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夏の夜の自然観察(セミの羽化)[2024年08月06日(Tue)]
今年のヒグラシの初鳴きは7月7日
ニイニイゼミやアブラゼミ、ミンミンゼミも
そう変わりなく鳴き始めました。

セミの羽化という夏ならではのドラマを
見てみようというのがこの観察会の意味です。

7月27日(土)開催しました。

はじめ明るいうちにセミの幼虫の抜け出た穴を見に行きました。

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その付近の木には

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抜け殻がたくさん。

ぜひみなさん、お近くで、このような穴が開いていて
その上の木に抜け殻がある公園を探してみてください。

そこに行けば見られます。夜7時から9時ころです。
背の低い植え込みがたくさんあるところが観察には
子どもたちの目線で見られるのでお勧めです。
湘南台公園 遠藤公園 舟地蔵公園などなど

夕方6時ころには穴から出て幼虫が歩いています。

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穴をよく見ると、まだ幼虫のいる穴も見つかります。
外の暗さ、静けさ、敵の居ない様子などを伺っているのでしょう。

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この日はまず室内でお話です。
寿命は、2年から4.5年(種類によって違います)
地上に出て約ひと月生きるといわれています。
(もうこの日にはセミが落ちていたので
約3週間は生きていたことになりますね)

はじめはオスの羽化がおおく夏休みに入るころから
メスが多くなるようです。夏全体でみるとオスとメスは
ほぼ同数の抜け殻を採集できます。

ヒグラシなスギ林 アブラゼミは桜など
好きな食べ物によって生息場所が違います。

なので、お母さんゼミは好きな樹液を出す木で
産卵するのでしょうね。枯れ枝などに卵を産みます。

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種類によって違いますが早くて今年の9月
遅くて来年の6月に孵化し、地面に潜りその木の樹液を
食べ物にして生長します。

昆虫は環境に応じて種を変え世界には100万種
実際は200万種いるだろうといわれています。
一方、我々人類はホモサピエンス1種で全世界に
生息しています。つまり人はどこでも生きていける、
しかし、昆虫は本当はそこでしか生きていけない。
なのに今、本当はいないはずのクマゼミが藤沢に
いるのはどうしてでしょうか?
環境を変えて全地球上で生きていくホモサピエンスがどうやら
原因のようです。

抜け殻の種類やメスオスを見分けています。

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さあ、そろそろ羽化が始まったと
外の「羽化偵察隊」から連絡が入りました。

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背中が割れ

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さかさまです。この状態で脚を乾かしています。
乾けば、足でつかまることができます。
頭を上にし、翅が少しずつ広がっていきます。

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羽化してしばらくすると
色が付いてきます。

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もし羽化の途中で揺らして落ちてしまったら

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こんな風にタオルを足にひっかけ
ぶら下げてください。

羽化には危険がいっぱい。
肉食のバッタが待ち構えているときもあります。
もちろんカラスや猫も知っています。

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上の画像も下の画像も過去のものですが

DSC_0498_00001.jpg

このように先輩が羽化したそこで羽化を始めることもあります。

木の根の樹液を吸っていれば安全なのに
なぜ、地上に出て羽化するのでしょうね。

そもそも昆虫の翅は何のためなのか
どうやって獲得したのか?

昆虫が地球上に現れて4億4千万年。
最初、昆虫には翅はなかった。
ある時、翅を獲得し、栄えていく。
その命の歴史に思いをはせてみてください。
この記事のURL
https://blog.canpan.info/mo-ri-blog/archive/1298
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