2020年06月20日
【知ってください!】不登校を支える現場から〜コロナで分かった学びを止めないことが未来を作るということ
今日本で見上げる空は、あの空と繋がっている。
ニュースで流れる情報はまさに待ったなしの「命」の問題です。
しかし、「命」とまでは行きませんが、「未来」を作る「学び」の現場も危機にひんしています。
不登校の学生を支える活動は、自粛期間だからこそコミュニケーションを絶たないことで、一人で悩みを抱えないで良い仕組みを導入された仕組みから、ICTと学び、私らしく活きるとは?を少し掘りさげたいと思います。
今回は、趣向を変えて、私と地域と世界のファンド運営管理団体の一つである一般財団法人泉北のまちと暮らしを考える財団で取り組んでいる現場インタビューのインタビュー動画をお届けします。
<要約>
志塾フリースクールラシーナの代表 田重田さんにお伺いしました。
ラシーナさんは富田林市にあるフリースクールさんです。主に不登校の生徒さんの支援や学習支援をされています。
休校期間中にいち早く、オンライン相談を導入されました。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2979346135475233&set=a.476609909082214&type=3
現在、中古PCやタブレットも募集中です。眠っているPCありましたら、ご寄付ください。
https://peraichi.com/landing_pages/view/lacinaonline
また、支援の一環として自宅での困りごとをお子さんがスッタフに気軽に相談できる公式 LINE アカウント「みまもりラシーナくん」を作成されました
https://www.facebook.com/shijuku.lacina/photos/a.314220435580517/1126153421053877/
LINEをうまく組み合わせ、AIで返信するものと、気になるキーワードはスタッフにつなぐ仕組みです。今後はどんどん導入していきたいとのことです
本当にオンライン出席っていうのが認められ、
登校がバリアフリーになり、それに距離が関係なくなる
例えば九州の方が、大阪のフリースクールにオンラインで支援を受けて
それが学校の出席として認められてね、高校に入学する道が開かれるとかですね、
そういったようなケースが生まれてくればいいなと思ってます。
ツールは使われるものではなく、使いこなしていく環境を広げたい
<インタビューの様子>
(宝楽)
一般財団法人泉北のまちと暮らしを考える財団の宝楽です。
よろしくお願いします。
はい。今日は、富田林市の田重田さんにインタビューをしてみようという企画でございます
簡単に自己紹介をお願いします
*
(田重田)
はい、ありがとうございます。田重田と申します。
富田林市でフリースクールをやっておりますNPO法人志塾フリースクールラシーナやっております。
あとは、子供のためのプログラミングクラブをしています。
元々、私エンジニアだったということもあってですね、
フリースクールの要素と、テックの間の活動をやっている人です。
*
(宝楽)
はい。ありがとうございます。
ITに得意なお兄さんってイメージです
*
(田重田)
頑張ってやっています。
私たちの団体はですね、いわゆる不登校の子どもたちの、居場所作りと学習支援を軸に活動している団体です
ちょっと学校に行きづらい子どもたちの居場所として使ってもらえるような活動です。
その他は事業としては、放課後等デイサービスだったりとか、通信制の高校のサポート校なんかもやってます。
*
(宝楽)
ありがとうございます。
普段はどんなお子さんの年齢のお子さんが多いんですか?
*
(田重田)
年齢はですね、相当バラバラです。
小学校1年生からお子さん受験生まで多様です。
最近は一、二年の中学生がちょっと多いかなっていう感じです。
*
(宝楽)
どのあたりの市町村のお子さんとか多いんですか?
*
(田重田)
拠点のある富田林市の方よりもですね、
周辺自治体から来てる方がすごく多いです。
近隣11、12自治体ぐらいからっていうことです。河南町だったり千早赤阪村、河内長野市、羽曳野市、松原市など。
ちょっと遠いとこで言うと奈良からも。
大和川全域から南部という感じです
*
(宝楽)
南大阪の半分ぐらいの市町村でカバーされてるということですね
フリースクールなんですが、改めて聞くんですけど。
どういう子たちが参加するところなんですか?
*
(田重田)
一言ではなかなか言いづらいのですが、いろいろな状況の方が参加されています。
*
(宝楽)
例えば不登校になったら、いきなりフリースクールに行ったりしてるんですか。
*
(田重田)
いや、そんなことはないです。お母さんとか親御さんが
不登校に悩まれていろんなところに相談していく中で、見つけてくれる。
あとは地域の相談支援センターに相談していく中で、そこから繋いでもらうっていう。
それは福祉の仕組みからのお話が多いんですけども。
*
(宝楽)
教育っていう側面と福祉という側面も結構フリースクールで、
カバーされてるっていうイメージなんですね。
*
(田重田)
フリースクールと放課後等デイサービスの組み合わせで提供している。
福祉の面では、地域の相談支援員の方から相談いただくっていうケースが多いです。
*
(宝楽)
ありがとうございます!
ちょっとコロナの期間のことを聞いて見たいのですが
大阪は2月の末に府知事がですね一斉に休校しますと。
そこから3月の頭にはもういきなり大阪の全市町村が休校に入ったわけですよね。
実際どうでした現場の方は。
*
(田重田)
そうですね。どういう対応したらいいのかっていうのはすごい悩みましたね、
本当に閉めるべきなのか開けるべきなのか。
すごく悩みました。
ずっと閉めた方がいいんじゃないかって、内部でも意見が出ました。
話した中では閉めた方がいいんじゃないかっていう意見と、やっぱりその居場所としてあり続けるためには、開けた方がいいんじゃないかっという両方の意見です。
結果的に、私達は開けるっていう方向をとりました。
国も受けなさいっていうことでいろいろ安全対策をとった上でですね。
*
(宝楽)
田重田さんのフリースクールは、結構、オンラインICTを活用している様子を、よくFacebookとかで拝見してたんです。
実際どんなふうにされてたんですか?
*
(田重田)
コロナの体制になってからですね、すぐに僕たちはオンラインで学習支援するっていうことを決めたんですけど。
それはもともと、考えていました。
もともとやりたかった。なんでかというと、不登校の子供たちの中で、家から出にくい。
という子どもたちも一定数います。
学校にいけないんだけども、フリースクールに来るのもしんどいっていう
そういう子どもたちが、人と対面しなくても参加できる仕組み、何らかの支援をするという趣旨にしたりとかっていうことができないかなっていうのはもう以前から考えてたんですね。
以前からやろうと、僕は言ってたんですけども。
こういう事態になって、どこもオンライン学習で言うと、私立の学校とか、
それこそ学習塾とかはどんどん導入していくっていう中で、すぐやりましょうっていうことでやり始めましたね。
もともと準備してたこともあり、割とスムーズにできました。
保護者の皆さんに、LINEで学習支援をしますということで提供し開始しました。
*
(宝楽)
はい。すごいなって感じです。保護者の皆さんとか、お子さんたちの反応ってどうでしたか。
*
(田重田)
休校が始まってしばらく経って、
4月の頭ぐらいに始めていました。
ちょっと休校が始まってしばらく経ったかっていうこともあって、やってほしいとという声も多くいただきました。
保護者の悩みとして、やっぱりずっと家にいるので、生活のリズムが整わない。
学校に行ってないので、ずっと家にいる中で、学習する時間が、1日の中で、決まった時間に何かをするっていうスケジュールを入れてもらえたらありがたいという声です。
なるほどなと感じて、やってほしいという声がけっこうありました。
自由に過ごせ、なかなか朝起きてこれない。そのため、朝一でオンライン授業を入れたりとかして進めました。
*
(宝楽)
国もギガスクール構想と構えこれからオンラインとかも常識化するぞって言っていらっしゃいますけれども、実際オンライン導入してみて感じた課題、逆にいいこととなどありますか?
*
(田重田)
そうですね。やはり、環境です。スキルに差が出ています
できるできないの差です。
支援が届く届ける届け出ないっていうかどうしても発生してしまうっていうところです。
親御にパソコンとか知識があって、オンラインの中心するっていうのに、全く抵抗がないっていう家庭に関しては、ほとんどすぐに対応いただけました。
僕ら支援する中で、本当に不登校で毎日ZOOM教室に来てた方が、朝からずっと来ているような方が、休校になって、自粛移ということで電車に乗るの怖く、教室に行って本当は勉強したいんだけど行くのは怖い。
行けないっていうことが、そういう方は特に何らかの繋がりを持って支援したいなと思ってたんです。
一方で、親のITリテラシーのよっている面もあり難しい一面も分かってきました。
興味があるんだけど、できないっていう。やっぱり課題だと。
ITのスキルが高い親が仕事に行っちゃって、家にいてる親がITスキルが低ければサポートできない問題も出ています
*
(宝楽)
見てて面白いなと思ったのが、パソコン寄贈プログラムです。
パソコンの寄贈を受けつけてたじゃないですか。どんな風にされてらっしゃるんですか?
*
もともと古い、業務で使わないパソコンがありました。業オムで使っていないパソコンが何台かあって、
オンラインの授業で使いたいなと、思ったんですけど。
やっぱちょっとスペックが足りなくて、ゴールデンウィークの間にですね、自分でパソコンの改造し、
メモリを増設したりとか、ハードディスクのSSD換装したり、自分でやってみました。すごく快適に使用できるようになりました。これは使えるぞと。
僕の周りでPCの動きが遅いから買い替えたという方がけっこういて、そういうパソコンは家の中で置きっぱなしになっていることが多いと感じていました。
パソコンって処分にはお金もかかりますし、
そういうパソコンを寄贈してもらって、私たちで再生して、使ったらいいんじゃないかっていう、僕の思いつきなんですけど。
*
(宝楽)
画面には実際ゴールデンウィークの改造の様子ですが、もうパソコンショップみたいな感じですもんね。
*
(田重田)
5台位しましたこのオンラインパソコン寄贈っていうのは。
*
(宝楽)
子供たちのこの悩みに対して、バーチャル教室で支えるように使うから多少古くてもいいから、使えるのでよければ寄付してくださいということですね。
*
(田重田)
WEBからお申込みの上、お問い合わせください。
このURLを共有しておきますね。
ありがとうございます。
*
(宝楽)
もう一つは見守りラシーナくんの活動が、面白いなと思ったのが、SNS支援。
*
(田重田)
見守りラシーナくんこれはですね、LINEのbotなんですけど、BOTとはAIです。
子供の話し相手になってくれるっていうLINEの公式アカウントを使って、アカウントに登録してもらうとそこに話しかけて適当な返事をすると適当に例えば、おはようってLINEで言ったらおはようって返していく仕組みです。
今日はいい天気ですねって言ったら、晴れてよかったですみたいな、
返事を自動でしてくれると休校中の子どもたちの暇つぶしとかに使ってもらえたらなと思って作ったんです。
休校中、家に引きこもっている間っていうのは、話せるのは、親、兄弟しか喋る人いないじゃないですか。
嫌なことがあったりとか相談したいっていう悩みがあったとしても
なかなかこう話す人もいないそういうのを聞いてほしいな。
そういうときに、聞いてもらって。
何かしら、人が対応した方が良いなっていう場面もあると思うんですね。
そのときに、
今何かちょっと悩んでるっていうとい言葉をキャッチするキーワードとかは
気になるキーワードを、別のシステムを介して
スクールのスタッフを呼び出すような仕組みになっている。
AIから手動に切り替わって裏側でフリースクールの先生が相談に乗るっていう仕組みになっています。
*
(宝楽)
今、まさに日本全国の支援者、すごく考えてることですね。
*
(田重田)
これ広げようとしてるんですよ。
*
(宝楽)
はい。
ぜひ広げていきましょうこれ、ありがとうございます。
はい。結構いろいろ話聞いてきたんですけど。
6月16日から全国が日常に戻りまして、学校給食が始り、もはや世間は通常の世界に戻ってきて一方で、今日府知事も抗体検査やってたら実はほとんどまちの人が感染してませんでしたっていう事実がわかったようです。
さてさてで田重田さんが、これからアフターコロナ、WITHコロナ時代ってどんなふうに考えてますもしくは、こんなことにチャレンジしたいなと。
*
(田重田)
今回、始めたオンライン学習支援というのは一定の成果を残したなと思ってます。
国としても、オンラインがスタンダードになっていく中で、
不登校の支援関係なしに普及させていきたいなと思ってるんですね。
今、私たちの教室に通ってくれた子供たちっていうのは学校にお願いしてですね、
出席の認定というのをしてもらってるんです。
学校に行けないけども、フリースクールに来て勉強していると。
ここに来て勉強した日っていうのは出席の認定をお願いして、学校で出席は認定してもらえてるっていうような状況なんですね。
もう一歩踏み込んで、フリースクールの教室に来られないんだけどもオンラインで、各種支援を受けたときに、オンライン学習に関しても出席の認定をしてもらえるような形に持っていきたいなと。
思ってるんです。
それはね、根拠があって2018年の10月だったかな、オンラインで遠隔での授業を受けた場合、学校に対してのオンラインでの授業を受けた生徒に対して出席を認めなさいという通知が文部科学省から出てるんです。
そういうのも根拠にしながら、フリースクールのオンラインの支援っていうのも出席として認定してほしいかと。
というのをちょっと運動としてやっていけたらなというふうに今思っているところです。
*
(宝楽)
コロナの前に、田重田さんたちは、院内学級の子供たちのヒアリングとかされていましたね。
そいった課題にも活かせそうですね
*
(田重田)
本当にオンライン出席っていうのが認められるとね、
登校がバリアフリーになり、それに距離が関係なくなるんで。
例えば九州の方が、大阪のフリースクールにオンラインで支援を受けて
それが学校の出席として認められてね、高校に入学する道が開かれるとかですね、
そういったようなケースが生まれてくればいいなと思ってます。
*
(宝楽)
はい。
学びをとめるなっですね。
お話をお聞かせいただきありがとうございました。
*
私と地域と世界のファンド:みんなおんなじ空のウェブサイトはこちらから!↓
https://congrant.com/jp/mlg-fund/index.html
#私と地域と世界の大阪ファンド
#みんなおんなじ空の下
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