10月5日 脱穀です。
刈り取ってほした稲
先の籾(実 お米)の部分だけにする作業です。
今の農家は「コンバイン」という機械で
田んぼを走りながら稲刈りと脱穀を
一度にやってしまいます。
そして、モミだけになった実を
乾燥機にかけるのです。
少年の森ではもう少し前のやり方で
「学習水田」としての作業をしましょう。
今日もご指導いただくのは
「さがみ農協藤沢市農業経営士協議会」のみなさま

加藤さん 小菅さん 渋谷さん 佐藤さん
桐ケ谷さん 亀井さんです。
加藤会長です。

「脱穀とは稲穂からもみを一粒一粒とること」とお話が。
千歯扱き・・・江戸時代中期から大正時代に使われていました。


足踏み脱穀機・・・明治時代に発明され大正時代に使われた


ハーベスター・・・動力脱穀機。昭和に使われた。

それぞれどんなふうに脱穀できるかというと
千歯扱き

足踏み脱穀機

ところが、ハーベスター。

この違いは大きい。
大正までは脱穀した後に
さらに、葉っぱなどのごみを取らないといけません。
箕(み)という塵取りのようなもの
下の画像のオレンジのもの

に入れて、ぽんと米を上に跳ね上げ
拭く風で葉っぱやごみを飛ばし
籾だけにするという作業です。
本来は竹製です。
何回もうまくやると籾だけになってくれますが
なかなか大変。
江戸中期,中国から入ってきたのが
「唐箕」(とうみ)。「唐」は中国ですから中国の「箕」ということですね。
脱穀した籾と葉っぱなどを入れて、手回しでふいごのようなもので
風を送ります。重いものは下に落ち、軽いごみは飛んでいきます。
「ハーベスター」と同じですね。昭和まで使われていました。

左下のほう、ごみが飛ばされてるのがわかりますか?
では、当日の皆さんの表情です。











収穫は8袋ありました。

約136s。これから2工程。
「もみすり」と「精米」をします。
約1割減るので、おそらく120sの収穫になると思います。
お家のバケツ稲のやり方は、つぎの資料を見てくださいね。
https://life.ja-group.jp/pdf/education/baketsu_manual.pdf恒例のクイズです。
今、お米の値段が上がって、増産しようとか話題に上りました。
価格が下がらないように、減反つまり田んぼでお米を作る量を
減らしてきました。
この50年でどのくらい減ったでしょうか?というクイズでしたね。
全国で28.6%。だいたい神奈川県4つ分、少年の森10万個分
減ったのです。
田植えの時にお話ししましたよね。
少年の森の広場は、昔は田んぼだったって。

1961年の航空写真です。
(国土地理院のホームページで見られます)
このように減っていったのです。
藤沢だけではこの50年で454haから104ha。
3/4以上減ってしまった。
大切な田んぼを守るためにも
みんなでお米を食べましょう。