私の審査裏話B〜そもそも審査ってどうやってやってるの?中篇〜 [2012年05月01日(Tue)]
審査裏話Aに引き続きBをお届けします。
前回は、担当者が全団体に対して申請内容について更に深いヒアリングをするのです! というところで終わりました。 (あくまで、担当者にもよるところがあるので絶対というわけではないです。) さて、私がヒアリングをする際に何を目的にしているのかについて、何点か挙げたいと思います。 A.申請書だけでは伝えたい内容が全部書ききれていないと思うので、 行間にある、「結局何が言いたかったのか」を聞き取るため。 申請内容を、審査できる情報にまで深く掘り下げるという作業をしないと、 文章を読むだけでは内容が分からないものも多いです。 たとえば、「○○することにより、街の活性化に寄与する」という目的があっても なかなかイメージができません。 もっと具体的な目的を掘り起こしてみて、申請事業はその目的にちゃんと向かっていけるか について確認します。 そこがちゃんと同じ線上にないと、その事業が完了した際に、 結局何が達成されたんだっけ???とあやふやなことになります。 B.申請者の人柄を知るため。 紙だけではなかなか分かりませんが、電話で話すと結構わかるもんです。 本当に熱意のある方は話をしていると盛り上がります。 単純に、魅力的です。 逆に「たまたま申請書を出してみただけ」みたいな人は、話しているとすぐに分かります。 申請している財団が目指しているものや理念も全く研究せず、 単に自分たちの活動について説明されるだけという方も多いです。 質問されたことに、Yes or Noで答えるならまだしも、 事業内容についてほとんど分かっていないなんてこともあります。 審査担当者は、団体のホームページや新聞記事などあらゆる情報を入手して 団体のことを知ろうとしますが、やはりこのヒアリングの影響は大きいと言わざるを得ません。 申請の受付からだいたい2〜3ヵ月の間にヒアリングの機会があると思いますので、 ぜひ積極的にお話してくださると有難いです。 続きは、また今度! |