期待高まる子供三曲演奏 [2010年02月17日(Wed)]
![]() 外は寒いが、子供達の熱気が大広間に溢れている。 本番に向けて2月14日は第1回目のリハーサル。 緊張の面持ちで、先生方の調弦を見守っている。 いよいよ講師の先生が登場し、正座をして待つ。 講師は三曲協会企画委員の鶴巻春雲、田村雅楽徽 の両先生。最初の曲は「崖の上のポニョ」。 小学校1年生から中学2年までの10人が1筝と 2筝そして17絃に分かれて演奏する。 さてどうなるか。各師匠や母親が見守る中、開始。 最初はバラつきがあったが、講師の優しい指導で 2回目以降はしっかりと合ってきた。特に17絃 がとても良くリズムを刻んでいる。 1回弾きおわるごとに、周りから拍手が起こる。 途中、休憩がありバレンタインの菓子が配られる。 驚くことに、実質1時間以上、緊張を持続し練習。 とても期待ができる感触が得られ、関係者も安堵。 次は「三段の調」。こちらは小学校の高学年と中学 生ばかり9人。最初のテンポの取り方を会得すると まとまりが良くなり、田村師が強弱のつけ方を指導 すると、とても良くなり、舞台に出せるくらい。 周りには演奏者を上回る先生や親が見守っていたが 今まで経験したことのない感動を味わった。 急激な少子化の中で、学校の合併や閉校が相次ぎ、 文化・芸術も仕分けされる世の中、子供を取り込む ことが、生き残りのカギと言っていい。 三曲は中でもマイナーである。こうやって関係者が 協力し合って、後継者を大事に育てることが肝要。 子供たちは緊張しながらも仲間が大勢いる事で気持 の持ち方も変わったと思う。顔の輝きがそれを物語 っていた。3月にもう1度総練習し、いよいよ3月 27日、戦災復興記念ホールで幕開けとなる。 仙台三曲協会の若手会の開幕にこの2曲を演奏する。 今年は明るい話題が出来て、楽しみになってきた。 |