楽しみにしている。しかしそのためには大きな労力が必要である。もし村の中にテレビがあったらそうした労力は、全くいらない.しかも街場ではお金は外部に流出していく.もし村の中にあれば、お金は外には出ないということになり、村の地区の財源にもなりうる。
 町のテレビ映画を見る時には入場料は1回500シル、だいたい一度行くと2回ぐらい見るという。ただここでは一回見るということにしよう。一週間に二回見るとすると一ヶ月で9回くらい見ることになり、村からこのような形でテレビ映画館に通っている人が100名ほどいるとしよう。
一週間に2回500シル×100人×9回=45万シル
一ヶ月 45万シル、一年 540万シル
となり相当の収入を得ることが予想された。
 ただし村の内部で行うこの事業はビジネスではなく、あくまでも社会全体の社会福祉と向上に資することが目的である。それゆえ所得の少ない家庭の人も参加できるように入場料を大人300シルと町での入場得ようと比べると極めて低いものに設定した。またサッカーの試合の観戦は上記の入場料とするが毎日のニュース、教育番組は無料で見られるようにした。
 以上のような取組みによって、テレビ映画館の収入は当初の予想よりも多くないが、テレビの何回かの故障や、番組の購入などはすべてテレビ映画館の収入によって賄っている。すでに2年以上続けてきたが、サッカーの入場者は今日でも100人以上の場合があり、地区の公共の事業として定着してきている。またこの事業の継続のためには、そのリーダーシップの確保が重要であるが、これは地区内の4人の実行委員メンバーと村外から来ている杉村の調査助手によって、うまく行われてきた。
 今日ではこのメンバーが、テレビ映画館の運営だけでなく、地区の内発的発展の事業として識字教育や養鶏の仕事を始めており、また有機農法の実践地にもなりつつあり、区外から高い評価を受け始めている。

電気がタンザニアの農村にもたらす展望
 杉村先生がマンジランジで始めたことは、非電化の小さなコミュニティにソーラーパネルを設置したことであるが、その電源を携帯チャージ、テレビ映画館という形で、共同的に利用することによって、小さな電化が村の活性化の触媒となる社会的効果を生み出している。多くの村人は、小さな電化の中に巻き込まれて、身近なところに電気のあるこれまでとは異なる新しい未来像を感じ始めている。
 重要なことは、タンザニアの末端の村でも、また極めて貧しい村であってもその事業に参画できることである。タンザニアの農村において、その地域的問題の克服に向けて壁となる事柄は、改善のための資金が末端の、しかも最も問題の集中する村に届かないということである。その中で末端の地域が自ら改善のための運用できる資金を持つことはなかった。この事業は、小さなコミュニティの小さな開発が基礎となっており、村の人が自力でも参加できる等身大の事業であるが、一つの小さなkコミュニティで事業がうまく展開すれば、十分他のコミュニティでも容易に続いていける可能性を持っている。すでにマンジランジ地区でのテレビ映画館の成功を受けて、近隣の人々が事業に大きな関心を持ち始めており、村の行政当局もこれらの近隣の区長を集めて、説明の機会を設けたが大変好評であった。このようにコミュニティーベースの小さな電力と開発は、アフリアの未電化地域に、これまでの大型電力事業とは異なる、地域の内発的発展を伴う新しい未来像を提供し始めている。
実証試験が終了しました。 [2013年01月30日(Wed)]
気象データ・越流量調査.xlsx
11月から開始した実証試験は12月25日で終了しました。
期間中に得られたデータは別紙のとおりです。
http://ootaki.jimdo.com/ギャラリー/
Posted by m100475 at 19:22 | 小水力利用 | この記事のURL | コメント(0)
NPOが小水力利用に関する事務局を担当します。 [2012年09月19日(Wed)]
この協議会は大滝地区の小水力等の利用に関する調査研究を行うと共に、一般市民に対して地域の文化やエネルギーについて住民参加型学習、環境教育、フォーラム等の事業を開催し、地域の特性を生かした小水力等の利用事業の円滑な普及発展を図り、地域社会の持続可能な発展に寄与することを目的とする。http://ootaki.jimdo.com/

・地域社会に、小水力という新たな要素を取り入れ活用する。
・大滝区が発意し、小水力発電の導入検討に至った住民主導型の取組。
・地元調整等は従来困難なものであるが、住民主導型とすることで爆発的な推進力を生み出す。

このほか、越前市粟田部水位局での水位データとH-Q式を用い、流域面積按分にて大滝の岡本川ダム地点での流量算出を行う。
・また、越前市粟田部町の鞍谷川上流にある余川町にも雨量観測所があるため、相関を見出せるか確認、検討を行う。⇒以上、ポテンシャルの確認
・岡本川ダム〜沈砂地への導水路(別添 平面図 参照)の流量を実測する。(西岡氏は、10〜15L/sと見込み。)なお、岡本川ダム本堤を越流する水については、発電に用いることは困難。(即ち、越流を減らすべく、ダム管理をする二三四氏の巧みなバルブ管理が求められる。)⇒以上、発電可能流量の確認
・岡本川ダムに圧力式水位計を設置し、無線LANやCATVを用いて、リアルタイムにモニタリングする。延いては、ダムのバルブ管理の発電上や防災上の利便性向上を図る。
Posted by m100475 at 18:42 | 小水力利用 | この記事のURL | コメント(0)
「ひろば」開催のご案内 [2012年01月18日(Wed)]

「ひろば」開催のご案内


2012年1月28日( 土)午後6:00〜夕食をいただきながら歓談しましょう。


場所:登録文化財旧根岸家住宅:通称「ねまっ邸岩長」


内容 昨年12月に続き、地域エネルギー源に着目した小水力利用を題材に議論する会を「和紙の里」大滝の人たちを招いて開催いたします。


今回は大滝の人たちの思いをゆっくり聞いて見たいと思います。


それから県内のNPO農と地域のふれあいネットワークから依頼があり、この「和紙の里」をテーマにグリーンツーリズムを年4回ほど共催で行うことになりそうです。(NPO農と地域のふれあいネットワークは県の農林関係者のOBが立ち上げたもので川崎さんなんかはお知り合いの方がおられるかもしれません)1年ではなく長期やりたいと言ってくれています。


自然エネルギー、田舎学、遊作、古民家、これまでフォーラムで行ってきた様々な活動が、まとまってようやく一つのかたちを作り始めています。できれば会員の皆さんには少し時間を割いて参加していただけたらと思います。


また今年はフォーラム10周年です。何かやれればと考えています。参加できない方もアイデアをお願いします。


主催:NPO法人森のエネルギーフォーラム


参加費:1000円(鍋料理材料代)



Posted by m100475 at 21:02 | Uncategorized | この記事のURL | コメント(0)
「ひろば」のご案内 [2011年11月15日(Tue)]

皆様へ


NPO法人森のエネルギーフォーラムが小水力利用をテーマに「ひろば」を開催いたします。「ひろば」はテーマを決めて話し合う座談会みたいなものです。


よろしかったらご参加ください。


内容:


水に関わる仕事を生かして、和紙の産業へ発展した1500年の歴史を誇る「越前和紙の里」。


その中にあって、地域エネルギー源に着目した小水力利用を題材に議論する会を大滝の人たちを招いて開催いたします。


日時:2011年12月17日(土)午後6:00〜夕食をいただきながら歓談しましょう。


場所:登録文化財旧根岸家住宅:通称「ねまっ邸岩長」


主催:NPO法人森のエネルギーフォーラム


参加費:500円(鍋料理材料代)


連絡先:増田頼保(携帯:090-1394-9964)


駐車場がないので、和紙の文化博物館前の駐車場に停めて、徒歩で5分くらい川沿いに歩いたところです。


http://www.mapion.co.jp/c/here?S=all&F=mapi0105070111108081006



Posted by m100475 at 10:08 | Uncategorized | この記事のURL | コメント(0)
「ひろば」のご案内 [2011年11月15日(Tue)]

皆様へ


NPO法人森のエネルギーフォーラムが小水力利用をテーマに「ひろば」を開催いたします。「ひろば」はテーマを決めて話し合う座談会みたいなものです。


よろしかったらご参加ください。


内容:


水に関わる仕事を生かして、和紙の産業へ発展した1500年の歴史を誇る「越前和紙の里」。


その中にあって、地域エネルギー源に着目した小水力利用を題材に議論する会を大滝の人たちを招いて開催いたします。


日時:2011年12月17日(土)午後6:00〜夕食をいただきながら歓談しましょう。


場所:登録文化財旧根岸家住宅:通称「ねまっ邸岩長」


主催:NPO法人森のエネルギーフォーラム


参加費:500円(鍋料理材料代)


連絡先:増田頼保(携帯:090-1394-9964)


駐車場がないので、和紙の文化博物館前の駐車場に停めて、徒歩で5分くらい川沿いに歩いたところです。


http://www.mapion.co.jp/c/here?S=all&F=mapi0105070111108081006



Posted by m100475 at 10:08 | Uncategorized | この記事のURL | コメント(0)
「ひろば」のご案内 [2011年09月15日(Thu)]

9月24日(土)夜7時半〜嶋会館(粟田部)にて蓄音器で楽しむ童謡名曲コンサート


大正から昭和前期につくられた童謡。その名曲の数々をSPレコードに刻まれた当時の音、当時の空間で鑑賞します。


曲目 からたちの花、あの町この町、歌の町、みどりのそよ風、みかんの花咲く丘・・・今回は嶋会館を運営するサロン・ド・shimaの9月企画とのJOINT企画です。


嶋会館は印刷王、嶋連太郎が郷土粟田部に贈った図書館。昭和11年竣工の県内でも珍しい貴重なレトロモダンな建築物です。6月の催しのレポートを大西さんのブログでご紹介します。http://ameblo.jp/halfway90/entry-10928134349.html


9月は嶋会館です。よろしくお願いします。登録有形文化財「ねまっ邸岩長」のこれからの運営のありかたに参考になればとも思っています。


11月5~6日に八ッ杉で「森のアーティスト村」を開催します。実行委員募集中です。森のエネルギーフォーラムのみなさんよろしくお願いします。企画案を添付します。ご意見ください。田中秀幸(森のエネルギーフォーラム・蓄音器プロジェクト担当)



Posted by m100475 at 14:23 | Uncategorized | この記事のURL | コメント(0)
「ひろば」のご案内 [2011年09月15日(Thu)]

9月24日(土)夜7時半〜嶋会館(粟田部)にて蓄音器で楽しむ童謡名曲コンサート


大正から昭和前期につくられた童謡。その名曲の数々をSPレコードに刻まれた当時の音、当時の空間で鑑賞します。


曲目 からたちの花、あの町この町、歌の町、みどりのそよ風、みかんの花咲く丘・・・今回は嶋会館を運営するサロン・ド・shimaの9月企画とのJOINT企画です。


嶋会館は印刷王、嶋連太郎が郷土粟田部に贈った図書館。昭和11年竣工の県内でも珍しい貴重なレトロモダンな建築物です。6月の催しのレポートを大西さんのブログでご紹介します。http://ameblo.jp/halfway90/entry-10928134349.html


9月は嶋会館です。よろしくお願いします。登録有形文化財「ねまっ邸岩長」のこれからの運営のありかたに参考になればとも思っています。


11月5~6日に八ッ杉で「森のアーティスト村」を開催します。実行委員募集中です。森のエネルギーフォーラムのみなさんよろしくお願いします。企画案を添付します。ご意見ください。田中秀幸(森のエネルギーフォーラム・蓄音器プロジェクト担当)



Posted by m100475 at 14:23 | Uncategorized | この記事のURL | コメント(0)
長野県大岡浅刈小水力発電所見学しました。 [2011年09月15日(Thu)]
砂防ダムから取り出している3本のパイプ。
真中のパイプが発電用に利用されています。
少々管理状態が悪く漏水しています。
高さ25m、有効落差13.7m
最大出力6.7kw、最大使用水量0.08㎥/s、土木費3.9百万円、電気設備・工事費16.3百万円、その他4.5百万円
NEDO「地域新エネルギー等導入促進事業」を利用し50%補助+起債45%
大岡中学校とその前には小学校があります。
発電された電気はこの両方の学校で利用されています。
それ以上余った電気は6円/kwで売電されるそうです。

クリックしてスライドショーを表示

Posted by m100475 at 10:41 | Uncategorized | この記事のURL | コメント(0)
長野県大岡浅刈小水力発電所見学しました。 [2011年09月15日(Thu)]
砂防ダムから取り出している3本のパイプ。
真中のパイプが発電用に利用されています。
少々管理状態が悪く漏水しています。
高さ25m、有効落差13.7m
最大出力6.7kw、最大使用水量0.08㎥/s、土木費3.9百万円、電気設備・工事費16.3百万円、その他4.5百万円
NEDO「地域新エネルギー等導入促進事業」を利用し50%補助+起債45%
大岡中学校とその前には小学校があります。
発電された電気はこの両方の学校で利用されています。
それ以上余った電気は6円/kwで売電されるそうです。

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Posted by m100475 at 10:41 | Uncategorized | この記事のURL | コメント(0)
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