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大学の入学式で尺八を吹く [2015年04月07日(Tue)]



桜が開花した次の日の4月4日、東北生活文化大学の入学式が
行われた。雲一つない真っ青な空の下、199名の入学生を前
に後援会長としての祝辞を述べた。いつも話すことは決まって
いる。115年前に創立された当時、この学校を支援してくれ
た3人のとてつもない偉人の紹介である。

まず日本初の平民総理大臣の原敬。もう一人は関東大震災の
復興院総裁として今の東京の姿を作った後藤新平。そして最
後は海軍出身の総理大臣で昭和天皇の信任が厚かった斎藤実
である。このお三方は折に触れて学校に激励に訪れている。
特に斎藤実は2・2・6事件で倒れるまでこの学校の設立者
として後援していた。水沢の記念館には学校とのつながりの
資料が展示されている。何故、偉人たちが支援したのか?

考えるに創立者の三島駒治夫妻と同じ岩手県、あるいは水沢出
身というだけではない。白河以北一山百文と蔑まれてきた東北
の貧しさからの脱却は教育であるという信念が共通していたか
らではないだろうか?しかも当初から法律学校と女子の職業学
校という地に足がついた実学であった。この伝統は今に繋がっ
ている。健康栄養学、生活美術をはじめ生活文化を学ぶ所。
そして最後に斎藤実の胸像が三島夫妻と共にこの大学の敷地に
あることを紹介する。これが私のお決まりの挨拶の骨子である。

入学式が終わると今年から引き続き、後援会の入会式がある。
ここで私が再登場して挨拶する手はずになっているが、今年は
思い切ったサプライズを打ち出した。何と挨拶の初っ端に尺八
を取り出し、お祝いに一曲吹きますと切り出した。自分でもこ
の大胆さに驚く。場内は一瞬、ざわめいた。型通りの挨拶と思
いきや何と古風な尺八とは。曲は「アメージンググレイス」。
讃美歌で神の大いなる恵みの意味である。静かに曲が流れ出す。
1番だけなので物の2分位か。マイクもあり体育館に響く。

終わると壇上の学長はじめ来賓、そして場内の生徒や父兄から
拍手が起こり鳴り止まない。「あ〜やって良かった」と安堵。
帰りに知らない先生からも「決まりきった式では感激が無い。
是非来年も」と声を掛けられる。実はこれを思い立ったのには
背景がある。それはこの学校に尺八や筝のクラブを作りたいと
思っていたからである。三島学園の同窓会や大学祭などでも演
奏する機会があり、少しは学校に三曲が浸透してきたかなと思
えたからである。しかし道はいまだ遠しである。地道に何度も
機会を捉えてやるしかない。今回を切っ掛けに道が開けるかも
知れないと春の青空に向かい、一抹の希望を抱くのである。


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