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未曽有の高知雨台風 余話 [2014年08月22日(Fri)]


高知滞在の8月1〜3日の3日間は毎日、台風情報を注視していた。
お陰で台風に少し詳しくなった。今回は何故、局地的に雨が多かっ
たのか?解説によると、四国山脈の南で速度の遅い台風と高気圧が
合流し、積乱雲を次々と発生していたというのだ。この現象には
立派な名前がついていて、「バックビルディング現象」と言う。

例年の8月の2〜3倍の雨量を3日間で降らせた。当然のごとく、
河川は氾濫し、高知県内で246棟が浸水、道路や鉄道は各所で山
崩れや冠水のため遮断。高知市内の16万2千世帯、33万7千人
に避難勧告が出されるという異常事態になった。
こんな中、よく2日間の尺八講習を滞りなく終えて、帰って来られ
たものと我ながら不思議な感じがする。

3泊したのは駅前の「スーパーホテル高知」。昨年できたばかりの
最新ビジネスホテル。オートロックで番号を6桁入れる仕組み。
外出にはこの番号をどこかにメモしておかねばならない。温泉付き。
近くの温泉の原湯を運んでいる。一番気に入ったのは1泊4千円と
低料金。しかも朝食が豪華バイキング。毎朝、違うメニューが揃う。

ここの受付嬢の笑顔がまた良い。一人で受付から食器の片づけまで
こなす。この笑顔には随分と雨で湿りがちな気持ちが救われた。
そして驚いたことに、この女性が「実は私、仙台なんです」と話し
てくれた。「えっー」と一同、思わず声を上げた。高知の女性はと
褒めるつもりだったが、「ウーン」と一同、仙台を見直した次第。

さて、このホテルではいいことばかりは続かなかった。内緒にした
い恥ずかしい話なのだ。旅の恥はかき捨てて思い切って話そうか。
雨で下着の取り換えが多くなり、残り少なくなった。温泉の帰り
大きな洗濯機が2つあるのが目に入った。見ると粉石けんや乾燥
機もついて100円で使用できる。洗濯機を使ったことがないが
何か自分でもできる気がしてきた。ここで経験しておくのも悪く
ないと、部屋から溜まっていた下着類を持ってきて洗濯機に入れ、
カップ一杯の粉石けんを入れ、コインを入れてスイッチを押した。
後は出来上がりを待ち乾燥機に入れれば終わり。「オー簡単ヤ」

ところがそう甘くはなかった。時間つぶしに近くで新聞を広げて
いると、中年男が大きい声で「おれの洗濯機がまた回わっている」
と受付の男性を連れて走っていく。いや〜な予感が背筋に走る。
私も現場に直行する。やはり紛れもなく、私が入れた洗濯機だった。

ちょっと見て、空だと思ったが先客がヘリにへばりついていたのだ。
怒り狂う男に謝ったが、しかし事態は進展しないので止めた洗濯機
から私のものを選り分けて取り出すしかない。すっかり混ざった
ものから取り出すのは至難の業。見かねた男は自分がやると言って
選り分けては、自分のものを隣の洗濯機に手際よく入れていく。
やがて完了。洗濯機を回して、「またやり直しだ」と引き揚げた。

こちらも赤面しながら、やり直しして、乾燥機に2度かけて乾かす。
人間は失敗して覚えると言うが、どうも自分の失敗は派手である。
翌日フロントからビニール袋に入ったパンツと靴下1足が戻った。
何故か靴下一つが残った。相手のものか自分のものか分からず仕舞。
恥の記念として持ち帰ったが、思い出したくないので帰宅後捨てた。

羽田まで行ける見通しがついた時点で空港からホテルにキャンセル
の電話をいれた。彼女が明るい声で、「どうぞお気をつけてお帰り
下さい。お元気で」と親しみを込めて話してくれた。「貴女も元気
に頑張って下さい」「はいありがとうございます」と言って別れた。
我々の滞在していた間の少しの時間だけでも、ふるさと仙台のこと
を彼女は思ったのではないだろうか。
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