竹の子を掘り、尺八吹く [2010年05月25日(Tue)]
![]() 新緑が風にきらめく5月、県南の 竹林で竹の子掘りに出掛けた。 東北経済倶楽部が用意した小型バスに 17名の会員が乗り込んだ。 到着すると、案内の伊藤さんが出迎え、 早速、裏の竹林に案内。 首に手ぬぐいを巻き、軍手をはめ、 勇ましい出立ちの老男女は最高齢90歳。 勇んで竹林に足を踏み入れる。 あちこちに頭を出している竹の子を見つけては 言われたとおりに鍬を入れるが、 どうもお手本通りにいかず、 矢やら無駄な土を掘る。 いい加減汗をかき、これでは大して採れないなと 諦めかけたら、「お土産用に朝、採って置きましたから」 と安心させてくれた。 腹が減ったところで、敷地内にある昔そば屋をしていた という大きな家で竹の子料理をご馳走になる。 てんぷら、刺身、和え物、サラダにしたものを 竹の器でいただく。 周りを飾る花器も大きな竹を斜めに切ったもの。 腹を満たした所で、御礼に尺八を演奏。 メンバーは同好会の4人。 「みかんの花咲く丘」「竹田の子守唄」に次いで 私が邦山作曲の「竹」を吹く。 周りが竹林だと思うと、音色が共鳴しているようで、 とても気分が良い。 囲炉裏の火にあたり、談笑。 思わぬ清遊をした感じだ。 帰りは各々お土産の竹の子5つも入った袋を担いで 「よっこらしょ」とバスに乗り込む。 いつまでも手を振っている伊藤さん一家と ご近所の方に別れを告げた。 短い旅だったが、五月の風のような爽やかな旅だった。 |