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ぜいたくなひな祭りを母と味わう [2015年03月10日(Tue)]


3月3日は雛祭り。今年はハプニングな雛まつりとなった。
何と仙台の老舗料亭で有名な東洋館で、雛祭り懐石を頂くのだ。

河北新報でこの広告を目にして「フ〜ン母も喜ぶかな」と思い、
茶飲話のついでに、弟のユ〜夫婦に話してみると大いに乗って
きた。「そりゃ〜いい。食の細いおばあちゃんも食べれるし」と
急に実現の運びとなった。心配の料金も昼とあって格安である。
当日は私の中古車で玄関に乗り付ける。通された部屋は明るく
広い。赤毛氈の上に椅子席が準備されている。

予定より早く着いたので、縁側のガラス越しに外を眺める。
眼下に広瀬川の流れが目に入る。お霊屋橋から縫うようにして
崖沿いに流れ、右端の愛宕橋まで白い布をくねらしている。

いよいよ懐石が運ばれてくる。皿の上を見て、歓声が上がる。
前菜が小さなお雛様を模して可愛らしく並んでいる。実に見事。
ゆっくりと時間をかけて次々に運ばれてくる料理はどれも手が
込んでおり、芸術的だ。和食が世界遺産。まさに納得である。

母もユーからのお酒が回ったのか、ほんのりと頬を染めている。
誰しも満足した後の感想は「これは優雅な時間と空間と食感を
買っているんだね」ということになった。私はそれに「音感」
を加えようと言って、持参の尺八を出して「雛祭り・花かげ」
など数曲を床の間の前に正座して吹奏した。部屋は独立した
造りになっており、他の客に気兼ねなく吹くことが出来た。

3時間余の贅沢な時間を十分に満喫し重い腰を上げた。
嬉しいことに、ユーが私の誕生祝だと言って支払ってくれた。
向山の崖の上に建つ東洋館は空襲を免れた。今仙台に残る唯一
の料亭と言っていい。有名な文人・墨客が愛した場所である。
聞くと明治40年の建物という。来年は108で茶寿なのだ。
ニコニコと満足気に手を引かれて行く母の姿を見ながら思う。
あと6年で茶寿。いや1日を大切に積み重ねていって欲しい。


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